View of the World - Masuhiko Hirobuchi

October 15, 2005

だれかに文句を言いたいときは -学生へのメール

今の日本を嘆く人はいっぱいいます。最も短絡した若者は「日本が悪いのは大人のせいだ」と言います。しかし「大人といってもどんな大人なんだ? ちょっと大ざっぱすぎないか? 政治家なのか、官僚なのか、教育者なのか、経済人なのか。マスコミ人間なのか。男なのか女なのか? もっと対象を絞らないと!」と言うと、「そうですねえ?」と考え込んでしまいます。要するに彼らは漠然と何者かあるいは何事かに腹を立てているのです。でも若者だけを責められません。いい歳をした大人でメディアへの登場頻度が高い人だって、「悪いのはアメリカだ!」としばしば言っています。あの広大なアメリカ、さまざまな価値観や階層、民族が同居するアメリカを全部ひっくるめて「アメリカは悪い!」というのは、乱暴すぎます。攻撃することはけっこうなことですが、攻撃の対象を絞らないと! でもお隣の韓国では、もっと「一般化した嫌米感情」が広まっているとか。ちょっと恐ろしい気がします。こうした感情が戦争を引き起こしたり、大変な惨事に結び付いた礼は過去に数多いからです。他国のことはともかく、日本の若い皆さんは「攻撃対象を具体的に絞り込む」習慣を身につけたいものです。

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COMMENTS

1 : エセ男爵 : October 15, 2005 07:22 PM

(No-1)

 たいへん興味を懐く面白い記事です。
恐れ多いのですが、さっそくコメントさせて頂きます。
まず、
『今の日本を嘆く人はいっぱいいます。最も短絡した若者は「日本が悪いのは大人のせいだ」と言います。しかし「大人といってもどんな大人なんだ? ちょっと大ざっぱすぎないか?』
たしかに、大雑把です。
しかし、なぜか一括りにしたがる・・・
一括りに整理?しないと、『話』をすすめられないのでしょう。
まず小生思うに、
若者から軽蔑される「大人」になりたくないものです。
逆に、今の若者を「批判・非難」する大人が多いのも確かです。小生も(一部の)若者に対し、憤りを感ずる事多々ありますが、逆に、今の世の中、小生の若かりし時代には見かけもしなかった驚異的に立派で優秀な若者も、それなりに存在する事も確かです。
実は、小生KIKAKUと称して現在長編小説の執筆に取り組んでいます。
その題材ならびにテーマたるや、
まさしく、変な中年男と不良秀才取り混ぜた若者達との「奇なる信頼と出会い付き合い」を取り込んで物語の展開を図っております。(執筆は遅れに遅れ、この月末脱稿予定!)
そんなわけで、広渕先生の今回の記事に興味を持った次第です。
端的なアメリカ批判、ばかばかしくて話になりません。
隣国コリアのアメリカ離れ、分らないでもありません。さりとて、コリア政府の三流政治家とマスコミに操られた批判であり、その実、1945年以来、あるいは朝鮮動乱以来(1950年)アメリカの支え無しに、今日のコリアが存在する事、ゆめゆめ忘れてはなりません。しいて云えば、それ以前の日本統治時代から、遡ればきりがなく、歴史的にみても、朝鮮半島とは面倒をおこす火種である場所には間違いありません。
コリアとシナの政治体制は、小生をして大いに嫌悪感を催す不愉快の根源です。
しかし、シナ大陸にははもちろんの事、コリアにもすばらしい文化や芸術は存在します。
TVドラマ「チャングムの誓い」は大好きで、毎週(可能な限り)欠かさず見ていますし、すでに20年も前になりましたが、韓国人歌手「李ソンエ(漢字忘れました)」の声、歌唱力には、小生何度も涙を流しながら聞いたものです。
(一度、シャングムの誓いとこのコリア歌謡に関しては、ブログ記事に取り上げたいと思います。

2 : エセ男爵 : October 15, 2005 07:23 PM

(No-2)

さて、
テーマを基本に戻し、
どうも「世に文句を言う」のは、若者だけではなさそうです。
我が母(昭和2年の生まれ)は、テレビを見ていて、自分の嫌いな人物が出るやいなや「コレ、大嫌い!」。嫌いな政治家が出るやいなや「このオッサン、大嫌い」。「この歌手は大嫌い」。
それならもうテレビ見るなよ!
と、云いたくなるのが小生です。
おおむね、全てに批判的です。
なんだか、人を非難嫌悪する意思を表示することで、自己満足のみならず自分自身が、さも文化人か?物事を良く知っている?批判できる(能力?)力のある人物である!
と、
自己主張しているようです。
TVを見ながら、こんな発言をする母に対して、小生が云います。
「それならば、自分の意見を地元新聞のコラムに書いてみたらどうなの?」
といえば、
「そこまですることではない・・・」云々・・・
と、
逃げてしまいます。
若者だけではなく、どうも先の大戦の終戦時(昭和20年前後)に、青春時代を迎えた日本人の中には、イデオロギーのしっかりしないものごとを斜めに見て批判するのみの、本来の日本人でない日本人が多いように感じます。
さて、
まずいのは何か、、、。
ひとえに、マスコミの幹部と教育者の年寄り連中でしょう。
業界(各テレビ局や新聞社世界において)で、村八分にならぬよう「右ならえ=横一列」的な同じ報道をやらかし、さりとてかなり偏った報道をむやみに「垂れ流し」するから、一般国民が迷い、しっかりした根拠や理由もなく批判的になるのです。
ホリエモン?~フジテレビへのちょっかい?・・・
楽天の社長?~TBSへのちょっかい?・・・
大いにやって欲しい!
わが国の報道世界が新しく変わらないと、本当の意味の日本の将来は無いと思いますですが・・・

