View of the World - Masuhiko Hirobuchi

December 16, 2008

麻生叩きの裏にあるもの -

12日の木曜日「夕刊フジ」は「首相週明けにも辞任か」とのトップ記事を掲げ、「日刊ゲンダイ」は「小泉暫定首相も」との大見出しで売っていました。表現は少し違っているかも知れませんが、言おうとするところはこのとおりでした。タブロイド版の夕刊紙の記事にムキになって反論する気はありませんが、ここのところマスコミの麻生叩きはますますエスカレートしてきています。少し「図にのっている」感じもあります。あるいは「面白がっている」気配と言ってもいいでしょう。
たしかに麻生総理はみずから支持率を下げるような失言を重ねています。漢字が読めないのも大問題です。学習院の恥だという学習院卒業生や現役学生の気持ちも分かります。
しかし彼がこれほど執拗に叩かれるというのは、逆に言えば、なにがなんでも彼を辞めさせたいと願う勢力がある証拠です。その勢力のひとつは、国民の支持をまったく得ていない議員たちです。国家観もなく、世界も見えず、重要な政治の局面で醜態をさらした元幹事長たち(少なくとも3人います)、それに外交における「哲学」を持っている首相は許せないと見るメディアです。
こうした勢力が具体的にだれとだれを指し、どのメディアを指しているかを考えてみてください。ちょっとひねって、裏から今の報道ぶりを見れば、物事ははっきりと見えてきます。我々にとって最も大事なことは、「総理が国を誤った方向に導いているか否か」です。この一点に絞って、もし首相に落ち度があるのなら、大衆は即刻この政権を見放すでしょう。しかし、マスコミがここまで彼を叩いてもなお20%の支持があるのはなぜかを考えるべきです。この20%の人々は首相が好きだとか自民党が好きだとかいうことではなく、「首相の国家観や外交の基本が大きくぶれていないと思うがゆえに」支持しているのだと思います。首相はメディアのムードに押されて、反麻生に回っている大衆に媚びることをいっさいせず、自分が正しいと思うことをひたすら実行するべきです。離れていった大衆は風向きひとつで麻生支持に回る可能性があります。ひるがえって、麻生おろしを画策している醜悪なる元幹事長たちは、いつまで待っても国民的支持は得られない人々です。彼らの本質を国民はとっくの昔に見抜いているからです。

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COMMENTS

1 : 悠々 : December 17, 2008 11:09 PM

イエローペーパーの報道はさておいて、自民党内の意見不統一は目に余ります。自民党という集団は各派閥の集合体であり、各派閥それぞれが自分たちの首領を掲げているのですから、利益が一致しない場合には政策・意見の相違がでて当然だとも言えます。それにしてもコップの中の嵐みたいなものですから、此処は一度出直しの選挙があってしかるべきです。民主党に政権を取らせるというのではなく、政界再編が必要な時期に来ていると思うので、選挙を切っ掛けに再編の動きを活発化させるのが良策だと思います。麻生首相の国際感覚がいかに優れているとしても、党内が結束できないのでは諸外国に足元を見られ、見くびられて、日本の国際的地位を危うくすると思います。

2 : 湖の騎士 : December 18, 2008 11:01 AM

悠々様 コメントありがとうございます。自民党の賞味期限切れの元幹事長たちの分派行動は醜態です。麻生総理の失敗は「自分に人気がある」と思ってしまったことです。この人気の中身を分析することができなかった。マンガ好きとか秋葉原人気に縋り、若者たちに受けることを狙いすぎたと思います。彼は自分を本当に支えている「知性と理性を備えた大人たち」の思いを読めなかった。2006年、外相当時に発表した「自由と繁栄の弧」という理念は、戦後の政治の中で断トツの大ヒットでした。それを前面に掲げて「この理念を実現するために、我が内閣は全力を尽くす」と宣言すべきでした。マスコミ報道におびえ、自分を見失い、自信を失っているのです。自社の大ヒット商品の価値が分からない社長に似ています。今からでも本来の自分に立ち返り、謙虚な姿勢で自らの理念を語るべきです。民主党ににも時代おくれの派閥の領袖にも、こうした理念はありません。要は「ぶれない」ことです。