View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 17, 2009

強気の株価予測 -

世は挙げて悲観一色。失業率はさらに上がり、倒産はふえ、年末の株価は日経平均で6000円台になるとの予測をする評論家もいます。マスコミは麻生叩きに熱心で、この不況は麻生内閣の無策が生んだ「人災だ」とまで言っています。アメリカ発で、世界中を巻き込んだこの大危機が、昨年9月下旬に発足したばかりの麻生内閣の責任であるわけがありません。どんな天才政治家が登場しても、この不況は止められるわけがないことは、ちょっと理性的に考えれば分かることです。しかし、一旦「麻生憎し」と決めてしまったマスコミは、理性的であろうが亡かろうが、論理としては破綻していようがいまいが、ひたすら麻生の失政であると言いたいのです。非常に危険な兆候です。
さて、こうした悲観一色の経済予測下にあって、世の大多数とはまったく逆の予測をする人が現れました。会社経営者というより、「起業家」として有名な千本倖生(せんもと ゆきお=E Mobile会長兼CEO)さんです。氏は「今年の日経平均は1万3000円まで行くだろう」と言いました。世の大勢に逆らう大胆な予測です。その根拠として、氏はオバマ新政権はスピーディーに次々と有効な対策を打ち出してくると見ており、全世界が協調してこの危機を乗り切るべく懸命の努力をするからだと言っています。これは去る15日に竹村健一さんが主宰する「新春経済セミナー」の席上での発言でした。NTTのエリート社員としての安定した境遇に満足せず、稲盛和夫さんと共に第二電々を創立し、その後も意欲的な通信会社を設立して成功してきた人の発言だけに重みがあります。はたして今年の景気が、氏の強気の予測どおりに行くものかどうかは予断を許しませんが、これだけの悲観論が蔓延している中で、断固として強気を唱える人の意見を紹介することも、大いに意味があると思います。今年は「ウシ」の年。ウォール街やロンドンのシティでは、牡牛(ブル)は強気のシンボルで、弱気の熊(ベア)と対比されてきました。今年がブル・マーケットになるのか、ベア・マーケットになるのかは、誰にもわかりませんが、とくに若い世代の人々に「ブル派」人間もいるのだということを知っていただきたくて、この記事を書きました。

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COMMENTS

1 : FUMIHITO : January 21, 2009 09:50 AM

おはようございます。

確かに日本の総理が誰であれ、現状を打破することは難しいと思います。

この円高で日本の生命線といえる輸出が大打撃、そしてたくさんの失業者を考えると車や家電はさらにいっそう売れなくなるでしょう。内需の盛り上がりは期待できません。

この世界的大不況を乗り越えるためには米国の景気回復が不可欠です。
オバマは21世紀のルーズベルトになれるのか?
【グリーンニューディール政策】は景気回復の特効薬となるのか?

期待してみていきたいと思います。

2 : 湖の騎士 : January 21, 2009 10:05 PM

FUMIHITO様 日本の総理大臣にできることは限られています。法律の壁は厚く複雑に絡み合い、官僚は言うことを聞かず、与党の中に足を引っ張る不心得者がいっぱいいます。アメリカ、韓国、フランス、ロシアなどの大統領に比べれば、本当に小さな権限しか持っていません。それでもマスコミは、「すべての悪いことは総理のせい」みたいな伝え方をします。フェアではない報道の仕方です。そうはいっても総理は言い訳をしてはいけません。実績を残すしかないのです。さてオバマ新政権が発足しました。米国民だけでなく、世界中が彼に期待しています。とにかく成功してもらうしかありません。これほど世界の期待を担って船出する大統領はいまだかつてなかったと思います。通常メディアと新大統領の「蜜月」は100日と言われています。しかしアメリカのメディアはオバマに甘いところがあるので、蜜月はもう少し続くでしょう。その間に必死で経済再生の種を撒いてほしいものです。