View of the World - Masuhiko Hirobuchi

February 12, 2009

『もう一つの日本ーー失われた「心」を探してーー』 -

人さまの書いた本の推薦が続いて恐縮ですが、標記の本のご一読をおすすめします。ソフトバンク新書で著者は皆川豪志・徳光一輝の新聞記者コンビ。失われた美しい日本の心をブラジルの奥地やパラオ、ヒマラヤのブータンに見出した感激が綴られています。愛国心過剰にならず、説教がましくなく、感情を抑えて淡々と事実を追っています。文章力・構成力もみごとです。無差別殺人、金儲け万能の世相、悪化の一途をたどるマナーなどを嘆く前に、こういう形で保たれている日本の美徳というものもあるのだということを、ぜひ知っていただきたいと思います。いま私は4月から始まるインターネット向けのTV番組の制作にたずさわっていますが、この制作チームの若い女性たちがこの本を読んで「胸を詰まらせた」と感動の言葉を寄せています。著者二人は40を少しすぎたばかりの働き盛りで、過去を懐古するような趣味はありません。感性はみずみずしく、現地で多数の人々と会ってのレポートは説得力があります。静かに胸に染みこみ、希望が湧いてくる本です。

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COMMENTS

1 : 悠々 : February 16, 2009 07:43 AM

最近、佐野市の外れにある古民家の宿にはまっていて、時折出掛けます。山を越えれば足尾という山深い郷でイノシシが跋扈している様なところですが、この梅の里に住む人たちがとても優しいのです。畑仕事をしている人に話しかけると見ず知らずの私にもとても気さくに話をしてくれるし、その中の一人のおばあさんとは仲良しになって行く度に立ち寄るようになりました。庭先の畑になっているカボチャを貰ったり、柚子を枝ごと切ってくれたりと鷹揚なおばあちゃまです。100年昔にタイムトリップしたような安らぎを感じます。この週末又出掛ける予定です。

2 : 湖の騎士 : February 20, 2009 06:17 PM

悠々様 今日久しぶりに自分のブログを見ました。記事を載せてから8日も経ち、コメントをいただいてから4日も経っていたのですね。失礼しました。ここにお書きになったおばあちゃんのような方が、古きよき日本の心を保っておられるのですね。江戸、明治、大正、昭和の初期に日本に来た欧米人たちが、一様に感銘を受けた日本人の心のやさしさ、美しさというものは、本当にすばらしいものだったと思います。そうした誇るべき心の持ち主が、山里や地方の目立たぬ町や村に住んでおられるというのは、本当に救われる思いです。ありがとうございました。