View of the World - Masuhiko Hirobuchi

April 07, 2008

スコットランドの鹿 -

スコットランドには、ゴルフ発祥の地とされるセントアンドリュースのリンクス(ゴルフコースとはいわない)があります。世界のゴルファーの憧れの地です。このリンクスに隣接した木立の中には鹿が数頭棲んでいて、ゴルファーたちのプレーを見ています。ボールをティーアップして、2、3度素振りをくれただけで、鹿たちはたちまちそのゴルファーの力量を見抜きます。上手なゴルファーが素振りをすると、フェアウェイにいた鹿たちは、急いで木立の中に入っていきます。ボールをぶつけられると痛いからです。ところが下手なゴルファアーが素振りをすると、彼らは木立からフェアウェイの方へ戻ってきます。つまり下手なゴルファーはまっすぐに球を打てなくて、木立の中へ打ち込んでくる可能性が高いことを、彼らは長年の経験で知っているーーという話を、私はかつてロンドンで何度も聞かされました。この話には大きなミスがあります。セントアンドリュースのリンクスには、鹿が棲むような木立は隣接していないのです。ではこの話はまったくのでたらめかというと、どうもそうでもないらしい。鹿が隣にいそうなゴルフリンクスは、スコットランドにはいくつかあって、話はどうもそちらから来たらしいのです。「人間の能力を見抜く鹿」が本当にいるとしたら、これはまことに愉快な話です。作り話として一蹴するにはちょっともったいない気がします。、「いや、待てよ。案外ほんとうかも!」と思わせるところがあるように思うのですがーー。ゴルフ発祥の地でプレーするからには、シカに舐められないようにしたいものです。

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COMMENTS

1 : 悠々 : April 8, 2008 08:55 AM

動物には人間の行動を予測する能力は有ると思います。
我が家の駄犬ミッシェルは私が庭に出て、ミッシェルの排泄物を処理(水で流す)しようとすると小屋から出て水の掛からないところに避難します。単に庭に出て花を眺めるという場合には小屋の中で居眠りを続けています。
私が単に花を見るために出てきたのか、排泄物処理のために出てきたのかを判別する能力があるらしいのです。
我が家の駄犬でさえそうなのですから、野生で逞しく生きているアンドリュースの鹿たちなはゴルファーの技量を見抜く程度の能力はそなえていると思います。
もし私がリンクスに現れたら鹿たちも戸惑うことでしょう。私はゴルフをしたことがないから、私の打球が何処へ飛ぶか本人でさえ予測不能なのですから、、、、

2 : 湖の騎士 : April 8, 2008 09:50 AM

悠々様 非常に面白いユーモアあふれるコメントをありがとうございます。まず悠々さんがゴルフ場に現れた時の鹿たちの表情を見てみたいものです。やはり戸惑うでしょうね。次にミッシェル君の聡明さに感心しました。飼い主の行動がちゃんと予測できるというのは大したものです。よい勉強になりました。