View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 24, 2009

鳩山幸夫人の英語力ーー「英語ペラペラ」は褒め言葉か -

22、23、24日と朝のテレビのワイドショーは鳩山幸夫人の「ファーストレディ」としての資質を、べた褒めに褒めています。「なにしろ明るい」「人を惹きつける」と言い、さらに「英語がペラペラ」とたたえています。こういうことを言う記者もコメンテーターも大体英語ができないものと相場がきまっています。「英語で各国のファーストレディとコミュニケーションができるのは大きい」と皆が言います。だがはたしてそうでしょうか? なまじ少し英語ができることがマイナスになることもあるーーということを、どうして考えないのでしょうか? 英語ができることがプラスになるのは、「知的で」「上品で」「中身のあることが表現できる英語」を使える場合です。名詞ひとつ形容詞ひとつの選択がいかに厳しいものか。知性の有無が語彙の選択によって明らかになるのです。英語を使えるというのは、ある意味で恐ろしいことであり危険なことなのです。日本のマスコミのレベルは、残念ながらこうしたレベルまで達していません。ただ英語がしゃべれればそれで「すごい」と思ってしまう記者たちなのです。幸夫人の前の夫、田浦新一朗氏は「英語の発音もよかった」と言っています(「週刊新潮」9月24日号)。けっして「英語がよくできた」とは言っていないのです。こういうところをもっと厳しく読んでほしい。あるいは彼女は本当に英語がよくできるのかも知れません。しかし私はこの耳で聞いていないので、彼女の実力を「吟味」するすべがないのです。それでも一応は「どの程度の英語を話す人なのか?」と疑うだけの慎重さは持っています。彼女の宝塚の元後輩は昨日「英語がペラペラだし」と語っていました。もちろん褒めたつもりです。しかし、心ある人、本当に英語ができる人、英語の恐ろしさを知っている人は、「この方は英語がペラペラですから」といった紹介のされ方を好みません。むしろ「侮辱」と受け止めるでしょう。大切なのは「英語で何を語れるか」です。英国では紳士淑女はペラペラとしゃべってはいけない、というのが常識で、「わざと訥々(とつとつ)としゃべる訓練」を受けているくらいです。もうそろそろ「英語ペラペラ」の人を尊敬するような態度とおさらばしたいものです。それが日本の国際的立場をよくするのですから。

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COMMENTS

1 : Sako : September 25, 2009 08:11 AM

日本のマスコミの特徴としての、一旦持ち上げに持ち上げて、叩き下ろす過程の途中だと感じました。


鳩山首相が失敗すると(すると思いますが)、安倍さんの時と同様に、夫人は夫人で”ペラペラ”出しゃばると言われるだろうと思います。


「金星に行った」との発言より、英語だけでなく中身もペラペラな可能性が高いと思われます。

2 : 悠々 : September 25, 2009 08:32 AM

鳩山幸夫人の英語力がどの程度なのか知るよしも有りませんが、今朝の鳩山総理の国連での英語演説を聴く限り、奥方の英語力が総理より優れているとは思えませんから、ぺらぺら英語かどうか心許ない感じがします。
友達同士の会話であれば片言英語でも一向にかまわないと思いますが、日本のファーストレディとしての発言や会話であるなら知性と教養を披瀝できるレベルが必要です。
先生の仰る通り、ファーストレディとしての立ち居振る舞いが求められるのですから心して欲しいものです。
周りの者がおだて上げてしまうのもどうかと思います。

3 : 湖の騎士 : September 26, 2009 12:17 AM

Sako様 幸夫人についての見方がかなり一致しているようですね。私が心配しているのは、彼女の「頭の中身」です。すでに日本の国益を損ねていると見ています。マスコミがそこをはっきり言わないと、こういう女性は舞い上がったままです。

4 : 湖の騎士 : September 26, 2009 12:22 AM

悠々様 幸夫人の英語を25日夜のテレビで聞きました。あまり外国の要人の奥方の前で使ってほしくない英語だと感じました。外国人女性にとっては謙虚で慎み深く日本の伝統美を感じさせる女性の方がはるかに魅力的だろうと思います。