View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 12, 2009

パレスティナ住民は今の事態を読めなかったのか? -

イスラエルは過剰防衛だという国際世論が高まっています。日本のメディアも、殺されるガザ地区の住民の苦難に焦点を合わせ、イスラエル非難の論調が支配的です。こうした中でNHKのBS1では、先週末イギリスBBCテレビのニュースを紹介し、作戦に当たっているイスラエル兵士の言い分を伝えていました。この兵士は、「今回の作戦は全く正しいと思っている」と言い、「テロ組織であるハマスを選挙で選んだのはパレスティナ人たちなのだ」と語っていました。前回の選挙で、ハマスを勝たせ、穏健派のファタハを見限ったのは、ほかならぬパレスティナの住民たちでした。そのハマスは、国家としてのイスラエルの存在を認めず戦い抜くことを謳っています。この組織に行政権を与えれば、やがて彼らはイスラエルにロケット弾を撃ちこみ、その結果としてイスラエルは報復し、自分たちの家族や多くの子供が殺されるということが、住民たちには読めていなかったのでしょうか? 冷静な第三者の目には見えることが、憎悪に凝り固まった本人たちには見えないようです。「選挙というのは恐ろしいもの」です。「民意」はしばしば誤り、自分たちへの災厄を招きます。ヒトラーの率いるナチスを勝たせたドイツ人の例もあります。日本人も一時の感情に駆られて大局を見失いがちな国民です。「こういう投票行動をすれば、その結果はこうなる」ということを、よくよく見極めて指導者を選びたい。「世界が見えていない党に投票する危険」を考えてみたいものです。パレスティナの悲劇は他人事ではありません。

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