View of the World - Masuhiko Hirobuchi

December 31, 2009

光は1個所にだけでも見えればいい -

家の中の明かりを全部消して闇の中を歩いて2階にに登ろうとします。なじんだ道順のはずなのに、けっこう不安を感じます。マグカップに水を入れたのを持っていたりすると、思わずこぼしそうになります。こんなとき、2階のいちばん奥の部屋に明かりが灯っていると、すいすいと歩くことができます。この身近な体験から考えたのは、「明かり(光)というのは、日本(&世界)のいたる所に灯っていなくてもかまわない。たとえ1個所にでも光が見えれば、人は歩いて行ける」ということでした。どこかに光があるかどうかで、人間の行動は大きく変わります。残念ながら今の日本には光が見えないと感じている人が多いです。とくに知的な人々と若者の間にこの傾向が強いようです。「いつの時代にもインテリは物事を悲観的に見過ぎる。彼らの心配とは別に、ちゃんと世の中動いてゆく」という見方にも一面の真理はあります。しかし、今の政権でいちばん心配なのは「頭脳の不在」です。正常な判断力のないパイロットが、ジャンボ機を操縦しているような危険を感じます。「美しい言葉(本当は陳腐な言葉)はもう要らない。具体策(中身)を示せ」「欲は言わない。日本の1個所でいいから、はっきりと目に見える光を示してほしい。それがあれば少しは安心して歩いて行ける」ーーと多くの国民は思っています。この際の光とは、やはり具体的な景気刺激策であり、目に見える雇用です。外交で他国の侮りを受けたり不信を買わないことです。前政権がやったことをことごとく否定するという、子供じみた発想を直ちにやめることです。自分たちの理念は、国際的に見れば相当に遅れており見当はずれで視野狭窄だということに気付くことです。大衆に迎合せず、社会を本当に動かしている中堅層および「政敵」の意見に耳を傾けることです。これができれば、民主党への支持は当分つづくでしょう。できなければ、日本人は非常に危険な暗闇の中を手探りで歩いて行くしかありません。

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COMMENTS

1 : 職人希望 : December 31, 2009 02:06 PM

湖の騎士様
多くの日本の光が見えないと感じている人に同調してか、または私個人の問題なのか。今を生きることができずに、後悔と不安で明け暮れた一年でした。
紹介していただいたBehind the cloud is the always shining.の言葉を忘れず、来年に希望を託したいと思います。実践を第一に、再び勇気を取り戻して、怖気づくことのない一年にしたいと思います。

一年間ためになる記事をありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

2 : 湖の騎士 : December 31, 2009 03:42 PM

職人希望様 苦しい1年であったとうかがい、胸にこみ上げてくるものがあります。多くの誠実に努力している人々にとって、とくにこの1年は厳しいものでした。自分の口座に国から給与が振り込まれてくる官僚や国会議員には、この厳しさは分かりません。希望の灯をともすべき立場にある彼らの言動には重みといったものが感じられません。しかしここで希望を捨てるわけにはいきません。いかに苦しくとも耐え、個人として努力するしかないのです。私にできることは、先人の言葉を紹介して元気を出していただくことくらいです。いつも熱心にお読みいただきありがとうございます。

3 : niraikanai : December 31, 2009 05:52 PM

湖の騎士様のご体験、光が一か所あれば歩みはこわくないということは私もよくわかります。自分が慣れ親しんだ場所だからできることなのかもしれませんが。

「大衆に迎合せず、社会を本当に動かしている中堅層および「政敵」の意見に耳を傾けることです。」
このご意見に、大きくうなずいてしまいました。すべての国民に迎合されよう(小泉首相のときのように)と媚を売るのではなく、現代の日本を動かしている中枢に働きかける政治でないと、雇用も増えないのではないかと思うのです。

今年も自殺者が3万人を超えたというニュース、とても重くつらい気持ちになりました。私たちが就職活動をしていた10年前以上に厳しい就職氷河期。派遣という仕組みを作り利用した企業があっさりとその人間を捨てていく。人ごとではないと思いました。
私が恵まれている環境にいるから、今こうして無事に生活できている。でも日々の食事に困っていたのかもしれない。雇用のニュースを目にするたびに辛い気持ちになります。

来年こそは「1か所の光」が確実に灯ってほしいと私も願います。
よいお年をお迎えください。

4 : 泥田の落武者 : December 31, 2009 09:39 PM

湖の騎士様、

残念ながら、「一筋の光」については私は悲観的です。もし光があるとすれば、それは日本の炎上する炎ではないでしょうか?

