View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 26, 2005

パリ左岸(リヴゴーシュ) -学生へのメール

世界の大都市にはそれぞれ歴史があり、文化があり、各区域も独特の情緒的・精神的内容を備えています。それらを知っておくと人生はより楽しいものです。パリはセーヌ河をはさんで右岸と左岸にわかれます。右岸(rive droite = リヴドロワト)というのはセーヌの北側ということです。東から見れば、北岸は右側に見えます。ここには大統領の宮殿エリゼ宮、シャンゼリゼ大通り、凱旋門、コンコルド広場、オペラ座、エルメス・ルイヴィトンなどの本店、各国大使館などがあります。商業地区・行政地区で「既成の勢力(エスタブリッシュメント)の街」ともいえます。これに反して左岸(rive gauche= リヴゴーシュ)にはパリ大学文学部(ソルボンヌ大学)や、サンジェルマン・デュプレという一角があり、第二次大戦直後には、哲学者たちがここのカフェに集まって議論を交わしていました。若くて、体制に簡単に順応しない気概を秘めています。文化的哲学的な雰囲気が濃いのが「リヴ・ゴーシュ」の特徴です。世俗的成功やお金もうけよりも精神的充実を大事にする人々の街といったところです。「リヴゴーシュ」というのは、なかなかカッコイイ街なのです。でも人はそれぞれ心の中に右岸と左岸を持っているのではないでしょうか? どんなに心豊かでもお金も必要です。その反面いくらお金があっても、本を読んだり、洗練された会話のできない人生なんてつまらないです。パリはいくつもの顔を備え、奥行きの深い魅力的な町です。旅行会社がくれる地図などを一度ご覧ください。 

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