View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 13, 2008

垣根と間口ーーラジオはつくづくむずかしい -

自分の本のことを30分のラジオ番組の中で語るというのは本当にむずかしいことです。本の世界に入っていただくためには入り口を広くし、垣根を低くしなければなりません。しかし「この本にはエンターテインメントの要素がたっぷり入っています、笑っていただけるようにできています」ーーということを強調しすぎると、「こんなに困難なことが次々と起きている世の中で、なんと悠長なことを言っているのだ。お前には危機感というものがないのか」と不満を抱く人も出てくるでしょう。本日(13日)の「世相ホットライン はい、竹村健一です」(文化放送、ラジオ大阪、東海ラジオ、西日本放送ほか)での対談では、私はできるだけ気軽に自分の本の世界に入っていただくために、面白いと思えるエピソードをいくつか紹介しました。入口を広げ垣根を低くしたつもりです。「コンドルは飛んでゆく」の歌から、インカの悲劇を語り、それが現在の日本と重なって見えるというような、物事を深く考えさせるような話はしませんでした。本当はこちらの話もしたかったのですが、あまり欲張らないようにと心掛けました。聴いてくださった方々が、放送内容に興味を持ち、『頭にちょっと風穴を』空けるための次の行動に移られることを期待しています。

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COMMENTS

1 : 職人希望 : July 13, 2008 12:15 PM

こんにちは。
残念ながら、本日の放送聞けませんでした。
何らかの手段で、録音された媒体を手に入れたいと思います。
あまり難しい話はされなかったようですが、若輩ながら意見させてもらえれば、いい宣伝の仕方だったのでは、と思います。
欲張るより、小出しにした方が、皆さん興味をもたれるのではないでしょうか?
私はいい商品は、うまく広告・宣伝する義務があると思っています。おおげさな言い方かもしれませんが、自分だけ・一部の仲間うちだけで所有しては倫理にもとる、と独り考えております。
ということで、多忙の中お疲れ様でした。
こちらは、やけどしそうな日差しです。

2 : 湖の騎士 : July 13, 2008 02:28 PM

職人希望様 コメントありがとうございます。聴いていただけなかったのは残念ですが、発信する場合に欲張らないほうがよいというアドバイスは本当に貴重なものです。「いい商品は、うまくうまく広告・宣伝する義務がある」というお言葉はまさに名言です。出版社担当共々この言葉を胸に刻んで頑張りたいと思います。

3 : 悠々 : July 13, 2008 04:46 PM

今朝の文化放送、録音せずに調節拝聴致しました。
前回の浜美枝さんとの対談は気持ちよく聞く事が出来たのですが、今日の竹村健一さんとの対談は何かちぐはぐな感じがしました。おそらく竹村健一さんが広淵先生の話を引き出すと言うのではなく自分の意見も言いたいが為に話の流れがスムーズに行かなかったのではないかと考えました。
竹村健一さんは広淵先生に対するライバル意識が強くはたらいて悠揚迫らぬと言う態度がとれなったのでしょう。女子アナがうまく取り持って広淵先生に話をして貰うよう舵取りしていたのが印象的でした。
やりにくい相手との30分、さぞやお疲れになったことでしょうね。

4 : alien : July 13, 2008 10:02 PM

湖の騎士様!ラジオ放送拝聴いたしました。やはり思っていたとおり清潔感あふれるお声でお気持ちを込めてお話になるご様子から紳士!(真摯)なお人柄がよく伝わってまいりました。お選びになったエピソードは人が人を思いやって暮らしていくための普遍の理でもあり、かつ洞爺湖サミットで食料問題、環境問題などが論じられた直後の今、まさに時を得たものだったと感じました。たとえば、豪華ディナーを楽しみながら「地の果て」の食糧危機を話し合った各国首脳にもチョコレート一粒の想像力を持っていただきたいものだと連想しました。しかし、何はともあれ我が身からはじめよですね。「コンドルは飛んでゆく」のエピソードには今日はお触れにならず、ご本をお求めになった方々への渾身のサプライズプレゼントとなりましたね。最近は、前へ出よう前へ出ようというギトギトした番組が多い中で、今朝のご対談は、一味ちがった面白いエピソードが軽快な口調ながら落ち着いた雰囲気で語られ、本当に心から楽しめました。一日の良いスタートをありがとうございました。

5 : 湖の騎士 : July 13, 2008 10:26 PM

悠々様 録音ではなく直接お聴きいただきありがとうございました。放送後の電話の中で4人が口にしていたことと悠々様のご意見は一致しています。これは一つには私が「構成作家」の考えていたことと別のエピソードから番組を始めたためかも知れず、竹村さんには戸惑いがあったのかもしれません。それにしても鈴木純子アナはよく機転をきかし、自分の興味がある話(チョコレート)にもっていってくれました。いろいろと助けられることが多いです。

6 : 湖の騎士 : July 13, 2008 10:39 PM

alien様 お聴きくださりありがとうございました。清潔感あふれる声と言っていただき本当に嬉しいです。あのような本を書きますと、近づいて話すのは苦手だと感じられる方も多いと思います。しかし、やはり声には体温も伝わりますし、笑っている顔を想像させる要素も加わります。やはりラジオもすぐれたメディアですね。冷戦の最中にモスクワで起こった奇妙な話が二つと、カスバの女、チョコレートの光と影など、親しみのもてるエピソードを選んだことを評価してくださって、幸せです。この番組で一日の良いスタートを切れたとうかがい、私も幸せな気持ちでこの一日を終わることができます。