View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 19, 2008

「ワー」「すごーい!」しか言わない女子アナ -

毎週土曜日夜8時NHK総合テレビで「探検ロマン 世界遺産」という番組を放送しています。世界遺産に選ばれる土地というのは、それぞれに魅力があり、ほぼ毎週観ていますが、大いなる不満がひとつあります。それは最も大事な情報は、東京にいる三宅民夫アナウンサーが独占的にしゃべっていることです。せっかく現地に高いお金を払って派遣したリポーター(多くの場合NHKの女子アナ)は、巨大な建造物などを見て、ただ「ワーッ!」とか「すごーい!」とか絶叫しているだけ。この程度の感想を言わせるために、カメラマンを含め一体何人が遠い外国まで出かけていくのか、大いに疑問です。そこで提案したいのは、1.三宅氏はもっと後輩たちを立てるべきで自分のナレーション場面は半分以下に減らすこと(これはなんでもかでも「出たがり」の彼にとっては辛いことでしょうが、そこを我慢してこそ先輩というものです) 2.女子アナ諸君は、現地へ行った人間にしか見えないもっと貴重な真実を発掘してしゃべってもらいたいこと。現状ではほとんど日本で用意したコメントしか口にしない。中国では「ニーハオ」だけを連発し(あとの言葉が続かない)、フランスではやたらに「ボンジュール」と言うだけで、あとは感嘆詞しか口にしないのでは、こんなリポーターは必要ないと思います。これは一にも二にもディレクターの責任です。局内の実力者三宅アナの出番を減らすことができないのでしょうが、不快感を覚えている視聴者もいることをお忘れなくと言いたいです。
先日久しぶりにTBSの「世界遺産」(日曜夕6時)を観ましたが、余計なリポーターなどいっさい登場せず、オールナレーションでした。NHKの番組よりはるかにすっきりし、中身は問題にならないくらい充実していました。民放のコスト意識と良識が、NHKのそれをはるかに上回っていると感じさせる番組です。見比べていただけたら、そのことがただちに分かるはずです。

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COMMENTS

1 : 職人希望 : July 19, 2008 11:29 AM

ホントそうですね。
医療でも、修練中の医師に手術をさせてナンボです。指導医が手術をした方が楽なことは間違いありません。本当に上手な外科医は、指導も上手です。若い医師が、上手な指導医の下で手術をすると、何となく腕が上がったような錯覚にとらわれるものです。
いい指導医の下であれば、修練医の手術もベテラン外科医のそれと大体同じ精度が得られるものですが、この日本では消費者がなかなか許してくれません。

2 : 湖の騎士 : July 19, 2008 02:23 PM

職人希望様 テレビ局内での後輩指導と外科医の若手指導を結び付けるお話は面白いです。文面から拝察すると外科のドクターとお見受けしますが?

3 : 職人希望 : July 19, 2008 06:55 PM

職業を明かさないことが、何となくこの投稿欄の不文律のような感じがしますので、そういう友達がいる、というぐらいにとどめておきます。

先日、中学校の旧友が、昇給した・ボーナスが出たとのことで、わざわざおごってくれました。けんかばかりしていた不良少年が、着実に家庭をmanageしていて、自分自身のことのように嬉しく思いました。酒席で、子供のことについて話をしたのですが、月に2回も子供の生活態度に関することで学校の先生に呼ばれた、と嘆いておりました。やっと、自分の親の気持ちがわかる、とつぶやいていました。
そんなものなのでしょうね。
それにしても、年を重ねれば重ねるほど、人生も楽しくなってくるものですね。

4 : 湖の騎士 : July 19, 2008 10:08 PM

職人希望様 職業を明かさない謎の人物のままでいきましょう。ご友人の範囲が広くていいですね。昔の不良少年が、昇給やボーナスでおごってくれるというのも、しっかりと家庭を守っているというのも、楽しく勇気づけられるお話です。たしかに人生は楽しく面白いですね。

