View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 25, 2006

ディープインパクトの敗北で何を考えるか? -

日曜日の深夜から月曜日にかけて、私もテレビで凱旋門賞を見ていました。もちろんディープインパクトが優勝するシーンを見たいためです。いろいろなことが事前に言われていました。その中で最大の懸念として心に突き刺さったのが「59.5キロという斤量」でした。3歳馬が背負う斤量より3キロも多いことがどう響くかというのが気にならないわけがありません。それでも多くの人々と同じように、私もまた「彼は勝つだろう」と80パーセントくらいは思っていました。懸念材料としてはもうひとつ、調教師も騎手も「万全の仕上がり」と言っていたことです。万事が順調すぎると結果はよくないことが多いからです。
とにかく結果は3位でした。それでも大健闘でした。ディープ本人(?)と関係者の努力をたたえたいと思います。

さてここで終ったのではあまりにも月並みです。このレース結果から何を思うかーーです。「競馬というのは皆が楽しめばそれでいいではないか。なにもそこから何かを考えなくたって」と私も思います。しかしどうにも気になってくる。私たちはあまりにも自国のメディア、自国中心の情報だけを頼りにしすぎているのではないか? そういうことを続けていると世界が見えなくなってしまうのではないか? --これもまた平凡すぎる懸念ですが、そんなことを考えます。
でもディープについての報道は「割合と世界が見えていた」ともいえます。他国にはまだまだ我々の知らない優駿(ゆうしゅん)がいることも伝えていたし、斤量の壁、ロンシャン競馬場の芝生の深さについても伝えていた。スタート直後の登り坂の険しさについても強調していた。外交や安全保障についての記事よりも、はるかに冷静で客観的な事実を伝えていたのではないかーーというのが、今の感想です。
一頭の馬の走りから、日本のマスコミの姿勢、人々のメンタリティについてまで、いろいろなことを考えてみました。

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