View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 03, 2009

賀状に見る新年のムード -

だれもが今年は厳しいと覚悟しています。しかしこの経済危機は問題が大きすぎ、個人の力ではどうにもならないだけに、「あまり心配してもしようがない」という気分になっているのもたしかです。受け取った年賀状には、いつもの年初に見られるような、日本の現状を嘆き怒るような文面は少なく、むしろ穏やかな文章が多かったという印象です。皆さんが少しでも友人を元気づけようとし、あえて暗いことは書かないようにしている気配があります。他人を思いやる日本人独特のやさしさが根底にあるのかも知れません。失業した人、この寒空に住居を失った方々の悲しみ・不安は大変なものです。しかしイスラエル軍のガザ地区への空爆、ハマスによるイスラエル各地へのロケット攻撃のように、直接命を狙われる状況にくらべれば、日本はまだまだ恵まれていると感じている人が多いのではないでしょうか。世界同時不況については、「こんな不況などに負けていられるか!」という気分も世界に満ち満ちています。
折しも新年大発会のニューヨーク株式市場は大幅高となり、2か月ぶりに9000ドル台を回復しました。株価が高いと気分も明るくなります。先行き楽観はできませんが、総悲観の逆の目が出て、世界が少しずつ明るい方向へ向かってゆくことを祈りたいものです。最も基本的なことを見直し、感情で物事や政治家を判断せず、日本の欠点と美点を共に見ることができるならば、希望はかならず生まれてきます。皆様にとってよい1年でありますよう、心からお祈り申し上げます。

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COMMENTS

1 : 悠々 : January 5, 2009 09:40 AM

新年おめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
賀状には確かに世情を反映したものは少なかったですね。
日本人の奥ゆかしさがそうさせたのでしょう。
叶わぬときの神頼み、でしょうか、拙宅近くにある神社がすごい人出でした。付近は交通渋滞となっていたし、境内は人混みで動きが付かぬほどでした。当家では犬を連れて初詣に行ったのですが、動かぬ人の波に辟易してお参りはパスし、近くのコーヒーショップで初コーヒーして帰りました。
頼りにならぬ政府は見限って、神様にお縋りする庶民の哀れさを感じた新年でした。

2 : 湖の騎士 : January 5, 2009 10:39 AM

悠々様 新年初コメントをありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。神社の行列は私も元旦にはっきりと目にしました。昼食の会合に出かけ車の窓から見たのですが、長い行列でした。3時間後に同じ場所を通りましたら、行列はほぼ同じ長さで続いていました。これを「神に縋る」心の現れと見るか、小賢しい経済理論や政治の貧困を嘆いていても始まらないから、いっそ「大いなる存在」「古代の知恵」の下で、自分を解き放ってみるかという開き直りと見るかはむずかしいところです。とにかく、ここ10年ばかりウォール街の小賢しい連中が「経済とはこういうものだ」とお説教をしてきた結果がこの体たらくです。人々は「まことの知恵のありか」「心が安まる場」を求めているのかもしれません。(本当のところはよくわからないですがーー)

3 : ベル : January 8, 2009 01:27 AM

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます!
先生、ご無沙汰しております。暮れから風邪をこじらせて軽い肺炎になってしまったベルです。涙 今年も幾らかでも思考とハートに磨きをかけるべく楽しく真剣に拝読させていただきたいと思っています。
今年は神社に長い列と耳にしたのでいかほどかと恐れつつも、3日という大胆な日取りに近くの神社へ参拝しました。すると、あれ?去年は境内から人の列が溢れていたのに、今年は列と呼べるのか3人しか並んでいない。敷地は広くないとはいえ、参拝客は全体を見渡しても10人を少し超える程。人がいないとまるで裸のように見える賽銭箱がなんだか寂しそうでした。去年は地元で済ませていた人たちも、よりご利益のありそうな大きくて立派な神社へと足を運んだのでしょう。賑やかで活気がある場所に行くと自然と元気になれたりしますね。と判っていながらもやはり町の守り神様に「今年も家が安全でありますように。どうぞ宜しくお願いします」と心で話かけたのでした。
皆様に健康で素敵な出来事が津波のように襲ってくる一年になりますように☆

4 : 湖の騎士 : January 8, 2009 09:21 PM

ベル様 新年おめでとうございます。こちらこそよろしくお願い申し上げます。今年は大方の予測が裏目に出て、多くの人々が幸せを感じられるような年になってほしいものです。さて神社への人出ですが、元旦に長い行列を作っていた神社の傍を2日には通りませんでした。代わりにもう少し知名度の低い神社に出かけてみたのですが、ここは人出もあまり多くなく、去年よりもずっと寂しい感じでした。ご指摘のようにもっと大きなご利益のありそうな神社へと人は流れたのかも知れません。だれも本気で神のご利益など信じていないのでしょうが、この広い宇宙には小賢しい人間の知恵などでは計り知れぬ大いなる力が存在しているかも知れないという想像力や謙虚さを日本人は備えていると思います。この間までITだとかFT(金融工学)とか、えらそうなことを言っていた反動もあって、昔からの素朴な自然崇拝が見直されている気もします。