View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 10, 2006

人は細胞ひとつ作れない -学生&未知の友へのメール

人間は万有引力の法則を発見し、コンピューターを作り、月面にまで到達しました。しかし世界中の科学者を集めてもできないことがあります。それは「生命をゼロから作ること」ですーーと前回ご紹介した筑波大学名誉教授の村上和雄先生は言います。早い話が人間はアミーバひとつ作れないのです。何億という細胞が集まり、知能を備え感情を持った「人間」が生きているというのは、実は「すごい」ことなのだと先生は言っておられます。(『ありがとう おかげさまーーいのちとは何か 生きるとは何かーー』海竜社)。こういう話を聞くと、人間よ、おごるなかれ! という気持になってきます。この本には経営者として著名な京セラの稲盛和夫名誉会長、算命学の中森じゅあんさん、ジャーナリストの下村満子さんなども登場し、目からウロコが大量に落ちる発見や感動が盛り込まれています。ちかごろ読んだ本の中でも、最も強く印象づけられたものの1つで、謙虚な思いに満たされる本でした。これから運命を切り開こうとする若者や人生の道なかばにあっていろいろなことを考えておられる方々へのお奨めの一冊です。 

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COMMENTS

1 : tiakujo : March 11, 2006 02:52 PM

ねえ、先生、私はとっくに人生の道なかばは通り過ぎちゃったので、この本は読めないけど、廣淵先生のこのブログ記事を熱心に読んでればいいよね。

2 : 悠々 竹村克男 : March 11, 2006 10:33 PM

「人の驕り」
人は地球上に君臨して、万物の霊長だと自らを名乗り、地球の破壊をやりまくっていきました。人間の心ない行いで消滅した生物は数え切れません。そのくせ自らは命を作ることは出来ないんですからね。
まあ、それが幸いしているとは思います。命を作る出せる力を持ったりしたら、もっと恐ろしいことをしでかすでしょうからね。
先生がご紹介下さったご本の中から「生命の暗号」「世界は一つの生命からはじまった」をNetで注文しました。近日中に配送される予定です。楽しみです。

3 : 湖の騎士 : March 12, 2006 11:10 AM

tiakujo様 そうですね。村上先生のお説があまりにも感動的なので、力を込めて紹介したのですが、次回はいちばん重要な「サムシング・グレート」(人知を超えた何か偉大なもの)というお考えを、ご紹介したいと思います。ご関心を持って下さりありがとうございます。

4 : 湖の騎士 : March 12, 2006 11:18 AM

悠々様 本当に人間はおごりたかぶっていますね。自然をコントロールするという発想が傲慢そのものです。科学技術が発展しても、大きな自然の営みにくらべれば、何ほどのこともないという気がします。この冬は長い間つぼみさえ見せなかった紅梅が、今日はもう満開です。命を育むというのはとてつもなく偉大なことだとつくづく思います。

5 : HANA : March 12, 2006 05:56 PM

ぜひ読んでみたいと思います。読んだらブログで感想を書きますね。
村上さんと稲盛さんについてはちょっと前ですが、それぞれ感動したことをブログに書きましたので、TBさせていただきます。

6 : 湖の騎士 : March 12, 2006 09:24 PM

HANA様 コメントとTBをありがとうございました。TBを早速拝見しました。なんと半年以上も前に、村上先生と稲盛名誉会長について書いておられるとは! 感心しました。私がご紹介した本は出たばかりですが、お二人は持論を展開しておられるようです。でも他の四人の方のスピーチ内容もまたすばらしいので、一読なさる価値は十分にある本です。今後もっと頻繁にHANAさんのブログに立ち寄らせていただきます。

7 : 考える人 : March 13, 2006 10:27 PM

 なるほど、現代の人間の技術では生きた細胞一つ作り出すことが出来ないんですか。また一つ新たな事実を知ることが出来ました。そう考えると人間とは案外たいしたことないんですね。
 このお話を読むと、現代を生きる人間にこそ謙虚な心というものが必要なんだなと感じます。この謙虚な心を忘れずにこれからの人生を生きていこうと思います。

8 : 湖の騎士 : March 13, 2006 10:52 PM

考える人様 こういう簡単なことというのは、案外気付いていないものなんですね。権威ある人から言われて「なるほど」と納得する人が圧倒的に多いと思います。やたらに謙虚になる必要はありませんが、やたらに威張りたがる人に比べれば、やはり謙虚な人のほうが人間として数段上等だと思います。

9 : ゆっきー : March 14, 2006 06:51 PM

先生の書き込みを見て、この本はこれからの人生に役立ちそうだと思いましたので、是非一度手にとってみたいと思います。貴重な情報を提供くださいまして、ありがとうございました。

10 : 湖の騎士 : March 15, 2006 11:30 PM

ゆっきー様 多くの方が書き込みをして下さると、学生の皆さんにも参考になることが多いでしょう。この本は6人の論客がそれぞれ個性豊かな発言をなさっているので、いくつもの角度から人生を見つめることができます。頭も心も刺激される本です。

11 : カスミ草 : March 17, 2006 09:22 PM

人間は約60兆の細胞から作られています。
単細胞から新化してきた動物です。
でも人は人を作れません。
人間に生まれてこれる確立はいくらかかは忘れましたが、
天文学的数字です。
だから、生まれてこれただけでも幸運と思わなくてはならないそうです。
医者は素人はだまってろっていう態度の方がおられますが(近頃少なくなりましたが)
何があなた方に出来るのと思ってました。
もっと謙虚にならなくてはね。

