View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 03, 2008

福田首相を選んだ者の責任(領袖たちは沈黙せよ) -

福田康夫首相が突然辞任を発表し、世間は「無責任だ」の大合唱です。しかし去年の9月に「福田は坐りがいいから」とか「麻生はアクが強くて反発するものが多い」という理由だけで、雪崩を打って福田をかついだ自民党の領袖たちは、ほとんど反省しているようには見えません。それどころか2日のNHK「クローズズアップ現代」には古賀誠選挙対策委員長、山崎拓前副総裁といった、いわば「戦犯」を登場させていました。のこのことマスコミの取材を受け見当はずれのことをしゃべるというのははずかしいことです。「自分たちは去年(福田を選ぶという)大きな判断ミスを犯した。今は口を開くことを慎みたい」と自粛してマスコミ取材には応じないくらいの心がけが必要です。去年馬鹿なことを考えたのと同じ頭脳からは、ろくな答えが出るわけがない。そこのところが彼らには分かっていない。その同じ顔ぶれが、今回も次期総裁選びで何だかんだと意見を言おうとしています。日本がこれほどの危機にあるというのに、彼らには「日本国の最高リーダーとして誰が最もふさわしいか」という発想がありません。今度こそ、去年福田を担いだ領袖たちは口をつぐむべきです。ましてや立候補するなどとはとんでもない。1年でも2年でも「無役」を覚悟して、ひたすら日本のために尽くすという姿勢を見せれば、次の内閣の支持率は間違いなく上がります。しかし次の首相が派閥の均衡といった視点から閣僚を選んだりしたら、国民はただちに自民党を見限るでしょう。
福田首相がこの時点で政権を投げ出したもうひとつ大きな罪は、次期アメリカの大統領選挙で大きな意味を持つ共和党大会の影が、日本で急速に薄くなってしまったことです。世界の政治に目を向け、自分たちの安全・経済の今後といった大きな問題を考える絶好の機会が共和党大会です。あらためてマケインの演説をはじめ大会の行方を注目していきたいと思います。

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COMMENTS

1 : 職人希望 : September 3, 2008 04:06 PM

 私はウソを基本的につきません。なぜかというと、後始末が面倒だからです。ウソをついた場合は、基本的についた相手が忘れるまで覚えています。もちろん忘れることもありますが。
バブルの頃なら、政治家の言うことなんて、忘れさせるために75日もあれば十分だったでしょう。
 しかし、これだけ世界情勢が侠気に欠け、内政でも景気回復の実感がもてない現実では、1年ぐらいは前の発言が頭に残ってしまいます。政治の運営いかんによって、国民が利益に影響する以上は、なかなか国民は忘れないでしょう。
 今回の原油高騒ぎで、利益に直結するものはとてもモチベーションをかきたてることを実感しました。ヘタなlohasなど横文字を並べて、人の良心に訴えることよりも、実利がもっともわかり易いことをあらためて認識したしだいです。詳しい値はわかりませんが、石油消費量はだいぶ減ったのではないでしょうか?少なくとも年単位で大型車は売れないのでは、と思っています。(この機会に、いい車に乗ってみようかとも思っていますが)
 古賀・山崎両者は、本当に舌の根も乾かないうちにって感じです。つい最近のことなのに、国民は忘れたと思っているのでしょうか?

2 : 湖の騎士 : September 3, 2008 09:29 PM

職人希望様 古賀、山崎の両者はしばらく逼塞しているべきです。とてもじゃないが「世間に顔向けできない」状態だということを悟っていません。自分たちの記憶が衰えているので、国民も忘れっぽくなっていると思っているのでしょうが、国民は去年の彼らの醜い動きをはっきりと覚えています。できるなら静かに政治の表舞台から去ってほしいものです。

3 : 悠々 : September 3, 2008 11:33 PM

二代続いた世襲お坊ちゃま総理の無様な退陣劇は観衆である国民にとっては茶番劇ではすまされない深刻な政治不信を招いています。
福田総理もどうせ投げ出す位なら、解散総選挙に打って出て、国民の審判を受ける方が良かったと思いました。
結果は自民惨敗に終わるかも知れないし、政権交代が行われるかも知れません。
しかし三度、自民のコップの中の政権リレーに終わらせては国民に完全に見放されと言う事が、「客観的に」見られなかったのでしょうか? 辞任記者会見の最後に逆ギレして見せましたが、一国を差配する力量のある人間ではないことを露見させた一コマでした。
先生のご説とはずれたコメントですが・・・・

4 : 湖の騎士 : September 4, 2008 09:15 AM

悠々様 「野党が意地悪するのは当たり前で、これに文句(泣き言)をいうのは民主主義というものが分かっていない証拠」「マスコミが政治家をいじめるのは当たり前で、厳しい質問に逆切れするというのは、政治とマスコミ間のルールが分かっていない」といった論説が3日の「朝日新聞」に載っていました。思えば福田首相は「ルールを知らないで野球をしていたようなもの」だったのかも知れません。この空白の1年を生んだ自民党の派閥ボスたちの罪は重いです。今また中川秀直が麻生太郎に対する嫉妬と反感から小池百合子を担ごうとしていますが、中川は今年の冬、国会の会期中にハワイでゴルフをしていたことを「週刊新潮」にスクープされた男です。何おかいわんやです。