View of the World - Masuhiko Hirobuchi

October 07, 2006

よき英語になじもう(スヌーピーたちの英語) -

アメリカを初めて訪れた日本人が英語に自信をなくす原因の一つが、アメリカ人独得のあまりきれいではない言葉の発音にあると思います。頭の中がすっきり整理されていて、論理的で、発音もきれいな人の英語を聞けば、外国人である我々も英語に自信がもてます。たとえば元英国首相のマーガレット・サッチャー女史の英語です。じつにすっきりと耳に入ってきます。ところが日本でプレーしている外国人野球選手の英語は、「聞くに耐えない」ものが多いです。彼らのヒーロー・インタビューを訳す通訳者は、ときどき「言いもしない内容」を作り上げています。こういう通訳を聞いていると「あれ、自分が聞いたこととぜんぜん違う。すると自分のヒアリング能力はやはり悪いのかな?」と思ってしまいます。
しかし「悪い」のはあなたではなく、しゃべっている選手であり、通訳者であることが圧倒的に多いのです。英語でも音楽でもお芝居でも、「よいものを聞いたり観たりする」ことがいちばんです。よい英語をしゃべるためには、「文章で書き表せる英語」が頭に浮かぶ必要があります。この点で最高の読み物といえるのが、スヌーピーたちの活躍するマンが『ピーナッツ』であることは、ほぼ定説になっています。「我田引水」といわれそうですが、彼らの話す英語は人生の喜怒哀楽、挫折や希望、家族愛、恋の痛みなどを情感あふれるタッチで語っています。心に爽やかな余韻の残る英語です。

[Post a comment]

COMMENTS

1 : カスミ草 : October 7, 2006 08:36 PM

漫画が読めないカスミ草です。
先生の本は楽しく読ませていただきました。
関西人のユーモアも負けないなんて思いながら・・・
漫画の文でなく、先生の方の英語を見ていました。
簡単なのにもう理解できませんでした。

琵琶湖のミシガンに乗船した時、アメリカ人の従業員の
英語の発音にビックリしました。
私の頭にある英語とは随分違います。
思わず下手な英語っと言ってしまいました。

今朝久しぶりに、発音のビデオ見聞きました。
初めて聞いた時、こんなに詳しい発音なんか、学校で一度も
習ってないぞ!と怒りに似たものを感じました。
英語が出来たら人生が違ったろうにと思うと悔しいです。
イギリスの発音が習いたいとビデオ探しましたが、ありませんでした。
仕方なく私が求めたのはアメリカ英語ですが、綺麗です。
また、朝に家事をしながら聞こうと思った所です。

2 : 湖の騎士 : October 7, 2006 08:58 PM

カスミ草様 琵琶湖の船にも発音がきれいでないアメリカ人がいるのですね。本当にきれいな英語を聞くと心が洗われたようになり、自信がぐんぐんついてきます。私が幸せだったのは、高校のときにすばらしいキングズイングリッシュを話す先生(日本人)に出会えたことです。アメリカではこの方の発音とずいぶん違う英語に出会い、自信をなくしかけましたが、イギリスでは習ったとおりの英語を話してくれるので、驚くほど自信がつきました。ところで私の本をお楽しみいただけたようで、心から喜んでいます。本当にありがとうございました。後味がよかったらさらに嬉しいです。貴ブログにどういうわけかアクセスできませんが、失礼の段お許しください。

3 : nobless oblige : October 7, 2006 11:13 PM

 苛酷な労働環境の中でも、先生の本を少しずつ読み進めております。極めてペースは遅いですが・・・。
 私の英語力は、辞書を使えば、かろうじて短文を理解できる程度のものですが、そんな私でも「ピーナッツ」の中で使用されている英語は美しいと感じます。「ピーナッツ」で使用されている英語がきれいということは、作者のシュルツさんの頭の中がすっきり整理され、理論的だったということですね。


4 : 湖の騎士 : October 7, 2006 11:49 PM

noblesse oblige 様 労働がきついと本を読む時間もあまりないと思いますが、私の本はきわめて読みやすくできていると思いますので、楽しみながらお読みください。『ピーナッツ』の英語がきれいなのは、シュルツさんの頭が論理的で整理されているからでもありますが、それに加えて精神が高尚であり、「情緒」が非常に豊かだからといえるでしょう。いつもじわっと心にしみこむ何かを、主人公たちはさり気なく語っています。

5 : Tomoko : October 9, 2006 03:52 PM

初めまして。
友人から薦められて、“処世術”を知りました。この際、先生のスヌーピーの~シリーズを完読しようと、全てをそろえました。
“スヌーピーたちのアメリカ”に紹介されている、ひとつひとつにフムフムと納得しきりです。特に、チャーリー・ブラウンの父の日に関するエピソードが大好きで、取り上げられていて、心の中で、キャーキャー言ってました。そして、この先生が取り上げるほどのこのエピソードが大好きな私も、かなりイケるんじゃないかと思ったぐらいです(^^)
来週、ピーナッツ・ギャング達に会いにシュルツミュージアムへ行ってきます。先生の本たちは、旅のお供にさせていただきますね。