3 : ラ・マンチャの男 : October 16, 2005 10:05 AM

エセ男爵様 貴重なコメントをありがとうございます。まず第一の
ご意見について。みんなけっこう「印象批評」で物を言っているようです。若者は物事がうまくいかないと「大人のせい」という責任のなすりつけをします。「では、君は現状を変えるためのどんな努力をしているのだ?」と聞かれると、答えはないのが普通です。若いうちはそれでもいい(?)でしょうが、一民族が挙げて「景気が悪いのはアメリカ(and/or IMF)のせいだ」というようになってしまうと、「これは危険だ」と感じるのもまた当然でしょう。この記事は、若者論から出発して周辺の国家群にまで発展してしまいました。1945、1950年のことに言及された男爵様のご意見と重なることが多いのが心強いです。小説の完成を心待ちにしています。なお「チャングムの誓い」は、全部は見ていませんが、秀作だと思います。NHKはここ何十年もこれに匹敵する番組を一本も作っていません。予算も人員も十分にあるのに、「意思」と「理念」がないのです。

4 : ラ・マンチャの男 : October 16, 2005 10:15 AM

エセ男爵様 母上とマスコミ幹部についてのご指摘をまことに面白く拝読しました。テレビに文句を言いたい気持はまず99%の人が持っていると思います。それを言うことで精神のバランスが保てている人も多いでしょう。ま、ほほえましい感じもしますが、息子さんの立場だとそうもいかないのでしょうね。マスコミがみんな同じ論調で伝えるというのは大問題です。それならあんなに多くのチャンネルは必要ないことになります。違う意見やトーンを伝えるために複数のチャンネルがあるはずですから。前例ばかり重んじ、万事横並びで行こうとするテレビ局のトップも問題ですが、これを買収しようという側にもっと大衆の熱い支持を得るような人が出てきてほしいものです。たとえば30年前のソニーの盛田昭夫社長のようなーー。ホリエモンも村上世彰も三木谷もどこか胡散臭いところがあるのが残念です。

5 : resque : October 17, 2005 02:37 AM

人を責めるのはとても楽な事です。私は日本の警察の憤りを感じる今日ですが、普段は接する機会もないので黙っておくことにします。
これは大変大きな事ですね。楽を選び人生を棒に振るか、辛酸を舐め輝く未来を収めるかでは、相当に違います。私もまずは、成せる事から始めようと思います。

6 : KKK : October 18, 2005 02:01 AM

このような話を聞いているとよくあることだと思います。○○ファンは態度がでかいとか。しかしこれは全員ではないことは確かです。100%ということはほとんどありえません。特に、集団意識の強い日本では物事をあるひとつのかたまりとしてとらえることが多いと思います。アメリカにあるハーバード大学はレベルが高いと思っている人はたくさんいると思いますが、学部によって差があるようです。根津にあるT大学は「日本の大学ではすべての学部においてトップ」。このようにおおざっぱに聞こえるものの事実ということもありますが…。ですが、やはり”一般論”を語るのではなく”事実”を語るということが大切だと思います。

7 : ラ・マンチャの男 : October 18, 2005 10:04 AM

Resucue様 コメントをありがとうございます。私が人を責めたりアメリカを責めたりすることに反対しているわけではないことは理解していただけたと思います。ただ「責めるなら対象を絞り込め」と言っているだけです。それをしないで「日本人は」とか「中国人は」というような感情的で偏見にみちた物言いがまかりとおっているのは危険です。

8 : ラ・マンチャの男 : October 18, 2005 10:11 AM

KKK様 コメントをありがとうございます。「一括りにするな」という私のメッセージを正確に理解していただけたようですね。そこで後半の部分をもうすこし考えてください。韓国や中国の人たちの中には「日本人はみんな悪い」と思っている人が相当います。こちらが反論しようとしても、そうした反論は中国のメディアにはまず載りません。韓国でも「ほとんど」載らないでしょう。国際的な誤解は解消されぬまま続いていくのです。

9 : ゴエモン : October 19, 2005 01:34 AM

 今の世の中、誰かに文句を言いたいことなどそれこそ腐るほどありますね。現代人は強いストレスにさらされることが日常的にあります。そんな時に何かに当り散らしてストレスを発散したくなることは誰にでもあると思います。私自身もその中の一人です。例えば、テレビや新聞を見て、中国の反日デモの映像や情報を見聞きするたびに、漠然と中国人民はろくでもないやつらだ!と怒りを感じることがあり、家族とぶつくさ文句をいっていたことがありました。言われてみれば、怒りをぶつける対象は漠然としていて、中国人全てを対象にしていたような気がします。中国人全てをろくでもないと決め付けるのは、確かに乱暴かもしれませんね。何に対して怒りをぶつけるのか、見極めるだけの冷静さを身につける必要がありますね。

10 : ラ・マンチャの男 : October 19, 2005 10:11 AM

ゴエモン様 中国の反日デモを見て中国人への反感を抱く人はいっぱいいます。しかし日本人は、日本に来ている中国人に悪態をついたり暴力をふるうことはまずありません。一方、中国や韓国の人々の反日表現は露骨で、反中・反韓感情を持つのも無理はありません。しかしここは冷静になることです。そしてヨーロッパやアメリカのメディアの力が、彼らのあまりにえげつない反日行動を抑制した今年の4月のことを思い出したいもの。あのときの欧米のマスコミは、本当に日本を支持しました。中国の首脳部はこれに大きく影響され行動を変えたのです。国際的なメディアの影響力といったことにまで、想像の翼を広げてください。