View of the World - Masuhiko Hirobuchi

December 15, 2006

「ジャンク」と「ジャンク」 -

同じアメリカ人同士でも話が通じないことがあるという実例です。いま若い世代の日本人が「ジャンク」という言葉を聞いて思い浮かべるのは、おそらく「ジャンクフード」とか「ジャンクメール」といったものではないかと思います。15、6年前には「ジャンクボンド」という言葉もはやりました。「がらくた」「くず」「ろくでもないもの」といった意味です。「ジャンクフードばかり食べてるとかならず病気になる」などと使われます。ずっと昔の話。アメリカのNBC放送のロサンゼルスだかサンフランシスコ局に勤務していた社員がいました。彼はすぐ海に出られる西海岸の生活が気に入って、週末にはいつ海に船を浮かべて楽しんでいました。あるとき彼に東部ニューヨークへの転勤命令が届きました。引越しはたいへんでしたが、ニューヨークもまた海に面しており、週末のレジャーが大いに楽しめる所です。彼は本社のボスに電話しました。「ところで会社は僕のジャンクの運搬料を負担してくれるんですか?」。ボスは太っ腹のところを見せたかったのかどうか、「もちろんいいよ」と。どうせ身の周りの「がらくた」を送ってくるのだろう。そんなものたかが知れてるよーーと思ったのでしょう。
ところが数週間が過ぎて、本社に届いた請求書だか領収書を見てこのボスは仰天しました。とんでもない高額の送料が記されていたのです。さて、原因はなんでしょう? この話の種をここで明かしてしまうのは、なんだかもったいない気がしてきました。「ケチケチしないで早く結論を言え」というお顔が目に浮かびますが、せめて1日、2日くらいは間をおかないと楽しみが減るでしょう。というわけでどうか次回をお楽しみに。種が分かった方は遠慮なく書き込んでください。

[Post a comment]

COMMENTS

1 : noblesse oblige : December 16, 2006 12:08 AM

ご無沙汰しております。
日々、とてつもなく強烈なストレスと苦痛ににさいなまれておりますが、今の苦労がいつか成功の種になると信じ、一日一日を頑張って、何とか生きております。
ところで、とんでもない運搬量を発生させたジャンクとは、彼がいつも週末に海に浮かべていた船(マスト付きのヨット)を送った料金ではないでしょうか?
昔、中国で使われていた帆船のことをジャンクと呼ぶので、おおらかな西海岸の人達が自分達の船をそのようなあだ名(?)で呼ぶようになったのでは?と推測します。当たってますでしょうか・・・?

2 : 悠々 : December 16, 2006 12:06 PM

私もnoblesse obligeさんと同じ答えです。
言葉の意味の多様性は時として、誤解やユーモアをもたらしますね。
コメント投稿は、2・3日間を置きたかったのですが、明日の午後、JAL409便で出掛けるものですから、、、

3 : 湖の騎士 : December 16, 2006 02:56 PM

noblesse oblige様 ストレスの中で生きてゆくというのは大変なことですが、どうか頑張ってください。さて、この引越し代金を大きくした元凶(?)というのは、ご推測のとおりです。上海の港近く、あるいは香港や蘇州あたりに浮かんでいたあの「ジャンク船」です。私などには19世紀のイメージですが、20世紀にもかなり使われていたようです。このNBC社員は、そういうジャンクに乗って楽しんでいたのですね。でもどうやってこれを東海岸まで運んだのか? まさかパナマ運河経由ではないでしょう。おそらく
大陸を横断するトラックかなにかで運んだのだと思いますがーー。

4 : 湖の騎士 : December 16, 2006 03:06 PM

悠々様 ご出発前のお忙しい中、コメントくださりありがとうございます。答えはご推測のとおりです。この記事を書き始めたときは1回で完結のつもりでしたが、なんだかそれでは張り合いがないような気がして、連載などと欲張った(?)のですが、あっさりと種を見破られました。私が知りたかったのは、いまの若い世代に、かの中国の「ジャンク船」のイメージがあるのだろうかーーということでした。年配の方が「ジャンク」と聞いてまず思い浮かべるのは、「がらくた」ではなく、この3本マストの「ジャンク船」だろうと思いますがーー。この話はかなり人気があったようで、何人かが面白がって話してくれました。作り話でないことを祈っています。ではどうかお元気で。楽しいご旅行を!