View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 07, 2005

弾丸と投票用紙 The Bullet and the Ballot -学生へのメール

「月とスッポン」「ネコとシャクシ」とくれば、何を言おうとしているのか、だれにでも見当はつきます。でも「弾丸と投票用紙」と言われても「くらべようがない!」と思う人が多いでしょう。しかしこの二つは民主主義の本質を鋭く言い当てている言葉なのです。民主主義が発達している国では、「投票用紙は銃弾よりも力がある」とされています。昔は権力者は軍隊(弾丸)を握っていました。しかし現代の民主主義社会では、権力者を選ぶのは選挙(投票用紙)です。そこで The ballot is stronger than the bullet. (投票用紙は弾丸よりも強い)という言葉が生まれました。投票用紙(the ballot)と弾丸(the bullet)は、日本語ではちょっと縁がなさそうですが、英語で書くと発音もスペリングもよく似ています。加えて昔の投票用紙は弾丸のような丸い形をしていたそうです。そういうことを考えるとこの名言の味わいはひとしおです。よく似た言葉に「ペンは剣よりも強し」というのがありますが、こちらの方は今日は深入りしません。本当に選挙民の意思の方が、権力者の思惑や世論操作の技術よりも強いのか。日本で民主主義が本当に機能しているといえるのかどうかを試す選挙は間もなくです。

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