View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 03, 2008

ヒラリーとオバマの対日認識 -

アメリカの大統領予備選挙は、日本では民主党のことばかりが大きく取り上げられ、共和党は影が薄いように見えますが、もっと共和党のマケイン候補の言動に気を配るべきです。知米派の論客は、「クリントン、オバマ両候補とも「日本に対する知識・認識があまりにも乏しい」ことを指摘し、マケイン氏の「日米の緊密な協力関係を主軸に据えた外交姿勢」を高く評価しています。さて、クリントン、オバマ両氏がどのくらい日本への関心が薄いかをはっきりと示す言動がテレビに映りましたので、お伝えします。2月17日(日曜日)のフジテレビ「プレミアA」の中で、フジの記者が両氏に同じ質問をしました。「日本をどう思うか?」というものです。両氏とも大衆討論会に臨む直前で、超多忙であり、アポイントメントなしの質問ですからそっけないのは当然かも知れませんが、まずオバマ氏は「I love Japan」と答えました。「おれ、日本のこと好きだよ」といった感じです。ヒラリー・クリントン氏は同じ質問に対し、「Good」と答えました。直訳すれば「悪くないわね」となりますが、いかにも「自分は無関心」「そんなことはどうでもいいじゃない」という感じで、日本を「舐めている」という態度が露わでした。こういう一言の中に人間の本性というのが出るものです。過去半世紀以上にわたり、米外交の重要なパートナー役を務めてきた日本に対して非礼きわまりない応対といえるでしょう。これが「多額の政治献金を受けている」と伝えられる中国をどう思うかという質問だったら、もっと言葉を選んだはずです。「Good」というのは、料理に対していう場合には「まあまあね」という意味です。両候補が今後急激に対日認識を改めるとは考えられません。こういうことを頭に入れて選挙戦を見守りたいものです。

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COMMENTS

1 : 悠々 : March 3, 2008 04:28 PM

日本でTVや新聞の報道を見ているとアメリカの大統領候補はオバマとクリントンしか居ないみたいな報道ですね。私も気になっていました。マケイン候補の報道は今日の黄砂の空みたいに霞んでいます。
このまま予備選が進んでオバマが勝ってマケインとの一騎打ちになると、アメリカ人の人種差別気質が目を覚まし、黒人であるオバマは惨敗という事になるのではないかと思っています。
欧米人の日本観は文化(経済にも)に関してならかなり高いですが、政治問題に関してはほとんど無に等しいと思います。
あちらのTVに偶に日本が登場するのはまず文化行事か相撲程度です。
ご紹介頂いたオバマ、クリントン両氏のコメントは欧米人の大方の日本観を表しています。
国会議員さんたちもコップの中の嵐に気を取られてばかり居ては困ります。

2 : 湖の騎士 : March 3, 2008 05:00 PM

悠々様 オバマ候補の「I love Japan.」というせりふはその場の思い付きそのもので、中身は皆無といってよいでしょう。
それでもクリントンの「Good.」よりはよいといえます。日本のメディア関係者および政治家で、この二人の発言の「許し難さ」に気付いた人はそんなに多くないだろうと思います。一言のミスから、凋落へ向かう政治家が多いのが世の中です。両氏にとって、この不用意発言はのちのちかなり利いてくるような気がします。両党の党大会を終えて、マケイン対オバマ(多分)の一騎打ちになり、TVの司会者が「外交」へと話題を振った時に、オバマが中身のなさを露呈することは十分に考えられます。「マケインの勝利なんてありえない」と今の段階で断言する日本人がいますが、勝負は11月なのです。