View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 11, 2008

穏やかな新年だったのか? -

500人くらいが集う大きな新年宴会に出席しました。顔見知りの自治体の上級幹部が、「穏やかな新年でしたね」と語りかけてきました。こういう場合のいわば決まり文句としては、こういう言葉がいちばんふさわしく常識的なのでしょう。それに異を唱えるつもりはありませんが、私は思わず「だけど、マーケットの方は大変でしたね」と答えました。彼女はきょとんとした顔をしていました。「マーケット」という言葉がピンと来ていないのだなと思い、「いや、株とかーー」とちょっと言葉を補いました。年明け早々大波乱となったニューヨーク株式市場のことが念頭にあったからです。為替も原油価格も先行き不透明です。アメリカ大統領選挙の行方も読めません。だれが大統領になるかで、我々の生活も大きく変わるはずです。そうした中で、自治体を運営してゆくというのは大変なことであり、緊張感にみちた新年だったのではないか。どう考えても「穏やかな新年」という気持ちにはなれないというのが、私の思いでした。自治体も財政事情はどこも大変です。しかし、民間会社の血のにじむような苦労に比べれば、税金で給料が払われている地方公務員の危機意識というのは、はるかに鈍いのではないかというのが正直な感想でした。正月早々厳しく難しい話になってしまい恐縮ですがーー。

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COMMENTS

1 : 悠々 : January 11, 2008 10:36 PM

「穏やかな新年でしたね」というのは家庭の主婦がお隣の奥さんに新年の挨拶として言うのなら無難な常套句でしょうが、自治体の責任ある人が、公的な会合(それが新年会であっても)で外部の人に対して言うのは、ずれていると言おうか、職業意識が欠如しているというのか、些かミーハー的な発言ですね。
私個人としてなら、温泉に浸かって雪を眺めて「穏やかな新年」を迎えましたが、社会情勢は先生が仰る通り、波乱と危機にまぶれた騒々しい新年でした。
正に褌を締め直して(女性だからブラジャーを・・かな?)取り組まねばならない新春の筈ですからね。

2 : 湖の騎士 : January 11, 2008 11:45 PM

悠々様 殊更に危機感をあおるつもりはないですが、企業経営者は株価の暴落で大きな含み損をかかえて年明け早々から「この危機をいかに乗り切るか?」と悩み抜いていると思います。自治体のトップクラスともなれば、そうした民間人の苦悩をひしひしと感じる能力が必要でしょう。企業業績が落ち込めば、国家に入る税収も減るわけで、これが地方への交付金の減額ということにもなってきます。まず第一に「いま、苦しんでいる人々がいる」ことへの思いやりや想像力が必要ですね。