View of the World - Masuhiko Hirobuchi

February 15, 2008

「読書案内」の秀作 -

いくら自分は中産階級だと思っていても、「本を読まない者は中産階級ではない」というのが、イギリス人の間の常識です。この常識から行くと、今の日本では中産階級はどんどん消滅しているのです。先般の調査では30パーセント近くの若者が1か月間に「一冊も本を読んでない」と答えていました。

そういう状況の中で、「読書案内」の本は貴重です。最近出たこの方面の秀作をご紹介します。

『人間力を高める読書案内』(三輪裕範著、Discover携書。本体1000円)です。古今東西の名著を独自の視点で取り上げています。あくまでご自分の価値観で選んだ本が34冊。私もすでに読んだものもありますが、「名前だけは知っているが、なんとなく億劫で手が出せなかった」ものも数多くあります。非常に刺激的で得るところ多い本です。

著者は伊藤忠商事の調査情報室長。入社後にハーバード大学のビジネス・スクールに留学し、経営学修士号(MBA)を取得した超エリートですが、ユーモア豊かで人情味も備えた魅力的な紳士です。ご一読をお奨めします。

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COMMENTS

1 : Rei67. : February 16, 2008 01:28 PM

広淵先生、
先日、山修と連絡取り‘頭にちょっと風穴を‘を求めてきました。相変わらず軽快な興味ある内容で、楽しませていただいてます。今、札幌ですが戻りましたら、また、一杯やりましょう。

2 : 湖の騎士 : February 16, 2008 03:12 PM

Rei67様 『頭にちょっと風穴を』をお求めいただきありがとうございます。この本は、おかげさまで手堅い支持を得つつあります。とくに社会的に責任ある方々が熱心に読んで下さっています。書評がぼつぼつ出ると思いますが、それを機にさらに多くの方々が楽しんで下さることを期待しています。お帰りになられたら、ご連絡下さい。

3 : 直 : February 18, 2008 06:05 AM

こんにちわ、ご無沙汰しておりました。
「頭にちょっと風穴を」を手に入れてから、夢中になって読ませていただきました。とても面白かったです。そして、しっかりしなくてはと思いました。海に囲まれた日本で平和ボケしてぬくぬくと生活していると、なかなか外の世界が見えません。世界の中の日本を頭に入れて考えなくてはいけないと思いました。
大勢の方に読んででいただきたいですね。特に若い方が、視点を変えて世界が面白く思えてきてくれるといいですね。


4 : 湖の騎士 : February 18, 2008 11:06 PM

直様 お久しぶりです。『頭にちょっと風穴を』をお読みくださり本当にありがとうございます。あまり危機感過剰になるのはいけませんが、ここのところ日本人は総理大臣も一般の方々もちょっとのん気すぎる気がします。しかし警鐘はすでに多くの方が鳴らしていますので、私はユーモアを込めて今回の仕事をしました。幸い超目利きの方々から、勇気づけられる反応をいただいています。今後ともどうかよろしくお願いいたします。

5 : 悠々 : February 19, 2008 11:50 AM

『人間力を高める読書案内』(三輪裕範著)は注文したいと思います。このところ絵の方に時間をとられていて、少し先になりそうですが、是非読んでみたいです。
5月の光陽展に向けて、今P120の油彩画、「ピエモンテ風景」を描いて居ますが、なかなか捗らず他のことをする余裕がありません。

6 : 湖の騎士 : February 19, 2008 03:17 PM

悠々様 あまり良書をお薦めすると、ご負担になる恐れがあります。どうか気楽にお考えください。しかし、この三輪さんという方は、とにかく凄い勉強家です。数々の良書を出版している人で、自分が同じ年齢のころはもっともっと怠けていたことはまちがいありません。こういう現役ビジネスマンの存在は、私にとって楽しい刺激になります。お心に留めておいてくださるだけでありがたいです。

7 : AJレボウイッツ : February 20, 2008 11:52 AM

はじめまして。私はアメリカ出身 筑波大学の英語教師です。

違う文化のユーモアを理解することはたいへん難しいものだから廣淵先生が「ピーナッツ」のマンガを分析してとても大事と思います。

私もユーモアと翻訳学について研究したくてこれから指導できる人を探しはじめたですが、先生は研究者もしくは本を薦めることできないでしょうか。

長い間に「ピーナッツ」を英訳したのは詩人の谷川俊太郎だったから詩をできないとインテリ派マンガを翻訳できないだろうと考えていますが。先生のご意見は?実は、私の夢は「Doonesbury」を邦訳することです。

それでは、宜しくお願いいたします。


8 : 湖の騎士 : February 23, 2008 09:53 AM

AJレボウイッツ様 コメントをありがとうございます。ご質問について1つずつお答えします。まず『ピーナッツ』の翻訳についてーー。この翻訳は詩人の谷川俊太郎さんでなくてもできただろうと思います。知的なマンガを翻訳できるためには、なにも詩人である必要はありません。次に「Doonesbury」の邦訳は非常にむずかしいと思いますが、チャレンジしてみてください。すでに始めている英米人がいるかも知れませんので、原作者に問い合わせたほうがよいでしょう。さて、翻訳で指導者を探すというのは大変です。日本人でも相当よい日本語が書けない人は英語から日本語への翻訳はできません。なによりもよい日本語の文章をたくさん読んで、日本語の上達を心掛けてください。Being a translator is a tough job. Polish
up your Japanese through reading Japanese novels.
Many Harvard students read masterpieces of Murakami Haruki nowadays.