View of the World - Masuhiko Hirobuchi

June 06, 2006

星野仙一氏の眼力と村上逮捕 -

阪神タイガースの星野仙一シニア・ディレクターが、5月24日に記者会見し、「もし村上世彰氏が阪神電鉄の経営権を握るようなことになれば自分は即刻辞任する」と言いました。加えて村上氏を「思わしくない人物(本当は「好ましくない人物」というべきでしたがーー)と断じ、「こういう人物には天罰がくだると思う」と明言しました。この発言をどうお聞きになりましたか? 私がまっさきに考えたのは「東京地検の動きを相当掴んでいるな」ということでした。「天罰」などという言葉は、そう軽率には使えるものではなく、天下の星野がそういうからには、具体的な裏づけが必ずあるーーと思ったのです。あるいは氏は、そんなこととは関係なく、正義感のほとばしりとしてこう言ったのかもしれません。結果は村上逮捕でした。
ホリエモンが逮捕されたとき、このブログで彼の「人相」について書きました。(1月21日)「リッキー」さんへのお礼のコメントとして、マスコミを騒がせているもう一人の「ファナティックな(狂的な)目をした」人物に言及しました。それが村上氏を指していたことは言うまでもありません。
この村上逮捕について、賛否両論を含めできるだけ活発な議論を展開していただけたらと思います。

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COMMENTS

1 : tiakujo : June 6, 2006 03:52 PM

私は難しくて、何も言えませんが、ドキドキするほど興味あるお話です。
みなさんのご意見が待ち遠しいです。

2 : 悠々 : June 6, 2006 06:52 PM

昨日今日の逮捕報道には、やりきれない感じのものと、よくぞやってくれた、というものとがありました。
前者は秋田のピカピカ小学生殺人犯のもの。
後者は村上ファンドの村上です。
灘高から東大へと進んだ頭の良い人なんでしょうが、逮捕前のテレビインタビューでの発言は偏執狂の目つきでしたし、その内容は子供も騙せない屁理屈でした。
私は株取引をした事も無いから、株の世界のことは分かりませんが、この程度の人間が数千億の金を動かし、多くの人がその行動に盲従していく世界というものに不気味さを感じます。
失望すること多い日本の社会ですが、検察の動きには時々、日本も未だ捨てたものでもないな!と感服することがあります。

3 : 湖の騎士 : June 6, 2006 07:05 PM

tiakujo様 これからいろいろなご意見が集まるのを共に楽しみにして待ちたいと思います。よろしくお願いします。

4 : ひばり吹雪 : June 6, 2006 08:54 PM

やはり野球の天才は経済の天才でもあるのだとことごとく思い知らされました。村上社長の次はだれ?と,こんだけIT関連の違法売買が行なわれてるとそう思ってしまいますね。

5 : 湖の騎士 : June 6, 2006 09:37 PM

悠々様 村上容疑者については、人を小馬鹿にしたしゃべり方といかにも品性の下劣さを思わせる目付きから、うさん臭く思っていた人はかなりいました。本人は今でもなお、真面目に働きつつも経済的に報われない人々を馬鹿にしていると思います。同じファンドマネジャーでも、おそらく実績で世界一のジョージ・ソロス氏は全然ちがいます。10年ほど前に東京で二人きりで10分ほど話しました(記者会見のあとで)。彼は使命感に燃え、教養もゆたかで、自己抑制のきいた人です。希望がほとんど見えない日本の政界、官界、教育界の中で、検察だけはおっしゃるとおり「まともさ」を時々見せてくれます。朝日新聞の夕刊一面に、今「秋霜烈日のバッジ」と題して検察のことが連載されています。おごれる政治家を追い詰める苦悩なども描かれています。それにしても星野氏は男を上げました。