成長戦略とやらを民主党が出してきましたが、内容は8月31日に作った小学生の夏休みの宿題レベル、どうすればこれで「成長」出来るのか、「雇用」を確保できるのか、トンと見当のつかないような「項目」と「数字」の羅列です。またその「項目」には、「仕訳」とやらと矛盾するような内容もあります。さらにあきれ返るのは、鳩山氏の「政府の実行力が問われる」という発言です。(彼の場合には問われても仕方ないのでしょうが。)企業の中長期の経営計画もかなり適当なものですが、経営目標に一応の戦略的整合性はあり、一応は数字に根拠があります。

騎士様は「頭脳の不在」を指摘されておられますが、私は「知能の不在」を懸念しております。最終的に贈与で所得を得ておきながら、「私腹は肥やしていない」という「こども首相」や、「憲法を読め」と言ってふんぞり返りながら、自分が実は分っていない「駄々っ子幹事長」、最高裁の判決を「特例」でひっくり返す「法無大臣」など、「知性」「知能」というもののかけらも感じさせない面々が、綺羅星のごとく政権の枢要を固めています。

また彼らに共通することは、「外国と仲良くすることが外交である。」というレベルの外交感覚です。そして「その為には日本の国益を損なってもかまわない。」という倒錯した感覚、或いは「反日」に迎合することが国益であるかのような異常な感覚を私は彼らから感じます。さらに危機的なのは彼らの異常なまでの安全保障への犯罪的なまでの無知、無視です。

そして私が特に懸念しているのは2011年度の予算です。2010年は何とかなるでしょうが、2011年も50兆円近い国債発行となれば、日本の財政への信認は大きく揺らぐ可能性があるのではないでしょうか。国債は政府の信用に基づき発行されます。しかし、その政府が信用できない馬鹿の集団で、財政の悪化に対し、何らの対策も持っていないとなった場合、誰が国債を信用するでしょうか?「国債は政府への貯金だ。」と言われた方がいました。私はその見方に全く同意いたします。しかし、「貯金」とは形を変えた金融機関への融資であり、それは金融機関の信用によって成り立っています。では政府が信用できないとなった場合、政府への「貯金」はシステムとして成立するでしょうか?

「子供手当」という彼らの公約の金看板すらまともに守れない、或いは制度設計も予算の裏付けも取っていなかった連中を、果たして信用して良いものでしょうか????????

2009年の「民意」の熱狂が「断頭台への行進」でなかったことを切に願います。

今年は勝手なことをコメント欄に書き散らし、失礼を致しました。末筆ではありますが、騎士様にも良い年をお迎えになられますよう、お祈り申し上げます。

5 : 湖の騎士 : December 31, 2009 09:41 PM

niraikanai様 コメントをありがとうございます。一個所にでも光が見えれば人は安心して歩いて行けるというのは、本当に生活実感です。それから「社会の中堅層の支持を得ない政権は大きな仕事をできない」というのも真実だと思います。首相はやたらにだれかれに媚びず、しっかりした照準を定めて政治を行うべきです。民衆が豊かになるためには経済を活性化しなければなりません。具体的には「会社」が豊かにならないと民衆は豊かになれないのです。ところが今の政権は「会社」というものを悪者視しているきらいがあります。労働組合の幹部だった人が政権の中に多数いるためでしょう。そういう考えがいかに時代おくれで見当はずれであるかを早く悟ってほしいものです。若者が希望を持てる社会にするのは、そんなに難しいことではないはずです。「あまりにも古い理念を捨て去ること」「せめて他の先進国の指導者と同じ知的水準に達すること」。この二つがかなえば日本は相当元気になると思います。最も大事なのは「為政者の頭の中身」です。