12 : 湖の騎士 : March 18, 2006 12:10 AM

カスミ草さま 人間というのは本当にすごいものですね。人間に生まれる確率というのは、気の遠くなるようなものでしょう。生を受けたということは、すばらしいことで、感謝してもしきれません。しかし人は威張ったり傲慢になったり、他人を見下したりしながら一生を終っていきます。かつてシュバイツァー博士(アフリカで現地人の治療に専念したノーベル平和賞受賞者)は「生への畏敬」の思いこそが最も大切だと説かれました。私の青春時代に最も感動した言葉でした。カスミ草さまの、鋭くおやさしい言葉に共感しきりです。

13 : カスミ草 : March 18, 2006 08:36 AM

シュバイツァー博士、私も子供の頃尊敬して、
無医村の医者になろうと子供の頃思っていました。
でも頭がついて行きませんでした。
子供の頃テレビで彼を見たとき、子供心にアフリカの人々を
同等に見ていない?と感じてしまいました。
笑いと糖尿病の関係を今晩でも糖尿のブログでコメントしますね。
そんなの医学の常識なのに解ってない医者がいるなんて信じられない。
その逆がストレスでおきる糖尿病です。

14 : 湖の騎士 : March 18, 2006 12:45 PM

カスミ草さま お小さいときに、無医村のお医者さんになろうと思っておられたというのは、素敵ですね。私は医師に対して不思議な親近感を抱いていましたが、自分がなりたいと思ったかどうかははっきりしません。そうですか、シュバイツァー博士もアフリカの人々を同等に見ていない? と感じられましたか。ヨーロッパの進んだ文明圏からやってきてアフリカの現状を見ればそういう気持ちになったのでしょうか? キリスト教徒というのは、「文明の光を遅れた地域の人々にもたらすのが我々の使命だ」と感じていますね。そうした感覚が博士にもあったのでしょうか? それはともかく、博士が成し遂げられた業績というのは、本当に偉大だったと思います。「素人は黙っていろ」という態度の医師たちとは、まったく違う方でした。

15 : Jules Verne : March 18, 2006 03:13 PM

医師は志あってなるものであるし、人を助けたいという気持ちでなる人が多いものだと思います。しかし、現実には利権や地位に執着している心無い医師や患者への配慮が欠けている医師が多いそうです。
シュバイツァーは神学を学び30過ぎてから医師になり、利権や地位などに関係のないアフリカで診療したことが後々彼の素晴らしい功績の一因になったのではないかと考えています。日本の場合18歳で人生の道を決めなければなりません。アメリカなどでは別の大学で学んでから医学部に入る学生も多いそうです。人生において遠回りや寄り道は必ずしも悪ではなく人生にとって得る部分も大きい。

16 : 湖の騎士 : March 18, 2006 04:17 PM

Jules Verne様 昔の人は「医は仁術なり」と言いました。ところがこれをパロって(もじって、あるいは野次って)「医は算術なり」という言葉がひところ流行しました。お医者さんはお金の勘定ばかりしている、という意味でした。本当に困っている人のために尽くすのだという医師はどんどん減ってゆく中で、富や栄光を求めず、ランバレーネまで出向き、そこで一生を終えたシュバイツァー博士は本当に立派でした。私の大学生時代、博士の『わが生活と思想より』は大きな影響力を持った本でした。これを翻訳なさったのが、小説『ビルマの竪琴』(のちに映画化)の作者でドイツ文学者の竹山道雄教授でした。鎌倉の教授のお宅にうかがって、何時間も話していただいた日のことを思い出します。日本は経済的にはまだまだ貧しかったですが、先生も学生も精神は豊かで偉大なる力への敬意と畏れを抱いていました。

17 : 元室長 : March 18, 2006 08:59 PM

人間は空を飛んだり、遠くにいる人と会話ができたりという進歩はしてきましたが、先生がおっしゃられたとおり生命一つ作ることができないですね。だからこそ、我々が生まれた奇跡を必然だったと驕らず、この奇跡を大切にしようといろいろなことに取り組んでいかなければならないのではないかと感じました。本田技研創設者の本田宗一郎さんの言葉にこんな言葉があります。「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。」まさにこちらの言葉のとおりに、粉骨砕身の気持ちで多くのことにぶつかっていきたいと思います。
自分自身、京セラの稲盛和夫さんに興味があることや先生の薦めもあってこちらの本を是非とも拝見したく思います。明日にでも本屋に駆け込んでみます☆

18 : 湖の騎士 : March 18, 2006 11:08 PM

元室長様 こういうメッセージを正面から受けて立つ若者の清々しさを感じるコメントです。頼もしいです。本田宗一郎さんや稲盛和夫さんの思想や生き方に共鳴するというのも、これからの人生で強力な味方を得たことになるでしょう。本屋さんに行っても、推薦した本は品切れになっていることが多いものです。そういう時は直ちに注文する習慣をつけて下さい。大体1週間で届きます。

19 : なぞけん : April 12, 2006 06:19 PM

村上先生の記事を見つけたのでコメントさせて、いただきました。
2006/05/03神戸にて村上和雄先生のセミナーがあります。ご興味があればどうぞお越し下さい。
http://www.hado-style.com/kohza5mh.html

20 : 湖の騎士 : April 13, 2006 11:06 AM

なぞけん様 村上和雄先生の講演についてのお知らせをありがとうございました。貴ホームページを拝見し、よく理解できました。当日は都合がつきませんが、首都圏で同様な催しがありましたら、またお知らせください。