View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 29, 2005

TVの「スピルオーバー」と東欧革命 -学生へのメール

政治的なことはあまり言いたくないですが、冷戦時代にソ連・東欧の政府は民衆に対して「西側は貧しい」とさかんにプロパガンダしていました。しかしたとえば西ベルリンから東ベルリンに「洩れてくる(spill over)」TV番組は、「西」がいかに豊かで自由の気に満ちているかをはっきりと示していました。東の民衆は指導者たちの嘘をテレビ番組を通じて見破ったのです。直接放送衛星(DBS)が導入されると、番組のスピルオーバーはさらに加速し、ポーランドではカトリック教会の屋上に取り付けられたパラボラアンテナが西側の番組を受信、これをビデオカセットにダビングしたものが全国に配られました。かくて西側と戦うのだなどという「宣伝」がいかに無意味なものかを民衆は悟ったのです。「TVは戦争を抑止する」という具体的な一例です。

[Post a comment]

COMMENTS