View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 15, 2006

ある皇太子の青春 -

本当ならイスラエルのレバノン侵攻、北朝鮮への制裁決議案の行方、サンクトペテルブルグ・サミットんどについて書きたいところです。しかし35度を越える猛暑の中、ぐったりとしておられる方も多いでしょうから、まったく毛色の変わった話をお伝えしましょう。
もうずいぶん前の話でヨーロッパのある国の皇太子が独身時代のこと。ハンサムでカッコイイ彼は、けっこう美女たちとの間に浮名を流していました。自分で車を運転して、ファッショナブルなレストランへしょっちゅうデートに出かけていたそうです。そんなある夜のこと、いつもよりだいぶワインを多めに飲んだためか、彼の車は少しふらつき気味で走っていました。それを見咎めた交通警官がストップを命じました。「お名前は?」 皇太子はしょっちゅうテレビにも登場し、顔を見れば小学生でも知っている有名人です。そんなことは百も承知で警官はすっとぼけて聞いているのです。「oooooです」。「お住まいは?」「xxx宮殿です」。「免許証は?」「生憎忘れてきました」。「そうですか。では次回からはかならず持って乗るように。お酒もほどほどに」
これで皇太子は無罪放免となった次第。「どこに住んでますか?」などと、分かりきったことを淡々と聞き、適度にお灸をすえて飲酒運転をたしなめ、それ以上は追求しない。粋なおまわりさんということで、この話は語られたものでした。
「皇太子が自分で車を運転してレストランに行けるとは、日本の皇室に比べてなんと開かれた王室であることか!」とか、「皇太子ともあろう者が酒を飲んで運転するとは許せない!」いろいろと言いたいことはおありでしょう。しかしこれは、猛暑の中での一服の清涼剤のつもりで書いたものです。できるなら暑苦しくなく、粋でさらりとした受け止めかたをしていただきたいものです。さてこの王子はどこの国のだれでしょう?

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COMMENTS

1 : 悠々 : July 16, 2006 06:01 AM

ヨーロッパの王室は各国とも国民との壁は低いようで、王様が街で買い物をしたりしている姿が紹介されたりしていますね。
格好の良い皇太子がいた国、王室が多少の脱線をしても受け入れている国、そして大人の考えを持っている警官がいる国、と条件を並べて考えると、全てに適合しそうな国はイギリスだと思います。
イギリスでかなり前と言う事であれば、酔っぱらい運転の犯人はチャールズ皇太子と言う事になるのでしょうか?
こう暑いと、北朝鮮の制裁決議とかの重い話より、爽やかな話題を投げかけて下さった、廣淵先生のセンスに喝采を送ります。

2 : tiakujo : July 16, 2006 10:08 PM

しーーらない、でも、悠々さんのコメントを読んじゃった。

これって、「粋でさらりとした受け止めかた」になりませんかー?

3 : yoyo : July 16, 2006 11:10 PM

重苦しい、不可解な、事件ばかりの日々。日本の皇室ももっと開放されればいいですよね。粋な行動? yoyoもしてみたいですが、やっぱりオバサン行動かなぁ。 

4 : 湖の騎士 : July 16, 2006 11:56 PM

悠々様 本当に暑い中をコメントをいただきありがとうございます。なまじ下手なクイズまがいの締めにしたために、お手数をかけました。シャーロック・ホームズなみの推理で迫っていただきましたが、正解まではもう一昼夜お待ちください。

5 : 湖の騎士 : July 17, 2006 12:00 AM

tiakujo様 悠々さんのコメントをお読みということを「さらり」とお書きになるというのは、粋で涼しげなお答えですね。この皇太子については、もう一度くらい登場していただく予定です。

6 : 湖の騎士 : July 17, 2006 12:03 AM

yoyo様 今までに貴ブログで拝見している yoyoさんは非常に粋で思いやりがあり、センスのよい方です。地のままで粋な方です。こういう記事をクイズみたいにしてしまった私は野暮ですが、これも納涼計画(?)の一環としてお楽しみください。

7 : HANA : July 17, 2006 06:14 PM

ヨーロッパの皇太子で現在は結婚していてハンサムで・・・
というとデンマークのフレデリック皇太子?

数年前シドニーオリンピックで知り合った女性と結婚して話題になりましたよね。飲酒運転云々・・・は知りませんが、「ハンサムな王子さま」に反応してしまいました。

8 : 湖の騎士 : July 17, 2006 09:51 PM

HANA様 フレデリック皇太子に頭が回るというのは、ある意味で当然ですね。「ハンサムn王子さま」という私の言葉がミスリーディングでした。ここに登場したのは、もうずっと昔のハンサム青年でした。その後彼は伯爵令嬢と結婚したのですが、この人とはうまく行かず昔の恋人と不倫の関係を続け、民衆の支持も失って今では人気のない中年男になってしまいました。というわけで、残念ながら答えは悠々さんの推理どおり、イギリスのチャールズ皇太子です。
このクイズ(?)にご応募くださり本当にありがとうございました。

9 : Rei67hiraku : July 18, 2006 08:10 AM

粋な取り計らい。
垢抜けた、成熟した社会。日本は無理ですなね。

10 : 湖の騎士 : July 18, 2006 02:07 PM

Rei67hiraku様 コメントありがとうございます。この話はちょっとカッコよすぎる気もしますが、日本でも江戸の庶民はこのくらいのカッコよさをもっていたのではないかと思います。これから「日本人は粋だねえ」という認識が世界に広まることを願っています。

11 : 自由な石工 : July 18, 2006 04:45 PM

 はじめまして。自由な石工と申します。現在、共栄大学4回生で、先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。
 今回のクイズは、イギリスのチャールズ皇太子ということですが、この事件にはイギリス警察内部の組織が垣間見えるような気がします。イギリスの警察など、国家の仕事に携わる人々の多くが、友愛団体を主張する秘密結社の会員だということです。
 現在では、秘密結社の発祥はイギリスとされ、多くの集会所があるのも事実です。私は、イギリスやアメリカという国を見る時、少なからずこの秘密結社の存在を認識し、客観視点で見ていくということも必要なのではないかと考えています。
 

12 : 湖の騎士 : July 18, 2006 11:31 PM

自由な石工様 アメリカではトルーマン元大統領がその会員だったといわれていますね。イギリスにも会員が多いと聞いていますが、こういうネームを名乗るあなたもその組織に相当興味がおありなのだと思います。秘密結社という側面から、米英両国を見ていくと、ふつうのマスコミを通しては見えない世界が見えてくるでしょう。ただしあまりそれにとらわれすぎると、かえって真実が見えなくなることもあります。要はバランス感覚です。就職などでのご成功をお祈りしています。