View of the World - Masuhiko Hirobuchi

December 29, 2007

冬至とクリスマスの関係 -

冬至もクリスマスも過ぎてしまえばもう相当過去の感じになってしまいますが、実はまだつい最近の話でした。ところがそう思って見るせいか、日がだいぶ長くなったように感じます。聖書にはどこにも、イエスという男の子が12月25日に生まれたという記述はありません。この日をイエスの誕生日にしたのは、キリスト教を広めようとした宣教師たちの知恵だそうです。古代の人々の間では、冬至を境に日がだんだん長くなっていき、希望にみちた春がやってくることを願う気持ちが強く、ローマ帝国の周辺のゲルマン民族などは冬至の祭りを大切にしていました。つまり冬至は縁起のよい日だったのです。この日とキリストの生誕の日を意識的に重ね合わせることで、キリストは希望を運んでくる人、長く暗い冬から、明るい春に向かう喜びの象徴となったのです。1つの宗教が普及する背後には、こういう知恵者たちの深謀がありました。復活祭(イースター)も、古代の人々の間で信じられていた春の祭典とキリストの復活を結びつけたものでした。サンタクロースの扮装もけっこうですが、たまにはこういう視点から年中行事を考えてみたいものです。

[Post a comment]

COMMENTS

1 : 悠々 : December 29, 2007 05:14 PM

日本は季節にちなんだ行事が多い国だと思っていますが、何処の国でも折々の季節にちなんだ行事があるんですね。
冬至は日照時間の一番短い日で冬至を境に徐々に日が長くなる訳ですから、北ヨーロッパなどでは殊更意味深い日になるでしょうね。

2 : 湖の騎士 : December 30, 2007 09:37 AM

悠々様 ずっと昔の話ですが、フランスで種蒔きとか、葡萄の収穫とかいった農作業とキリスト教の行事が一冊の手帳大の本になっているのを買いました。これを見ると、宗教が農業といかに密接に結びついているかがよく分かりました。布教する側はいつも民衆の生活のリズムというものを考え、これに合わせるよいうにしているのですね。その最大の配慮がクリスマスだと思います。