View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 25, 2005

「心」を分類した人々 -学生へのメール

今の若者を気の毒と思うのは、昔から世界の賢人たちが考えてきたことを、きちんと体系的に教えられていないことです。もし先人が苦労して掴んだ知恵が継承されていれば、ずっと心が楽になるだろうと思います。そこで人間の「心」「精神」を分類した哲学者の話。ドイツ観念論哲学の最高峰イマヌエル・カントは、精神を「知・情・意」に分類しました。「そうか、自分の心というのもこういうふうに分けて考えるとずいぶんすっきりするな」と思うことがあります。「自分は『知』の分野は相当にすぐれているが、『情』の方は少し足りないかもーー」というふうに自己点検もできます。けっこう役に立つ分類です。もう一つ紹介しましょう。フランスのブレーズ・パスカルは「幾何学的精神 esprit geometrique と繊細の精神 esprit de finesse」ということを言いました。前者は物事を論理的・知的に考える心。後者はもっと情感とか感性の分野。美しいものやすぐれたものに感動したりする繊細な心ということです。こちらの方はカントの分類に比べると知名度(?)はやや劣りますが、実生活でこれが頭に入っていると物事がすっきりと理解できることが多々あります。

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