View of the World - Masuhiko Hirobuchi

October 21, 2006

中国は本当に面子を失ったのか? -

今回の北朝鮮の核実験で、「実験しないように」と忠告してきた中国が完全に面子(メンツ)を失い、今度ばかりは本気に怒って米・日・韓・露および国際社会と歩調を合わせ北を批判しているーーという報道が日本のマスコミでなされています。読者も視聴者もこの見方を信じています。たしかに中国は米国務長官とも協調的な会談をし、特使を北に送り込み、慌しく一連の努力をしているように見えます。しかし中国は北朝鮮の核実験で本当に面子を失ったのでしょうか? 北への怒りを感じているというのは、単なる演技ではないのか? 7月のミサイル発射の時もそうだったように、実験を黙認するというシグナルはあらかじめ中国から北に送られていたのではないかーーと考えることが絶対に必要だと思います。もし中国が本気で怒っているのなら、北へ送り込む石油の量を劇的に減らすことが可能なはず。それをしないかぎり、表面は国際社会と協調するような顔をしながら、北の体制を温存し、北と手を握っていると見るのが自然というものでしょう。

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COMMENTS

1 : 悠々 : October 22, 2006 06:37 AM

「建前と本音」を使い分けるのは東洋人の得意技だと思います。
日本の大臣さん達も国会答弁などで見事な使い分けを披露してくれたりしますが、韓国や中国では外交の場でもこの手が何回も使われています。
建前と本音の使い分けは、彼等にとっては、悪いことと言う間隔はなくて、交渉をスムースに進行させる潤滑油くらいの感覚しか持っていないのだと思います。
中国がメンツを潰されたと、本気で怒っているなら、貿易も止めるだろうし、ましてや石油の供給などは即中止するはずですからね。
中国のゼスチャーを日本のマスコミが見抜けないとは思えないから、これも「本音と建前」の使い分けなのかも知れません。
建前だけを報道しているんですよ、きっと!

2 : 湖の騎士 : October 22, 2006 12:35 PM

悠々様 中国にしてみれば「人がよく騙しやすいアメリカや日本に調子を合わせておくことが国益にかなう」との判断でしょう。日本もアメリカも無邪気で素朴すぎます。