5 : 通行人 : July 20, 2008 12:33 AM

視聴者の私が驚く前に、リポーターが驚いてみせる。
「あんたが驚くのを見たいんじゃないよ。遺跡を見たいんだよ」と叫びたくなります。
まずリポーターは驚いて見せるから、視聴者はその後で、二番煎じを驚け、といわれても驚けませんよね。
リポーターというのは、日本が開発した、視聴を上げるための手法で、邪道ですね。

6 : 湖の騎士 : July 20, 2008 06:36 AM

通行人様 まさに鋭いご指摘です。リポーターが現地で勝手に驚いてしまうと視聴者が白けてしまうという単純なことがどうして分からないのでしょうね? ただしこの「驚き方」については民放にも責任があります。今のNHKの社員は、子供のころ民間放送を観て育ち、どうもNHKのやっていることはダサイと感じ民放の方がカッコイイと思っているらしいのです。そこで大人になった今、民放の悪い面を真似しているふしがあります。そうはいっても、こうはじめから驚いたのでは感動も何も薄れてしまうという常識を持っていれば、こういう番組作りにはならないはずです。

7 : 悠々 : July 20, 2008 06:54 PM

NHKの番組制作は年々レベルが落ちているように思えます。騒がしいだけの漫才コンビを起用してみたり、アナウンサーまでがタレント紛いの話し方だったり、嘆かわしい限りです。
近々受信料の訪問徴収を止めて受信料は聴取者が振り込み手続きをするなどさせて、経費節減を図るのだそうです。おそらく収入減になることでしょう。
その一方で贅沢な番組制作費はセーブする気はないようです。
今日(7/20)衛星3CHで0:00から世界一周!エコ大紀行と言う番組をやっていました。なんとフィンランドからの生中継なのです。単にフィンランドの自然を紹介する番組ですから生で中継する意味は全然ありません。カメラが一台行って録画すれば済む事です。
録画に比べライヴだと数倍から数十倍の経費が掛かることでしょう。
この前もエジプトの遺跡の紹介番組をライヴでやっていました。数千年前から変わらない光景を生中継する意味は殆ど感じられません。NHKは道楽が過ぎると思います。

8 : 湖の騎士 : July 20, 2008 11:32 PM

悠々様 貴重なコメントをありがとうございます。私はNHKの職員が「ごくごく普通の常識」を持っていてくれさえすればと思ってこれを書いたのです。19日の「世界遺産」も女子アナが出てきて、はじめに「ボンジュール」と言い、そのあとの会話では一言もフランス語を話せず、ランスの大聖堂を見ては何回も「ワーッ」を繰り返しただけでした。この大聖堂を信仰の対象と見る少女と信教分離の建前を貫く先生との対話、苦悩といったものにはまったくついていけず、途中からは画面に出なくなってしまいました。なんのためにフランスまで行ったのか、まったく意味のない起用でした。「受信料」というのは「公共のお金(パブリック・マネー)」です。使い道については、もっと厳しくしてもらわないと! そういう緊張感が欠けていますね。

9 : 職人希望 : July 22, 2008 05:16 AM

NHKの回し者ではありませんが、一部擁護を。
小学生と幼児の父親をしていますが、NHK教育の“にほんごであそぼう”、“ピタゴラスイッチ”はなかなか良いですよ。
今現在受信料がいかほどか存じ上げておりませんが、下手なケーブルテレビに、金を取られるよりはずっといい番組も存在すると思います。
しかし仰るとおり、金の無駄と思われる番組が過半数でしょうか。良い社員もいると思いますが、いずこも同じといったところでしょうね。
しかし、皆さんのご意見と同じくして、勉強不足で本番に臨むのは、良心がないのか、不思議でたまりません。付け焼刃の知識さえないのでは、と思わせるコメントしか持ち合わせていないのが、多々見受けられます。
予定を組まれている大手術の前に、解剖を復習しないで臨むようなものでしょうか。

