View of the World - Masuhiko Hirobuchi

April 09, 2008

シカの話から何を引き出す? -

スコットランドにはゴルファーの技量を見抜くシカがいるという話を前回書きました。作り話か本当のことなのかは知りません。しかし、「あ、そう!」で終わってしまうのは少しもったいない気がします。このゴルファーを政治家に見立て、シカ(観察者)たちを世界のマスコミ、大衆、さらには官僚や政治家に見立てるとどうなるか? たとえば日本の総理大臣が、就任演説や記者会見で発する「言葉」は、ゴルファーの「素振り(すぶり)に当たります。これを聞いたり目にしたりする日本をはじめ他国の政治家・官僚・記者・大衆は、「おっ! お主できるな(できないな)!」と思うでしょう。総理大臣の見識も器量もたちまち見抜かれてしまっているのです。「あの男はくみしやすい」とか「油断がならない」ということになります。外交について「お友だちのいやがることはしません」という発言はどう受け止められるでしょうか? 「ああ、この人は分かっていない」というのが、世界の大多数の受け取り方です。国益のためには他国の嫌がることをおこない、時には悪魔とでも手を握るというのが、昔からの外交の本質だということを、他国リーダーは常識として身に沁みこませているものです。それを日本の総理は女子高生なみに、お友だちのいやがることはしない」といってそれを恥とも思っていない。他にも種々問題はありますが、この発言一つだけを取ってみても、この人に外交を任せてはおけないという気になってきます。他国のリーダーたちは、それこそ図々しいシカのように、このゴルファーの力量を馬鹿にし、悠然とフェアウェイの真ん中に寝そべっている姿が目に浮かびます。

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COMMENTS

1 : FUMIHITO : April 10, 2008 12:57 PM

ご無沙汰しております。

素振りをしたとたんにシカ達がいっせいに逃げ出すようなゴルファー(総理候補)が今の日本にいるのでしょうか?

A部氏、F田氏、A生氏、はたして2世3世のお坊ちゃま達に我々庶民の気持ちがわかるのでしょうか?

サッカー日本代表はずっとフォワード不足に悩んでおりますが、政界にも同じことがあてはまるような気がしてなりません。


2 : 湖の騎士 : April 10, 2008 02:24 PM

FUMIHITO様 ここに書いたのは「ヘボゴルファー」のことで、念頭にあるのは福田総理です。庶民の気持ちが分かるとはとうてい思えません。それより心配なのは、国際常識がなさすぎて発言するたびに日本を孤立に追い込んでいることです。とくにチベット問題の重大さをまったく理解していないことが気になります。

3 : FUMIHITO : April 10, 2008 05:14 PM

F田首相には失望させられるばかりです。
暴力を肯定する訳ではありませんが、世界中の人々がチベット問題に対して大きな関心を持ち、様々な行動をとっている中、見てみぬふりをしているのでしょうか?
外相も「暴力で聖火リレーを妨げることは、同意できない。」
などとごもっともなことを言っておりますが、所詮他国の出来事なのでしょう。

親中派のF田首相、中国がお友達なのであれば中国の首席に「あなたの国は世界中から非難をうけてますよ。ダライ・ラマさんと対話をした方が良いですよ。」と助言をしてあげることが本当のお友達ではないでしょうか?

4 : 湖の騎士 : April 11, 2008 12:30 AM

FUMIHITO様 福田首相がこういう人だということは、だいぶ前から分かっていたことです。そういう人物を「据わりがよいから」(本音は「麻生がきらいだから」)という理由だけで総理にかついだ自民党の派閥の領袖たちの罪はきわめて重いといえます。日本という国が滅びるか生き延びるかの瀬戸際にいるときに、すべてを官僚に頼るというメンタリティの持ち主が首相だということは大きな不幸です。彼は親中派とかなんとかいう以前に、チベット問題がどれほど大きな文化破壊であり民族弾圧であるかを理解する能力・教養を欠いています。中国は世界からどんなに非難を受けても弾圧はやめません。だれがなんといってもやめないでしょう。過去60年もその姿勢は一貫しています。

5 : 悠々 : April 11, 2008 06:18 AM

このところ、新聞もTVも見たり聞いたりするのが嫌になる感じです。福田総理と民主党との泥仕合の報道は情けなくなります。食べ物なら「私はハンバーグは嫌いだ、」といって食べないで済みますが、日本の政治家には愛想が尽きたと言って日本人をやめるわけにはいきませんからね。
日本を任せられる人物が政界に見あたらないのはそうゆう政治家を育ててしまった我々にも責任がありますが、困ったことです。
総選挙をしても、同じ穴の狢が交代するだけではあまり意味がありません。
チベット問題に限らず、大衆の痛みが分かり、キチンと物の言える政治家の出現を望みます。

6 : 湖の騎士 : April 11, 2008 10:42 AM

悠々様 現状を嘆いていても現状はよくなりませんが、大衆が声を挙げれば無能な首相を退陣させることはできます。ここは人心一新のために、「解散総選挙」ではなく「内閣総辞職」を行い、その実績を国民に示した上で、「総選挙」とゆくのがよいと思います。会社でも国でもトップが変われば様変わりによくなる可能性はあります。それに期待するしかありません。

7 : 悠々 : April 11, 2008 01:34 PM

総選挙で国民の意志を問うのは必要ですね。現政権は選挙をすれば負ける公算が大きいからなかなか解散には踏み切れないと思うのですが、声を大にして迫るべきです。
こうゆう厭世気分が嵩じるとヒットラーやムッソリーニのような英雄?を求める心理が働きかねません。そんなことになったら大変です。我々有権者もふんどしを引き締めて掛からねばなりません。

8 : 湖の騎士 : April 11, 2008 03:41 PM

悠々様 厭世気分というのは今の世の中にはぴったりで、困ったことです。しかしここから一気に危険なヒーローの出現を待望するというところまではいかないと思います。私としては解散総選挙の前に「内閣総辞職」をしたほうがよいと思います。とにかく総理大臣が変わって、それでも駄目ならその時は野党に政権を渡すのがよいでしょう。自民も公明も「これが我らの最後の内閣だ」という緊張感をもって、次の内閣を作るべきです。自民・公明による次の内閣が失敗したら、もう後はないと思います。