View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 05, 2006

笑いと血糖値の関係 -学生&未知の友人へのメール

よく笑う人は長生きするとか糖尿病にかかりにくいということは、メディアでもよく取り上げられ、だいぶ共通の認識になってきました。こうした説を科学的に実験で裏付けた学者がいます。筑波大学名誉教授の村上和雄先生です。村上先生の研究チームは、まず糖尿病の患者25人に昼食後大学教授の「糖尿病のメカニズムについて」という講義を聴かせました。血糖値は123ミリグラムも上昇しました。どうも大学の先生の講義というのは健康に悪い(?)ようです。翌日同じ患者さんたちに今度は2組の漫才コンビの話を聞いてもらいました。みんなが大きく笑いました。そこで血糖値を測ったところ、なんと77ミリグラムしか上昇しなかったそうです。
こういう実験をしてみたいということを、事前に専門医に相談したら「まともな医者はそんなアホな実験はやりません」と言われたそうです。しかし村上博士のグループはあえてこうした「アホな実験」を敢行し、その結果をアメリカの学会誌に発表しました。その論文が世界中で注目され、今では世界に広く知られるようになっています。村上先生は「どんな薬にも副作用があるが、笑いには副作用がない」とも言っておられます。もしお身内の方で、上記のような病気で苦しんでいる方がおありでしたら、できるだけ笑いのあるテレビ番組などをご覧になるようにすすめられてはどうでしょうか? また貴方ご自身が、なにかに行き詰まって深刻に考えすぎる場合には、笑いやユーモアの要素が入った本を読むなどして、「鬱(うつ)」の時期を乗り切ってください。村上先生の話は、もっと奥行きの深い洞察に満ちていますが、それは次の機会にご紹介します。

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COMMENTS

1 : 悠々 : March 5, 2006 04:39 PM

「笑う門には福来たる。」と言いますからね。
笑ってストレスを取り去れば、仕事も捗るし、食欲も出ますから、健康にも成りますよね。
言い伝えとか、何となくという感じでは分かっていても、数値的な統計を取るというのは、説得力がありますから、筑波大学名誉教授の村上和雄先生の研究は立派だと思いました。
象牙の塔の先生達は権威主義というのか、事大主義問うのか、アカデミックな彩りがないと食指が動かないのでしょうか?
偉大な学者は下世話の事情にも通じていないと駄目だと思います。
お世辞ではなく、その点、廣淵升彦先生の行き方には権威主義みたいな感じはなくて、的確な観察力と行動力に裏打ちされた指導法が学生を惹き付けているのですね。
これからもよろしくお願い致します。
ただし、今の漫才の突っ込みとかは、私には笑いが吹き出すという訳には生きませんが、、、

2 : 湖の騎士 : March 5, 2006 10:16 PM

悠々様 この村上和雄先生という方の科学的観察力と、哲学的直感的な洞察力は、素晴らしいものがあります。この方の説を読んでいると、我々はいかに何も知らずに物を言っているのだろうという気がします。今までにお会いした本当に立派な方は、ご指摘のとおり下世話の事情にも通じ、人間の複雑さが分かった苦労人ばかりです。どんな権威や権力を持った人にも自然体で対し、若年者だからといって侮ったり威張ったりしません。私に対する悠々様のお言葉は、褒めすぎです。でもそういうふうに受け止めてくださっているのは嬉しいです。
それからおっしゃるように今の漫才の突っ込みなどは、私も感心しません。上質の笑いというのは、もう少し抑制の効いたものだと思います。

3 : tiakujo : March 6, 2006 02:17 AM

「一笑一若・一怒一老」と斎藤茂太先生の本にあり、そうだそうだとうれしかったです。
主人は、インシュリン注射をしてます。
もっと早くにこのお話をきいていたかったなー。
先生も悠々さんも、まだまだお若くていいなー!

4 : 湖の騎士 : March 6, 2006 09:47 AM

tiakujo様 よく笑う人は他の病気にも罹りにくいといわれています。ご主人さまがよく笑われ早く健康を回復されますよう心からお祈りしております。tiakujoさんのユーモア感覚が、ご主人の病気の悪化を防ぐのに多大の貢献をしていると思いますがーー。

5 : mix : March 8, 2006 02:02 AM

今日乗ったタクシーの運転士さんが吉本興業の回し者と思われるくらいお笑いが上手な方で、着くまで笑いっぱなしでした。
この「笑いと血糖値」の話をちょっとして、御礼を言って降りました。

6 : 湖の騎士 : March 8, 2006 10:13 AM

mix様 愉快な運転士さんの車に乗られてよかったですね。吉本興業の「回し者」という表現が実に面白いです。それにこの血糖値の話をちょっとして「御礼を言って」降りられたというところ。運転士さんもさぞ喜んだことでしょう。こういうサービスにお礼をいう方は少ないでしょうからーー。よいお話をうかがって、心が晴れ晴れとしました。ありがとうございます。

7 : エセ男爵 : March 8, 2006 11:57 AM

笑い・・・
この記事2回拝読しました。
人間にとって大切な「行為」ですね。
しかし、
笑いにも、数種類ありますね。
滑稽で笑っていても悲しくなる笑いになる「ドラマ」がある。
チャプリンの創造する笑いなど、奥が深いと思ますし、故渥美清先生演じる「車寅次郎」的「笑い」、最近になり山田洋次監督と渥美清の名コンビ、さらには妹役賠償千恵子さんをはじめとする脇役の重要性など、笑いをかもし出す舞台設定背景なども重要であると認識するに至りました。
そして、
詰まるところ、「笑える自分」が存在しなければなりません。
人生、笑って過ごし、笑って打ち止めしたいものです。
そんなところで最近、ご承知於きかと存じますが、我がブログにて、小説「フォワイエ・ポウ」なるもの、連載始めました。
実は、読者から、時差のある(深い)笑いを頂きたいのです。
ご迷惑かと存じますが、TBかけさせてください。