6 : 湖の騎士 : December 31, 2009 09:57 PM

泥田の落武者様 「知能なき政権」というより「頭脳なき政権」という方がだいぶ厳しい言い方のつもりです。「知能」とか「知識」がないという前に、そもそも「頭脳」そのものがないーーと言っているわけですから、これは相当にこたえるはずです。民主党政権の今日の体たらくは、選挙の前から予測できたことでした。私も相当厳しい警告をこのブログでも行いました。しかし大衆はこの無知で外交感覚ゼロの政党を選んでしまったのです。4年間は衆議院を解散しないとなれば、今の政権の「考え方」を変えるしかありません。それにはなんと言ってもマスコミです。マスコミがこの未曾有の危機に気付いて、政権の針路を変えさせるように仕向けるしか日本の破滅を救う道はないのです。そのためには、短く鋭い言葉で「政権の本質」を言い当てることが必要です。私の「頭脳なき政権」という言葉が、一日も早くマスメディアで用いられるように、努力したいと思っています。

7 : mayu : January 1, 2010 02:28 AM

湖の騎士様 昨年はいきなりの投稿にも拘わらず、丁寧な返信を頂き有難うございました。今年も沢山の事を教えて頂けると楽しみにしておりますと同時に、今年がどんな年になるかと考えると色々な意味で身が引き締まる思いで一杯です。

これまでは、一条の光を見つけるのがとても難しかったのですが、たった今配信された『小沢氏の事情聴取検討』の報を目にして、とても不思議な気持ちです。子どもたちの将来とこの国の行く末を案ずる日々でしたが、湖の騎士様の言葉に続いて、この報に接したことは、まるで私たちの国の新年を暗示するようではないかと、一人膝を打ってしまいました。

しかし、まだまだ予断は許せませんね。
湖の騎士様に提案していただいた事を、本当に微力ではありますが実行中です。口コミ、自作ビラの投函、民主党やチャイナ韓国の実態を警告する書籍を図書館に購入してもらうこと、政府・議員・マスコミへの請願書、メール,FAX。時間の許す限りこれからも続けます。民主党は都合の悪い民意は無視するでしょうが、今の事態に只手を拱いているの現在の私たちだけでなくご先祖様と未来の子孫にとっても許し難い事だと思うのです。(決して、他人を責めているのではありません。自分自身の問題としてです)

民主党の普天間基地に関する迷走の真の狙いや、外国人参政権・人権擁護法案の危険性を周知拡散することが急がれますが、マスコミの壁が厚い。
『頭脳なき政権』の提案に激しく同意します(ごめんなさい、こんな言葉遣い気が引けますがこれが今の私にピッタリなのです)マスコミに影響力のある方が動いて下さるのが最も力強い
決め手になります。どうか今後とも宜しくご教示下さいますようお願いいたします。

8 : 湖の騎士 : January 1, 2010 10:15 PM

mayu様 このブログへの今年初めてのコメントをありがとうございます。小沢一郎氏への聴取の可能性を示唆した新聞記事は私も目にしました。検察には断固として聴取を実行してもらいたいものです。この人の国家観は本当に危険であり、日本の主権を外国に譲り渡すことをしかねません。すでに月刊誌「テーミス(Themis)」は、彼の「天皇訪中密約」を伝えているそうです。まだ雑誌そのものは見ていませんが、由々しい話です。そして外国人の地方参政権が実現したら、日本は確実に隣国の属国になってゆくでしょう。こういう近未来が、大衆の目には見えていません。気付いた時には遅すぎるのです。いま出来る可能なかぎりのことを、どうかなさってください。マスコミも少し民主党政権の正体を見破り始めている気配があります。人々の気持ちがどう動くか、マスコミも神経をとがらせています。努力がかならず実を結ぶと信じてメディアへのアプローチを続けてください。