View of the World - Masuhiko Hirobuchi

December 08, 2007

牛肉はなぜ「ビーフ」なのか? -

牧場や野原で草を食んでいるときの牛は、英語ではカウ(牝牛)とかオックス(牡牛)とか呼ばれているのに、ステーキかなんかになって食卓に乗ったとたんに「ビーフ」と呼ばれるのはなぜか? 同じようにあの親愛なるピッグやホッグ(共に豚)はなぜ華麗に「ポーク」と変わるのか? こんなことを「なぜだろう?」と考えて悩んでいる人は今の日本にはあまりいないと思います。若者も大人も「そんなこと当たり前」と思っているでしょう。しかしこういう一見当たり前と思うことに「なぜだろう?」と好奇心を持つ人がふえてくれば、日本人の国際感覚は一挙に向上するし、英語の力だって今までとは様変わりになると私は思っています。

まずはこの話は1066年にさかのぼります。フランスはノルマンディーの公爵だったギヨーム(英語ではウィリアム)が、「自分にはイングランドの王位継承権がある」と宣言し、騎士団を率いて英仏海峡を越えてイングランドに攻め入りました。ヘイスティングスの戦いでハロルド王のイングランド軍を破ったウィリアムは一気にロンドンに攻め上り、そこに城を築きました。これがのちのち有名になるロンドン塔です。ロンドンの宮廷ではフランスから来た貴族たちが、日常フランス語で会話をしていましたーーこうした事実を頭に入れておいていただければ、「牛肉はなぜビーフなのか?」という問いへの答えは非常にわかり安くなるはずです。次回はこの記事のフォローアップの予定です。

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COMMENTS

1 : 悠々 : December 8, 2007 07:51 PM

食べ物の呼び方には、材料の時と、料理になったときに呼び方が変わるのは、日本語でも良くありますが何故呼び名が変わるのかなんて考えたことはありません。素直に受け入れていました。
ビーフの事もその起源を考えるのは面白い発想ですね。
次回のフォローアップを楽しみにしています。

2 : 湖の騎士 : December 8, 2007 09:59 PM

悠々様 コメントありがとうございます。「ビーフ」というほうが「カウ」というよりなんとなく美味しそうではないですか? 次回できちんとしたいわれを書きますので、よろしくお願いします。