View of the World - Masuhiko Hirobuchi

April 30, 2009

専務と常務はどうちがうか? -

世の中は大型連休だ新型インフルエンザだとかで、慌ただしいですが、たまには浮き世ばなれした話題をひとつ。会社づとめをしたことがない人は、いくつになっても部長と課長はどちらがえらいのか分からないといわれます。エッセイストの阿川佐和子さんと女優の壇ふみさんも対談の中で、「わからない」と語りこれがまたなんともいえぬ味を出していました。六、七年前のことだったと思います。部長と課長の違いが分かる人は推定70パーセントくらいはいると思いますが、では専務と常務はどちらがえらいのか? これも50パーセント以上の人は「そりゃ、専務のほうがえらいよ」と答えると思います。しかし外国の会社では、専務・常務にぴったりくる肩書きはないようです。そこで苦労するのは、英語の名刺をつくる時です。無理をすれば専務は「シニア・エグゼクティブ・ディレクター」、常務は「エグゼクティブ・ディレクター」といったところでしょうか。ここまではまあ、なんとかなるとして、専務と常務になぜこういう漢字が使われているのでしょうか? 「社長」というのは「社」の「長」だということはだれにでも分かります。「部長」は「部」の「長」でこれはあたりまえの話。では「専」と「常」はどうちがうのか? なんでまた定義のはっきりしないあいまいな表現をしているのか? これについて、私の務めていたテレビ局の同僚が、実にわかりやすい回答をしてくれました。責任はもてませんが、どこかで冗談のタネにでもお使いください。この社員によると「専務というのは専(もっぱ)ら務めている人」そして「常務は常に務めている人」だそうです。そんなことをいわれても、「専ら務める」のと「常に務める」のではやはりどちらがえらいのか、どちらが重要なのかは依然としてわかりません。でもまあ、なんとなくわかった気にもなってきます。洒落や冗談の分かる人を相手に楽しいクイズでケムに巻くというのもいいかなと思いましてーー。

[Post a comment]

COMMENTS

1 : 悠々 : May 1, 2009 05:30 PM

先生のご説明を読んでも常務と専務の役割の違い、職制上の上下関係、さっぱり分かりません。
私は民間の会社勤めをしたことがないから尚更分かりません。
役職名では部長、課長などは分かるのですが、そのほかにも顧問、相談役、会長、参与,e.t.c.何がなんだか分かりません。祭り上げて実権は取り上げてしまおう、と言うような役職が多いのだろうと想像するのですが、政党の役職名にも同じような物が多いです。日本人は肩書きが好きなんですね、きっと。

2 : niraikanai : May 1, 2009 11:03 PM

専務と常務でどちらが偉いか、そのような疑問を
今まで抱いたこともありませんでした。悠々さんの
おっしゃるように、日本人は何かにつけ地位や肩書を付けたがるのでしょうね。そして、その地位にどっかり浸かってしまい、「自分はこの肩書きだから偉い!」と思いこんでしまうところも多々あるのでしょうが・・・

草彅くんの行動に対する湖の騎士様のコメントで
『粋に咎めるべきだった』とあり、まさにそうだと肯いてしまいました。
「そんな行動をしてしまったには何か余程の理由があったのだろう、しかし大人としては」という考えを、ただ逮捕し
怒鳴るだけでなく、機知に富んだ言い方や表情で咎めたのであれば、あの草彅さんであれば、これからの彼の人生に
とてもプラスになったのではと思うのです。

昔のように、近所のおじいさんやおばさんが近所の子ども達の
行動をうまく注意したように、今回の事件も「政治家」という
人生の先輩は『粋に』まとめてほしかったです。

3 : 湖の騎士 : May 2, 2009 10:29 AM

悠々様 会社勤めを経験されたことがない人は専務と常務のちがいは分かりにくいらしいです。一般には「取締役」(これを俗にヒラトリ(平取)と言います)になってから何年かが経ち有能と認められた人が「常務取締役」となります。「常務」という肩書きがついたことで、俺は「平の取締役(ヒラトリ)とはちがうのだ」ということになります。この常務さんがさらに数年間で実績を挙げたり取り引き先や部下の評判がよいと「専務取締役」となります。しかし漢字の字面だけでは、専務と常務の区別はなかなかわかりません。そこで私の友人はユーモアたっぷりに、いたずら心からの解説を試みたのが、この記事です。あまり大まじめで信じないでください。半分ジョークですが、意外と真実を言い当てている気もする定義(?)です。

4 : 湖の騎士 : May 2, 2009 10:50 AM

niraikanai様 専務と常務のちがいというのは、なかなかむずかしいものです。ふつうは専務になればあとは副社長そして社長にいたる道に一歩近づいたと考える人が多いものです。しかしもちろんそれ以上には行かない人の方が多いですし、常務からいきなり社長になる人もいます。専務と常務はいわゆる「平の取締役(ヒラトリ)」とはちがっていちだんと重みをつけた肩書きです。日本人は肩書きが好きだとお思いでしょうが、肩書きが好きなのはいずこも同じです。アメリカ人なども新しい肩書きを作りだすのに熱中しています。(これについてはあらためて書く機会があると思います)。さて草彅くんの行動についてです。この程度のことでマスコミに公表したり、家宅捜索まで行ったことは、あきらかに警察のやり過ぎです。加えて鳩山総務大臣の発言はユーモアも知性もない、それこそ「最低」のものでした。でも簡保の宿の売却に「待った」をかけたことで人気を得て、やがて「総理になりたい」という野心を抱いていた彼が、今回の発言により「この程度の男なのか!」ということを、永田町にも世間にも広く知らせたということで、草彅くんの功績(?)は大きかったと思います。