View of the World - Masuhiko Hirobuchi

November 25, 2009

ヘアーデシング? -

ある駅のプラットフォームから美容院の看板が見えます。店名、電話番号と並んで「Hair Desing」と書いてあります。だれが読んでもこれは「ヘアーデシング」です。だが店主はもちろん「ヘアーデザイン」のつもりです。それならちゃんと Hair Design と書いてほしい。私は3年ほど前に、「スペリングが違っていますよ」と看板に書いてある番号に携帯で電話しました。もちろん「お店の信用に傷がつきますよ。早く直されたほうがいいですよ」という思いを込めた親切心からです。店主らしい女性は、一応の礼を述べましたが、その後一向に訂正する気配はありません。日本でも二番目に大きな都会での話です。そこから2キロほど離れた別の都市でも、そっくり同じ「ヘアーデシング」に会いました。こういうスペリングミスをしている店には心ある客はぜったいに入らないだろうと思いますが、客も店も鷹揚なのか、店がつぶれた気配はありません。私はそういう店に入る心配はまずないので、どうでもよいようなものですが、この2店の客はまず100パーセント日本人だろうと思います。日本人相手になぜわざわざ間違った英語の看板を出すのでしょうか? おそらく英語で書いてあるほうが、カッコイイと店側が思っているのでしょう。そして客の方も、なんとなくそういう店の方が、カタカナだけの標記の店よりもセンスがいいと思っているからではないでしょうか? かつて天下の原宿で、イタリア料理の店に Itarian (Italian ではなく)と書いてあったのを見て、腹ペコだった私はぐっと我慢して別の店を探したものです。そんなインチキ表示の店に入ったら何を食べさせられるか知れないとの恐怖感(?)からでした。皆さんどうしてそんなに無理をしてまで変な英語を使いたがるのでしょうね? 肉屋さんでも 「OO Fresh Meet (Fresh Meat ではなく)」というのを見たことがあります。英語表記をしたいのなら、せめて英和辞典くらい引いてみてほしいものです。本音をいうとここからもっと話を拡げたいのですが、今回はここまでにしておきます。

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COMMENTS

1 : 悠々 : November 28, 2009 12:03 AM

私はLとRの区別ができない人ですから綴りに至っては音痴ですし英語の素養はゼロに等しいですが、それだけにうろ覚えで書いたりはしません。(できません)
看板に間違った綴りを書くなんていうのは原稿を作った人、広告会社で看板屋に発注した人、それを書いた看板屋、すべての段階でチェック可能なのに(するべきなのに)しなかったんですね。無知と無責任、どこかの国のかっての政府みたいです。
Tシャツのロゴにも時々おかしなのを見かけます。着ている人は得意気ですが、恥を曝して歩くのは無知を公言しているようなものですね。

2 : 湖の騎士 : November 28, 2009 10:00 AM

悠々様 コメントありがとうございます。私はなにも無理なことを言っているわけではありません。自分の店の看板や人目につくように店頭に張り出してあるメニューのスペリングくらい、もっと神経を使ったらどうかと思うだけです。ここに挙げた2つの美容院は、「本来なら来てもらえる客」の何十人かを店から遠ざけていると思います。自分の名刺に間違った漢字を使っている人はいないでしょう。外国語を用いるなら、もっと神経を使うべきです。街を行くTシャツの英語に至っては、まともな文章になっているものはまずありません。着ている人は「私の頭脳はこの程度です」と宣伝しているようなものです。これは「日本人の頭脳程度はこんなものです」ということにもなり、害悪の度合いは甚大です。

3 : ペルソナ : November 28, 2009 10:33 AM

以前、東南アジアの国で、日本で作られた子供服の英語が出鱈目で、子供の英語教育に悪影響を与えるので親達が困っているという記事を読みました。
我が国がこれほど英語が不得意なのは、英語教育に問題があるからに他ならないと思います。英語をつまらない受験科目の一つにしかとらえず、苦手意識を助長してしまい、より良い英語教育によって、将来、子供達が国際社会で対等にやりあえる強さを磨くという、当たり前すぎる国家的ヴィジョンが欠如しています。
国力の基礎たる教育にヴィジョンをもつことは、国政を担うあらゆる政治家の必要条件ですが、選挙の度に読むマニュフェストに、教育分野への的を得た主張はほとんど見かけません。
海外で仕事をした経験のある親の中には、世界で通用する人材を育てるために、子供の教育の場を、文科省の指導要領の外にあり、独創的なカルキュラムが組めるフリースクールに求める動きもあるそうですが、子供を持つ親として、視野の狭い教育への危機感は、全くもって共感するところです。

4 : 湖の騎士 : November 28, 2009 11:37 PM

ペルソナ様 コメントをありがとうございます。お書きいただいた内容はすべて身をもって味わってきたことばかりで、全面的にご賛同申し上げる次第です。中学、高校、大学と8年から10年もかけて英語を学んでいながら、なお出来ないで当たり前のような顔をしている人が圧倒的多数です。教育の仕方も悪く、ビジョンが欠落していることも、その通りです。今回は話を店の看板とTシャツくらいに限定しましたが、文科省も先生方も「何のために英語を学ぶのか」という根本的なところで誤っている気がします。とりあえずは街に氾濫しているインチキ英語だけでも追放してほしいものです。スケールが小さくなってしまって申し訳ない気がしますがーー。