8 : 湖の騎士 : March 9, 2006 09:47 AM

エセ男爵様 この記事を2度もお読み下さりありがとうございます。笑いといってもいろいろありますね。お説のとおりです。男爵様の小説はブログ上にて1度拝読しました。あらためて拝読させていただきます。

9 : HANA : March 9, 2006 09:33 PM

村上和雄先生はテレビ番組「世界一受けたい授業」に出演したのを見ました。
声を出して笑うことで遺伝子をONにするという面白い話に釘付けでした。

「声を出して笑う」のは結構力が必要です。腹筋とかあごとか…。それがいいんでしょうかね?

私の住む地方で講演があるというので早速申し込みました。まだ5月の話ですが、楽しみです。

10 : ラ・マンチャの男 : March 9, 2006 11:42 PM

HANA様 お久しぶりです。この記事がお目にとまって幸いです。今回は分かりやすい話から入りましたが、村上和雄先生のお説は本当に感動的です。5月の講演はきっと満足なさると思います。非常に高度なことを、だれにでも分かる言葉で話されるのですが、それを再構築して第三者に伝えるのは非常にむずかしいです。でも明日はそれをしてみようと思います。ありがとうございました。

11 : Rei67. : March 13, 2006 07:01 PM

広淵先生
これ面白いね、昨日からヒラフスキー場でリフト4本を乗り継ぎ吹雪の中悪戦苦闘、きっと顔を引きつらして見られない形相であったと思う。
早く教えてくれたら大笑いしながら大口を開けて滑降しましたよ。いい年してスポーツに挑戦は血糖値と戦い美味しく酒を飲みたいため。
相変わらず、広淵先生は中身が重くなく、新しいものが感じられて、拝見する気にさせられますね。

12 : 湖の騎士 : March 13, 2006 09:05 PM

Rei67様 北の大地で「悪戦苦闘しながら滑るというのはご謙遜できっと颯爽と滑っておられるのだと思います。」カッコイイですね。この笑いの記事を面白いとお感じになり、しかもその中身が「重くない」と思ってくださって本当にありがとうございます。ずいぶんたくさん元気の素をいただいた感じです。次の週末も大いに大地を滑降してください。

13 : 春一番 : March 13, 2006 10:10 PM

 人間の精神は、体のあらゆるところに密接に関係しているという一つの証明ですね。今日は気分が悪いと思い込めば、本当に体の調子が悪くなるということは私の実体験としても経験があります。いつも元気に前向きに明るく過ごしていれば、病気知らず?でいられそうですね。
 現代人は何かと、ストレスを感じやすい環境にさらされています。何か行き詰まった時は、何も考えないで心の底から笑えるような、テレビ番組なり本などを読んでみるのも良いかもしれませんね。兎にも角にも、笑顔を絶やさない生活習慣が大切だと感じました。

14 : 湖の騎士 : March 13, 2006 10:59 PM

春一番様 本当に笑いと健康というのは密接に繋がっているなと思います。自分の友人たちを見ても、少しバカじゃないかと思うくらい笑う奴(私を含めて)のほうが元気です。それから心なし若く見えるように思います。世の中には深刻に考えるべき問題は十分多いのですから、心配してもしようがないことは心配しないで、大いに笑っていきましょう。こういうことをいうとはあまりよい教師ではないのかもしれませんがーー。

15 : カスミ草 : March 18, 2006 08:41 PM

糖尿病と笑いの関係ですが、私のかじった知識では、
糖尿病に関係するインシュリンは自律神経が支配しています。
ストレスは間脳に働きます。
笑う事は自律神経の副交感神経を優位にします。
と言う事はインシュリンの分泌をよくしますので、血糖値が落ちるのだと思います。
逆にストレスがかかると交感神経が優位になり、インシュリンも出ないだろうし、交感神経は活性酸素を発生させますので組織が破壊され(ランゲルハンス島?)ストレス性の糖尿になります。
笑えば癌をやっつける、NK細胞も増えます。
抗がん剤を使うより効果的なのでは!?

16 : 湖の騎士 : March 18, 2006 11:16 PM

カスミ草様 本当に医学知識が豊富でいらっしゃいますね。驚きました。私の記事は村上和雄先生の全くの受け売りですが、カスミ草さんの場合はしっかりとご自分の知識とされているところがすばらしいです。それから笑いが癌の予防にもなるとはかねがね聞いていましたが、こういう形でコメントをしていただいたことで、ますますこの説に確信がもてる気がします。おたがいに大いに笑って健康を維持したいものですね。

17 : なぞけん : April 12, 2006 06:25 PM

村上先生の記事を見つけたのでコメントさせて、いただきました。
2006/05/03神戸にて村上和雄先生のセミナーがあります。ご興味があればどうぞお越し下さい。
http://www.hado-style.com/kohza5mh.html

18 : 湖の騎士 : April 13, 2006 11:08 AM

なぞけん様 お知らせをありがとうございました。首都圏で同様な企画があればまたお知らせください。よろしくお願い申し上げます。