View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 23, 2008

ペーパーを読み上げるのは「恥」という感覚 -

福田康夫首相の施政方針演説や国会での答弁を見ていて、「信頼できない」と思う最大の理由は、官僚が書いたペーパーを棒読みしているからです。どうしても必要なお金を借りる交渉のために、銀行の人と会っている場面を想像してみてください。もし、事前に準備されたペーパーを読んで「こういうわけで資金が要るので、お金を貸してください」と頼んだとしますと、この交渉は100パーセント失敗するでしょう。相手の目をじっと見つめて、自信と情熱を面に表して物を言わないと、相手はこちらの言うことを聞いてくれません。これは常識です。国会での発言は、目の前の論的との勝負であると同時に、テレビを通しての何千万という国民との勝負なのです。もっと真剣味を表情にみなぎらせて、ペーパーなど見ずに、堂々と受け答えをすべきです。そうすれば内閣の支持率は5パーセントくらいは上がるでしょう。第一にペーパーを読むなどというのは「みっともない」ことであり「恥ずかしい」ことです。この美学が、いま日本全体に欠落しています。賞味期限の改竄などで、お詫びの記者会見をする食品会社の社長が、いきなりペーパーを読み上げます。「なんと心のこもっていない会見だろう」と視聴者は思い、こういう会社への反感を募らせます。もういい加減で「パーパーを読むのは恥だ」「相手の目を見て物を言おう」という、常識がよみがえってほしいものです。

[Post a comment]

COMMENTS

1 : 悠々 : January 23, 2008 01:30 PM

銀行で借金したことは無いですが、愛の告白をするとき(これも無いですが、、、)紙を出して読み上げたら?まずこの愛の進展は100%無いでしょうね。
私も大事なスピーチの時にはメモに箇条書きしておきますが、それを読むことはないです。3っ位の要点なら頭に入っていますからね。それを元に会場の雰囲気次第で内容を発展させていけば3分や5分は喋れますから。
紙を読み上げるのは卒業式の答辞や式辞で必ずやりますが、あれが尾をひいて国会でもやらなければならないと思い込んでいるのでしょうか?何れにしてもみっともない構図です。

2 : 湖の騎士 : January 23, 2008 03:52 PM

悠々様

「メモロを見るのはみっともない」という感覚が欠けていること、これが最大の問題です。その辺の「当り前の美意識」がもう少し行き渡れば、日本は格段によくなるのに! 私も卒業式の祝辞は30回以上行いましたが、メモを見ることは卒業生に対して失礼だと思い、全部メモなしでやりました。生きた表情をしっかりと見て、ときに生徒の皆さんと目と目で対話しながら、行いました。

3 : Rei67. : January 26, 2008 09:59 AM

その通りです、自分の意見、考え方のないダメダ首相では
日本の将来はダメダ。
出来るだけ早く官僚離れしないと株価もダメダ。
民主党にボロをホジクリ改されて改善されている。
自民、公明を改善するのは一度、民主にシマを渡すこと。
 自民党員より。

4 : 湖の騎士 : January 26, 2008 01:39 PM

Rei67様 ご指摘のとおりです。しかし一度民主にシマを渡すとこの国は壊滅してしまうのではないかという恐れがあります。民主の党首があまりにも世界のことを知らないからです。とくに「国連」というものの本質をまったく理解していません。もし小沢一郎さんが、せめて月末に出る私の本(「頭にちょっと風穴を」新潮社)に盛り込まれたような世界観を持っていたら、民主は間違いなく政権を握れるでしょう。国民は安心して民主に政権を委ねると思います。しかし今のままの彼の知性では無理です。