View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 25, 2006

88歳からのパソコン -

しばらく腹の立つ話がつづいた日本ですが、たまにはいい話もご紹介したいです。今週届いた寒中見舞いに「私は生涯パソコンはやるまいと固く決心していたが、暮に息子の家に行き、いまのパソコンのすばらしい技術を目の当たりにしてから、一念発起してこれをマスターしようと思い、早速電気屋に行って最新の機器一式を買い年初から練習に励みました。その成果がこの寒中見舞いです」といった意味のことが書いてありました。
これだけの文章ならべつに驚くこともないのですが、なんとこの方は今年88歳(米寿)を迎える大先輩です。あまりプライベイトなことを伝えるとご迷惑がかかると思うのですが、この方はここ数年のあいだに、夫人と娘さんと実の妹さんに相次いで先立たれました。ご自分も書いておられましたが、愛する人を3人もたてつづけに失って、心が相当に落ち込んだそうです。それが昨年お孫さん(大学の後輩)の結婚式に出席したあたりから元気を取り戻し、ついに年末の「パソコン購入」という一大決心へとつながったとのこと。
こういう逆境の中にあっても新しいことに挑戦しようという気概のある人物がいるのを知るだけでも、なにかしら元気が出てきませんか? 私が今年受け取ったはがきの中で、最も力を与えられた一枚でした。つつしんでご披露したいと思います。

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COMMENTS

1 : 悠々 : January 25, 2006 07:44 PM

高齢者がパソコンを扱うのは良いことだと思います。
私の母は94歳ですが、自分用のPCを持っていて、メール交換などやっています。入力はローマ字入力です。
母は若い頃、逓信省で電信のオペレーターをしていたから、キーボードにもあまり抵抗はなかったようです。今でもトン・ツー・ツーとかを憶えています。
母の歳では、出会い系でメル友募集と言うことは出来ませんから、母のメル友はもっぱら孫とか私の友人がボランティア精神で付き合ってくれています。
母の友人は殆ど他界されているし、生きている方でもパソコンはやって居ませんからね。
廣淵先鋭の大先輩という、今年88歳(米寿)を迎える方にメル友になって頂けたら、共通の話題が多いかも知れませんね?

2 : 湖の騎士 : January 26, 2006 10:40 AM

悠々様 94歳でご自分のパソコンを持ち、メール交換などをなさっている母上のお姿を想像すると感動を覚えます。人は心さえ若くあれば、いろいろと新しいことができるのだということを教えられる思いです。若い日の無線の送受信技術が指先を通じて頭脳を刺激し、新しいことにチャレンジしようというお気持ちになっているのでしょうね。私に寒中見舞いをくれた88歳の大先輩は「まだメールは無理だ」と言っていますが、早く技術をマスターするように励まし、母上のメール友だちになっていただくようにすすめます。自分より6歳上の女性が、メールをしていることを知れば、きっとよい刺激になるでしょうからーー。

3 : 悠々 : January 26, 2006 10:50 AM

廣淵先生のご慧眼には驚きます。ご指摘のとおり、母は好奇心旺盛で、新しい物好きです。つい最近も32インチの液晶テレビに買い換えました。斜めからでもよく見えるとご機嫌です。
テレビを買う時、お前(私のことです)5年後には地上波デジタルになってアナログテレビは見られなくなるけど、買い換えは無駄にならないかね?と言うのです。
しっかりテレビ波の切り替えの情報もキャッチして居るんです。
88歳様のメール挑戦、楽しみに待っています。

4 : 湖の騎士 : January 26, 2006 06:16 PM

悠々様 いま20代から60代の人たちでも自分がテレビを買い替えたことがない人は、5年後にアナログTVが映らなくなることを知らない人が圧倒的に多いと思います。それを94歳でちゃんと知っておられるというのは大変な情報収集力です。驚きました。こういう方々がふえてくれば社会は非常に元気づきます。「若い者に負けていられない」という言葉がありますが、「お年寄りに負けていられない」ということで、若年者も張り切り、政治家も大衆を軽視したりせず、よい緊張感のある社会になってゆくと思います。悠々さんの母上は大きな社会的貢献をなさっています。「自慢の息子」と「自慢の母親」が住んでおられるお家は本当に明るく頼もしい感じです。

5 : リッキー : January 27, 2006 02:43 PM

新しいことを始めるのは誰でも大変なことです。ましてや88歳ともなればなおのこと。このお話を聞いてとても心が暖かくなりました。これから始まる新しい生活に最近不安を感じるようになりました。今までと違った人間関係を築いていくことにも不安でしかたありません。しかし、この様な良いお話を聞くと新しいことに希望を見出せそうな気もしてきますね。ありがとうございました。
 

6 : 湖の騎士 : January 27, 2006 07:01 PM

リッキー様 この記事が貴方の心をなごませ、あたたかいものを感じさせ、しかも自信を養うのに役立ったと聞いて本当に嬉しいです。私はただ「いい話だ」と思って書いただけですが、貴方の大先輩の悠々さんのコメントといい、貴方の書き込みといい、想像以上の力強い反応をいただき幸せです。どうかこういう立派なご高齢者がおられるのだということを想像しつつ、一歩一歩歩いていってください。それが自信となり、いい人生が送れるようになると思います。

7 : tiakujo : February 3, 2006 10:20 AM

しばらく読むだけの人になろうとしてたのに、これだけは黙ってられなくなりました。
メソメソしてては、いけませんね。
ありがとうございました。

8 : 湖の騎士 : February 3, 2006 12:51 PM

tiakujyo様 とにかくこの88歳の先輩はえらいと思います。それでも上には上がいらして、悠々さんの母上は94歳でメールをなさっているというのですから、すばらしいです。我々もまだまだ気の持ちようで面白いことがたくさん味わえそうです。tiakujyoさんも元気を出してください。