View of the World - Masuhiko Hirobuchi

October 14, 2006

小型機が突っ込んだマンション -

ニューヨーク・ヤンキースの投手が持っていた小型機が、マンハッタンの高層マンションに突っ込んで同乗していた全員が死亡したというニュースが木曜朝のテレビで伝えられました。あれだけ高層ビルが林立しているマンハッタンで、あんなにも低空で飛ぶ自家用機がいるとなると恐怖に駆られますが、私にとっては、ことのほか身近なニュースでした。
実はあのマンションのすぐ近くに私は住んでいたのです。72丁目とテレビは伝えましたが、現地ではEast 72nd Street と呼びます。セントラルパークの東72通りです。災難に遭ったマンションは、この通りに面し、ヨークアヴェニューとイーストリバーの間にありました。私のいたのはヨークアヴェニューとファーストアヴェニューの間でしたから、まさにワンブロック離れたご近所です。ニューヨークを離れてもうずいぶん時間が経ちますが、こうした事故によって過去は現在ときわめて身近に繋がっているのを感じます。私の住んでいたマンションには、ABCニュースの人気キャスター、ピーター・ジェニングス氏も住んでいました。氏は昨年8月癌で亡くなりました。ファーストアヴェニューと72通りの角のマンションには作家のジョン・スタインベック氏が住んでいました。遠い昔のことをいうのは、これらの人物は今のアメリカを理解するために、欠かせないほどの大きな影響力を今なお持っているからです。恐ろしい事故を通して、アメリカの鼓動の一端をお伝えできればと思いこれを書きました。

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COMMENTS

1 : 悠々 : October 14, 2006 12:32 PM

先生は高級住宅地域にお住まいだったんですね。
パリでも11区とか、高級住宅があるところと、移民が住み着いている貧困層住む地域とがありますし、東京でも住み分けられています。

NYの事故がテロで無かったのは救いですが、飛行機とかヘリコプターが市街地を低空で飛ぶというのは恐ろしいことですね。
事故機の機長は野球選手で前にも事故を起こしているようですし、飲酒して操縦していたようです。
自動車では飲酒運転は罰則がありますが、船の操縦に日本では罰則はありません。
私は小型船舶の免許を持っていますが、以前は飲酒運転についての禁止規定もなかったのです。
最近になって飲んで操縦していはいけません。と言う規定が盛り込まれましたが、捕まっても罰金は科せられないという、精神規定みたいな感じにすぎません。
おそらく飛行機も同じような規定ではないでしょうか?
幾ら法律で厳しくしても、操縦する人のモラルが低ければ事故は起こるのですから、恐ろしいことです。

2 : 湖の騎士 : October 14, 2006 03:07 PM

悠々様 高級住宅地といっても会社がそこに住まわせていたというだけで私の実力ではありません。ただ静かで、出会う人々が洗練されていて犯罪などがあまりなく、生活を楽しむことができたのは確かです。実は今日この記事を書いたのは、NYでご近所にお住まいだったアメリカ史の大家からハガキが届き、私の住んでいた所ではないかーーと尋ねてくださったためです。もう私はそこにいないのに、なんだか心配してくださっているような感じで、つくづくNYは近いなと感じた次第です。その先生の話ではやはりああいう飛行機はマンハッタンの上をあんな低空で飛んではいけないのだそうです。テロでなくても怖いことが起こりますね。