View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 26, 2005

「サラブレッド」の意味 -学生へのメール

2005年、競馬の最高のレース、日本ダービーは、大本命のディープインパクトが2着を5馬身も引き離しての圧勝でした。こうした競走馬を「サラブレッド」と呼んでいることはご存知と思います。競走するためだけに生まれてきた馬で、農耕馬や馬車馬、荷車を引く馬などとは根本的に違います。背が高く(脚が長く)、肺活量が大きく、切れ味の鋭い瞬発力があります。こうしたことから「あの人は政界のサラブレッドだ」とか「芸能界のサラブレッド」などといった言葉が生まれてきました。だがこの「サラブレッド」を原語である英語で書いてみよと言われると、ほとんどの学生は書けないでしょう。サラブレッドは「完全に飼育されたもの」という意味です。thoroughbred です。今から600年(?)ほど前、速い競走馬を創る目的でアラビア産の馬を何度も交配して作り上げたのがサラブレッドの起源。金魚と同じように、サラブレッドもまた自然界には存在しない「人工的な生き物」です。その先祖は3頭で、ダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン、およびバイアリータークだと言われています。サラブレッドは脚を故障しやすく、神経質です。栄光と挫折を共に抱えた存在です。競争(走)社会で生きていくのも辛いことです。

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