6 : 湖の騎士 : October 9, 2006 11:04 PM

Tomoko様 よくいらっしゃいました。私のスヌーピー関連の全著作をおそろえいただいたとのこと。かぎりなく光栄であり、かつ責任を感じます。父の日に、父親の自慢をするヴァイオレットのいうことを初めはうなずいて聞いていたチャーリー・ブラウンが、お父さんの床屋へ彼女を連れて行って話す言葉というのは本当に感動的です。2000年にNHKの「クローズアップ現代」でインタビューを受けたとき、これを取り上げようとしたら、「実はアメリカでいちばん支持を得ているのがこれだ」ということで、「この作品についてはアメリカ人男性にどうしてもしゃべらせたい」とのことでした。Tomokoさんのセンスはまさに国際的です。来週シュルツ・ミュージアムへいらっしゃるとのこと。羨ましいです。どうかシュルツ夫人によろしくお伝えください。

7 : 直 : October 10, 2006 12:26 AM

こんにちわ
 先生の処世術の本は面白くて夢中で一気に読ませていただきた。本屋に予約してあったけど、待ちきれなくて2回も催促に行きました。表紙も楽しくて「あっ!スヌーピーだ!」と嬉しくて、だから大事にすぐにカバーをしてしまいました。
 登場するちびっ子たちは皆、以前よりたくましく成長しているらしく、しっかりと個性的に生きている。チョッと小憎らしところもあるけれど、皆それぞれほほえましくて・・・。
自分なりにしっかりと考えて意見を言ってることなど、改めてちびっ子たちに教わりました。ありがとうございます。
 今度はこの本でゆっくりと、身近な英語の勉強をさせていただきます。

8 : 湖の騎士 : October 10, 2006 10:45 AM

直様 拙著をお楽しみいただけたようで心より御礼申し上げます。たしかに『ピーナッツ』のちびっこたちは自由でのびのびしています。そしてこういう子供(&親)がふえてくれば、日本はもっと生き生きとし、個性豊かで面白い社会になるだろうと思います。世論も成熟し、国会のやりとりももっと大人になり、皆が安心して暮らせるようになるだろうというのが私の夢です。どうかご友人方にもお奨めください。

9 : HANA : October 12, 2006 07:58 PM

 「スヌーピーの処世哲学」、楽しく拝読いたしました。といっても、まだバッグの中に入れたままです。時間があるときは取り出していつでも読めますから!

 今まではバッグの中は大抵文庫本だったので、「スヌーピーの処世哲学」を入れるために今はやや大型のバッグに変えました。

 私も先生の他の「スヌーピー~~」の本を注文しました。1冊ずつ挑戦します。スヌーピーの漫画の方も買って読んだのですが、まだ英語の面白さを感じるには程遠い状況です。
先生の著書を拝見しながらのんびり読んでいきたいと思います。

10 : 湖の騎士 : October 12, 2006 11:30 PM

HANA様 私の本を入れるために大きめのバッグに替えられたとのこと。これは本当に大いなる光栄です。一気に読む方と、少しずつ読む方と、一度読んでまた折にふれて再読される方がいらっしゃるのだということを初めて知りました。本当にありがたいことです。それから私の他のスヌーピー関連の本を入手されたとのこと。一作目は「アメリカ」に焦点を合わせ、2作目は「時代と世界」、3作目は「言葉」に焦点を絞りました。今回の本は原画の選択が「言葉は泉のように」とだいぶ重なっていますが、全体を貫くトーンとコンセプトは「教育」「元気を出してもらう」といったことに絞ったつもりです。よろしくお願いします。

11 : Rei67. : October 13, 2006 08:44 AM

今年もまた11月にオーストラリアに遊びに行きます、QLDのアーリービーチのコンドのご夫婦達の英語はまるで東北弁?、
こちらの耳も耳で、どうも?
もっと広淵先生みたいに学生時代からやってたら、と、思いながら、テレビ、本で英語のお勉強?、もう頭に入りません。
また、エイ、ヤー、で遊びに行ってきます。

12 : 湖の騎士 : October 13, 2006 02:50 PM

Rei67様 オーストラリア人の英語は「訛り」と「特殊な発音」の特徴(あるいはルール)を覚えてしまえば分かりやすいはずですが、やはりそうは言っても聞きにくいです。幸いこちらの話すことは間違いなく理解してくれるので助かりますが、それはともかく。季節が逆転している11月のオーストラリアはさぞかし快適でしょうね。どうかゆっくりと楽しんでいらしてください。