View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 30, 2007

少女に甘言「拉致と同じ」--という記事 -

朝日新聞の夕刊に「ニッポン人脈記」という長期シリーズがあり、3月29日(木)まで「安倍政権の空気」という連載記事が載っていました。28日(水)の「少女に甘言『拉致と同じ』」という記事について、皆さんにお知らせしたいと思います。これによると元弁護士でいま龍谷大学教授の戸塚悦朗氏が「従軍慰安婦は犯罪なんですよ。北朝鮮の拉致と同じ犯罪なんですよ」と語っています。氏は92年にジュネーブの国連人権委員会で、従軍慰安婦を「性奴隷」として告発、日本政府の補償と国連の調停を求めた人です。

朝鮮半島の少女を甘い言葉で誘って日本へ行けば「いい暮らしができるよ」として日本へ連れてきたのは、「甘言」による「拉致」ではないかーーと朝日は書いており、中央大学教授の吉見義明のもとにも欧米メディアがたびたび質問に来ると言っています。吉見氏も従軍慰安婦と拉致の間に共通性を見出しているそうです。

果たして甘言と拉致は同じなのか? この見出しに強く影響されて「そうだ。そのとおりだ」と思う読者がけっこう多いのではないかーーと思います。今の日本人の中には、その程度の頭脳の持ち主が多いのです。しかし朝鮮の少女たちは、袋に詰められ、手かせ足かせをはめられて日本に連れてこられたのではないのです。「嫌だ」「行きたくない」と思えば、いくらでも断ることはできたのです。日本に行くか行かないかは、本人のほかに親も参加して話し合い、最終的には「自らの意思」でその道を選んだのでしょう。それを「暴力による有無をいわせぬ拉致」と同じに扱っている。それはまさに真実を歪めるのもはなはだしい手口です。そうしたコメントをそのまま引用する欧米の記者がおり、日本の大新聞が増幅して伝えている。かくて慰安婦問題は、真実とはほど遠いところに行ってしまっているのが実情です。

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COMMENTS

1 : dashi : April 2, 2007 10:38 AM

子どものころからずっと朝日を購読してますが、ときどき偏向してるんじゃ? 情報操作してないか? って思うことがありますね。文革の報道にはすっかり騙されたし、、、。
それはともかく、
<政府は「安否不明の拉致被害者はすべて生存している」との立場ですから,拉致状態が続いている北朝鮮の問題と,少なくとも拉致状態は続いていない慰安婦問題とでは,その点だけを見ても性質が全く異なります。>
と書かれたサイトを見て、それはそうだと思いました。
http://blogs.yahoo.co.jp/hinabeneko/45922758.html)

韓国はいい意味でも悪い意味でも儒教国家で、すべて家長が決めますよね。在日の知人が結婚相手は親に決められたと話していました(今でもそうなんですね)。そして女の子には人権がないに等しかったらしいから、慰安婦になれと親に言われたら逆らえなかったという事情はあったと思います。
でもこれは家庭内の問題で、国家間の問題ではないんじゃないかと、素人なりに考えています。

日本人は何事も争わず丸く収めようとしますけど、国際的にはそれは通用しないんじゃないかと、私も思います。

2 : 湖の騎士 : April 2, 2007 02:54 PM

dashi様 中身を読まずに見出しだけ読む人も多いはずです。そういう人は「そうか、甘言は拉致と同じなのか」と思ってしまうでしょう。非常にタチの悪い世論操作です。文革時の偏向ぶりを憶えておられるというのは大したものです。さて韓国の儒教は社会の発展に大きなマイナスだったとする説を、韓国の学者が唱えていますが本国ではこういうことも言いにくいようです。それに「家父長制」、これも大きく社会の発展を阻害していると思いますが、何百年にもわたって染み込んだ価値観というのは、なかなか直らないのでしょう。(私のPCがまだ不調で、貴ブログへの書き込みができず申し訳ありません)。

3 : 駆け出しの営業マン : April 2, 2007 09:11 PM

お久しぶりです。ゼミ、そして大学を卒業して何回か来て以来、何十ヶ月かぶりにここに来ました。御健在のようで嬉しいです。
慰安婦問題に関しては、学校で教わった範囲で今まで、朝鮮から連れて「来られた」という認識をしていました。しかし先生のこの記事を読み、合意のもとに日本へ来たのだということが分かりました。今まで認識していたことと違う真実を見て、久しぶりにここに来ましたが、来て早々にショックを受けました。また、ここを「知識の宝箱」だと思って訪れたいと思います。ありがとうございました。

4 : 湖の騎士 : April 2, 2007 11:34 PM

駆け出しの営業マン様 久しぶりに訪れてくださってありがとう。このところ外国人記者クラブで取り上げられるテーマは従軍慰安婦が圧倒的に多くて、しかもそれが日本をはじめから「悪者」としたい意図に基づいていて、「真実」を知ろうとしない人々であるため嫌になってきます。この問題について、貴方の目を開かせることになったとすれば嬉しいです。河野洋平談話というのが、最も罪が重く、日本人が胸を張って世界を歩けないようにしてしまったのですが、その前に韓国に行って、ありもしないことを真実のようにでっち上げた吉田某という関西の教授がいました。彼の調査たるやひどいもので、いまでは「インチキ」というのが定評です。冷静に歴史を見ていきたいものです。