View of the World - Masuhiko Hirobuchi

August 14, 2005

サマータイム(幸福のイメージ) -学生へのメール

ガーシュインの名作オペラ『ポーギーとベス』の主題歌『サマータイム』。「スヌーピーたちの英語」の授業で、女性歌手の歌を見せたことを覚えていますか? この歌の歌詞が英語の勉強に大いに役立つと思ってお見せしたのでした。 Summertime when the livin' (living) is easy, fish are jumpin' and the cotton is high. Oh, your daddy is rich and your ma(mother) is good lookin'. So, hush little baby , don't you cry. 夏になると暮らしは楽だ。魚が飛び跳ねワタ(棉)の木は高く茂っている。父さんは金回りがよく、母さんはきれいだ。だからかわいい子よ、静かにおし、泣くんじゃないよーーだれでも覚えられる簡単な英語です。人々がこの歌に感動を覚え、80年近くも歌いつづけてきたのは、この中に人間の幸福の原型ともいうべきものが歌われているからです。夏になるとまず着るものにお金がかからない。ちょっとした野菜なら自宅の庭でとれる。水面には魚が飛び、お金を生んでくれるワタの木が元気に育っている。父さんのふところ具合はいいし、母さんはきれいで輝いて見える。かわいい子よ、なんにも心配することはない。泣かないでいいんだ。 じつにシンプルに幸福のイメージというものを描き出しています。これだけの条件が満たされれば子供は安心してぐっすりと眠ることができます。しかし今の世界で、これだけの条件の中で眠れる子供がどのくらいいるでしょうか? あまりにも平和で満ち足りた日本にいるとその辺のところが分からないようです。内戦、テロ、飢餓、貧困、独裁者の圧政、エイズなどで脅えながら暮らしている子供は何千万人もいます。政府の意向に反した考えを職場などで話したために、思想犯とかで警察に連れていかれたり、事業が行き詰まって自らの命を断つ父もいます。せっかく手に入れた住宅や土地が、金融担当の官僚たちの政策ミスにより暴落し、死ぬような苦しみを味わっている人々もこの日本だけで何百万人もいるのです。そういう不幸を引き起こしたことについての反省も責任も感じない政治家・マスコミ人・官僚がいっぱいいます。観念論ではなく、大方の人々が納得できる「目に見える幸福のイメージ」というものを、早急に構築することが必要な時期です。

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COMMENTS

1 : tiakujyo : August 15, 2005 10:46 AM

政治家たちは、きっとこの歌詞を知らないんだわ。
私は、今教わって、幸せな気分。
私も、きれいで輝いてみえたいな~。


[from Hirobuchi]

コメントを本当にありがとうございます。いくらお母さんも働く世の中になったといっても、子供にとっては「ダディがリッチ」でないと安心できません。為政者は父親たちをいつもリッチにする政治をしてほしいものです。お母さんは「知的悪女さん」のように、美しく輝いていてほしい。しかし世の中には「それは性差別だ」と怒る女性たちもいるのですよね。

2 : 湖の騎士 : August 17, 2005 05:59 PM

[from Hirobuchi]

ちょっとカッコよすぎるニックネームを考えました。昔の少年少女にはたぶんなじみのある名前。アーサー王の円卓の騎士の中で最も武勇すぐれたサー・ランスロット・デュ・ラックを気取っています。「白馬の騎士」という言葉がホリエモン騒動でどうもうさん臭くなったので改名(?)した次第。