10 : りっキー : July 22, 2008 02:10 PM

先生こんにちは。最近のニュースでは、アナウンサーが事件や現象について個人の意見を述べているという印象を強く感じます。ニュースを客観的に知らせてくれれば後は視聴者がそれぞれ感じると思いますが。。。。。アナウンサーの意見・感じ方=視聴者の意見・感じ方という様な現象が起きていることに危機感を感じています。例えば、ワイドショーを賑わせている山本モナさんの不倫疑惑。フジテレビの大塚アナは目覚ましテレビで、不快感をあらわにしていましたが、一個人のアナウンサーの気持ちをニュースで全国に発信することに何の意味があるのか理解ができません。日本テレビで夜放送されているニュースZEROもひどく意見を発信しているニュースですね。一部やらせもあったので、全く信用できません。という様に、なかなかニュースが客観的に放送されていない昨今、ドキュメンタリー番組に、状況のみを的確に伝える様にしろということの方が難しいのかもしれませんね。私も情熱大陸をよく観ます。ナレーションだけで、あとは視聴者が感じることの出来る数少ない番組だと思います。視聴者を誘導する番組が増えていることと、アナウンサーの表現力が乏しくなっていることは何か因果関係のようなものを感じます。

11 : 湖の騎士 : July 23, 2008 12:17 AM

職人希望様 NHKの幼児向け番組にはいくつかすぐれたものがあります。お薦めの番組を私も今度見てみます。貴重なご指摘をありがとうございました。今回の記事のメインテーマは、女子アナたちの「毎回判で押したような」感嘆の仕方であり、あまりの表現力の乏しさです。いくらなんでも「わーっ」「すごーい!」「ボンジュール」「ニイハオ」だけではひどすぎると思います。そんなことをいわせるために、女子アナを現地に派遣する必要はまったくないと思います。現地へ行ったのならそれに見合う活躍をすべきです。

12 : 湖の騎士 : July 23, 2008 12:21 AM

りっキー様 全く同感です。怒りの押し売りをするアナが多すぎます。視聴者は自分で判断して怒るべき時には怒ります。日本のテレビ報道の本質にかかわる話になってきましたので、このことについては新しい記事を書きます。どうかお読みください。

13 : にらいかない : July 26, 2008 01:15 AM

初めまして。こちらのサイトを先ほど知り、
標題の「NHKアナウンサーのコメント」にうなづきつつ
拝読しました。

『世界遺産』の構成は、『世界ロマン紀行』より何倍も
優れていますし、BGMや構図もその世界へと引き込ませる
力が大きいと感じます。

NHKの批判ばかりになってしまいますが、番組の広告時間が
増えて、「つまらない」と思います。民放のCMを眺めているほうがデザインや音楽など、刺激となることが多いのでは?

先ほど奄美大島より約3週間ぶりに帰京しましたが、都内の人々の傲慢な態度にまた驚きました。田中一村(画家)の絵を見たあとだっただけに、ブラント品や大企業への帰属意識で満足している人を眺め、複雑な心境です。

14 : 湖の騎士 : July 26, 2008 09:09 AM

にらいかない様 初めてのコメントありがとうございます。よろしくお願いいたします。さてNHKの女子アナが育たないのは、たとえばフジテレビのように半ば芸能人的に売り出してやがて独立するというシステムがないため(久保純子アナなどは別)、もうひとつはあまりにも組織が官僚化し硬直していて上下の序列が厳しすぎるため、さらに人気者への妬みが強すぎて一定期間を過ぎると他の番組に回されるなど、いろいろな要因があると思います。そうした中で三宅民夫のような「ボス」が出てきて、一人で「いいとこ取り」をしてしまい、女子が育つ暇がないのでしょう。しかしそういう中でも本当に根のある人は花を咲かせるはず。いつまでも「ワー」とか「すごーい!」といって」いるのは恥だと思い、コメント力を磨く努力がほしいものです。
東京人間の傲慢ぶり、大企業やブランド品への信仰については、まったく同感です。一種の思考停止、ミーハー志向の表れでしょう。