View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 28, 2005

フランスから買った州 -学生へのメール

フランスから「州」を買った国とはどこか? そしてフランスが売った州とは? こんなことをした国は歴史上ただ一つしかありません。もちろんそれは「アメリカ合衆国」です。買った州は「ルイジアナ」。時は1805年。売り主は皇帝ナポレオン・ボナパルト。買い主は第三代大統領トマス・ジェファーソンです。当時のルイジアナは今のルイジアナ州よりははるかに広く、新興国アメリカの西部一帯を指す言葉でした。ナポレオンはイギリスと戦うためのお金を必要としていたのです。ジェファーソンは「あんな未開の土地を買ってどうするのだ」と、さんざんマスコミや議会に叩かれました。しかしもしルイジアナを買っていなければ、大西洋から太平洋へと広がる海洋国家アメリカはなかったのです。いつの世にも先が読めるない人は読める人をののしるものです。ちょっと固い話になって恐縮。強調したいのは、ジャズ発祥の地といわれる「ニューオルリ−ンズ」が、この州にあること。その意味は「新しいオルレアン」だということ。昔は「ヌーヴェル・オルレアン」と呼ばれていたこと。ここの「フレンチクォーター」と呼ばれる一角は、フランス風のムードがあふれる異国情緒たっぷりの街だということです。たまには新旧両大陸に跨る人間の思惑や計算違いなどを、大きな視野で振り返ってみては?

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