6 : 湖の騎士 : June 6, 2006 09:47 PM

ひばり吹雪様 星野さんはあの時期に思い切ったことを言っておいてよかったです。今となっては「私も実は村上はうさん臭いと思っていた」ということは誰でも言えます。それにしても村上氏は図に乗りすぎました。人を自分より馬鹿だと思い、自分は頭がいいと思っている人間の「おごり」が、記者会見などにも出ていました。悠々さんあてに書いたお礼に出てくる「ジョージ・ソロス」という名前を覚えてください。貴女の学校でこの名を知っている生徒はおそらく誰もいないでしょう。ハンガリー生まれでイギリスで勉強し、アメリカに渡って大成功したファンドマネジャーです。

7 : 悠々 : June 7, 2006 12:13 AM

廣淵先生がコメント下さった通り、日本の裁判官の社会常識の欠如には呆れ果てています。
司法試験を通って、研修が終われば、裁判官、弁護士、検事の道を選択できるわけですが、この時点で見事にその人の人格が分別されると思います。
私の知人はみな弁護士の道を選んでいます。弱者の味方になろうという高潔な者ばかりではなく、一番金になるから、と言う理由もあると思います。
裁判官になる人は人を裁くと言う重責を自覚している人ばかりではなく、神に近い素材に憧れる思い上がりの人も居ることでしょう。
検事を選んだ人は正義感が強い清廉な人たちであろうと思います。
私だったらやはり弁護士の道を選んでいると思いますが、、、

8 : 湖の騎士 : June 7, 2006 06:18 PM

悠々様 原理原則で生きている人間集団がいるのは心強いです。検察はよくも悪くも原理原則で生きている気がします。私が小泉純一郎首相の言動で気に入らないのは「状況を見て決める」という言葉を頻発することです。ジェントルマンというのは状況に左右されてはならない。原理原則で行動すべきだというのは、欧米の紳士たちの常識です。彼の発言が外国語で伝えられるとき、おそらく他国の指導者は軽蔑しているだろうと思います。「私は自分の信条としてこれを行っているのだ」といえばいいのです。話が少し本題からはずれましたがーー。

9 : 悠々 : June 7, 2006 09:03 PM

広淵先生
欧米の紳士や騎士で無くとも、日本だって小泉さんの態度は、日和見主義とかご都合主義といって軽蔑の対象ですよね?
彼の信念が私のそれとは異なっていたとしても、信ずるところの相違であれば、致し方のないことです。
しかし、広淵先生がご指摘のように、一国の指導者が、日和見されたのでは国民はついて行けませんからね。
ご教示ありがとうございます。

10 : Jules Verne : June 10, 2006 01:31 AM

メディアにもニュートラルな立場で「功」もフォーカスして欲しいと感じました。
世論もマスコミも村上ファンド罪悪に終始している気がします。
彼の「人間性の判断」は私もいたしかねますが
彼が日本の投資家に与えた影響はとても大きい。
金儲け=悪なら投資とは何なのでしょうか。

最後に「儲けたから嫌われた」とわかりつつも
「私はレッドカード」と身を引いた村上氏の潔さは立派だったと私は思います。

11 : 湖の騎士 : June 10, 2006 09:35 AM

悠々様 おっしゃるように信念に基づいて行動したのなら、意見の違いは許容できますが、「状況」によってその後の行動が変わるというのは困ります。「状況を見て」というと賢明な判断のように見えますが、これはずばりといえば「風の吹き回しで」行動を変えるということで恥ずべき言葉です。

12 : 湖の騎士 : June 10, 2006 09:42 AM

Jules Verne 様  こういうご意見は非常に貴重で価値があります。とにかく「一辺倒」とか「一色」というのがいけません。それは全体主義に連なることであり、危険なこと。異論があることが健全な社会です。そこでちょっと話を広げると、韓国などの「反日一色」というマスコミ論調が本当に気になります。「日本にもいいところはある」といった論はメディアには取り上げられず、そういったことを口にする人は「非国民」扱いです。もっと「異論」「異見」を伝えるようになってほしいものです。