View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 29, 2005

言葉を分解する力 -学生へのメール

「対決」という英語を言ってごらんと言われて、とっさにこれが思い浮かぶ学生は少ないと思います。しかし英語を常々「分解する」習慣のある人は、まあ「似たようなもの」を作り上げることはできる気がします(そう言われてもできないかもしれませんがーー)。いちばん標準的なのがconfrontation です。これは 「front(前線)を共にする」という意味です。両軍が最前線を共にしてにらみ合えば、当然「対決」ということになります。con は「共に」という接頭辞で、これはじつにひんぱんに使われます。contribute(貢献する), converse(会話する), condominium(集合住宅)などなど。最近気が付いたのは converse という言葉の組み立て。verse(韻文、詩)を共有するからこそ「会話」が生まれるのだというのが、私の解釈です。会話が成り立つためには美しく感動する文章や言葉を「共にする」ことが必要なのでしょうか? 森鴎外という人は語学の天才で、彼の外国語をマスターする秘訣は、どんな長い言葉もたちまち短く分解する能力だったそうです。今日は少し固く難しい話でした。 Sorry ! 

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COMMENTS

1 : MH : September 4, 2005 09:21 PM

confront はお手上げでしたが、conをつかった派生語なら何とかなりそう。 まずは
Congratulations! 立派なブログ開設おめでとうございます。
verseをやりとりするとは美しい言葉ですね。感激しました。Conversationというありふれた語さえも急に神秘的な色彩を帯びてきます。いにしえにはきっとどこの国でも万葉の人々の七五調のような美しいverseを使って意志を疎通していたに違いありません。今ではprose(散文)でしか会話しないけれど、どこか無意識に詩心のようなものをも共にしているんだと思うと嬉しくなります。また考えていくとuniverseの語も意味深く感じられてきましすが、分解しすぎでしょうか。