View of the World - Masuhiko Hirobuchi

April 25, 2008

シリアの「核」と北朝鮮 -

今日のNHKニュースではどういうわけか3、4項目目以下になってしまっていましたが、シリアの核兵器施設建設に手を貸していたのが北朝鮮だったことが明白になりました。トップに来てもよいくらいの重大ニュースです。聖火がキャンベラから羽田空港に着いたことなどは、あえて順位を下げてでもよいから、こういう重大なニュースをしっかり伝えてもらいたいと思いました。去年の9月に、イスラエルがシリアの核施設を爆撃したらしいという噂が流れましたが、イスラエルもアメリカもこれについて否定も肯定もしませんでした。そして当のシリアがずっと沈黙を守っていました。この三者の沈黙が実に不気味でした。それから7か月余がたって、「あの噂はやはり本当だったのだ」ということが明白になりました。発表したのは、国務省ではなくホワイトハウスだったという点が重要です。国務省は、北朝鮮のいわば「言いなり」という印象でした。反日的官僚が多く、この役所がアメリカの外交を握っているのは日本にとって大きな災厄とさえいわれてきました。北朝鮮を「テロ支援国家」のリストから外そうとして、議会からの猛反発を食らったことは記憶に新しいところです。その北がシリアの核施設建設の技術援助をしていたというのですから、ニュースとしての価値ははかり知れません。他のメディアも五輪聖火ばかり追いかけていないで、こういう世界の平和に直結するニュースを、じっくりと掘り下げて伝えてほしいものです。

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COMMENTS

1 : 悠々 : April 26, 2008 01:01 AM

シリアの核施設に対する北朝鮮の技術援助は、アメリカ側がしっかりした証拠を握っていて北朝鮮も認めざるを得ない状況のようですね。核保有国がどんどん拡大していくのは恐ろしいです。昨日のニュースは相変わらず聖火のリレーのことで持ちきりでした。オリンピックへの関心も今ではかなり下がっていることだし、仮に聖火が消えてしまっても世界情勢には何の痛痒も無いのですから、大事なことをキチンと伝えるという報道の基本は守るべきです。マスコミのミーハー化が一段と進んできたようです。

2 : 湖の騎士 : April 26, 2008 08:06 AM

やはり日本人は平和ボケなのでしょう。自分たちを殺傷するかも知れない兵器が隣国で製造されていても、その恐ろしさが分からないというのは、どうしようもないです。今まで関心のなかったチベットが、どれほど世界の関心を集めているかがクローズアップされたのを機に、ここで「シリア」という国、さらには「イラン」という国の実態を知ってほしいものです。警官に守られた聖火(この単なる火に「聖」という字を加えているのは日本だけのようで、英語では「オリンピック・トーチ」です)はもはや世界の人々の祝福を受けていないことは明らかです。そんなことの報道は順位を下げて、「命にかかわるニュース」を大きく伝えてほしいものです。

3 : ねこ屋亭主 : April 27, 2008 12:29 AM

シリアの問題だけでなく、最近のNHKニュースの項目順とそれに費やす時間配分は、実にヘンです。
推測ですが、若者がほとんどNHKを見なくなったことへの焦りではないかと思います。
番組の作り方は、民放と変わりなく、昔は、画面を見ただけでこれはNHKだ、と分かったものですが、品位がありません。
これがニュースにまで影響しているのではと思います。

4 : 湖の騎士 : April 27, 2008 08:05 AM

ねこ屋亭主様 コメントありがとうございます。仰せのとおりです。NHKは民放に「媚びすぎ」ています。やたらに声を大きくして自局の番組PRをしたり、「私はこんなに若者の気持ちを知ってるのよ」というふうに動き語る女子アナが、ふえてきました。昨日もある集まりで、「民放に比べるとNHKの方がよい」と言う頭の古い友人に、「いや最近は項目の多さといい、視点といい、民放の方が充実してるよ」と言ったのですが、納得しませんでした。NHKがこうなってきたのは、「視聴率を気にしすぎ」だからです。イギリスのような局ごとの「棲み分け」を考えるべきです。これについては、またあらためて書きます。