View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 05, 2010

首相が社長であったなら -

鳩山首相を「好き」だと思う人々もまだかなりいるようです。業界と癒着したり、密室で次の総理を決めたり、国民に訴える強力なメッセージが出せなかった前政権への嫌悪感が尾を引いていて、このぶん鳩山首相は得をしています。外交における取り返しのつかない失策は、見える人には議論の余地がないほど明らかですが、一般の人々の目にははっきりとは見えません。毎日の生活に直接響く事柄ではないからです。物事の本質を見極めるためには、時には比喩が有効です。「もし鳩山首相があなたの会社の社長だったら」と考えてみると非常に分かりやすいと思います。(1)重要な取引先に対して昨日約束したことを今日簡単に取り消す(対米交渉がそれです) (2)まだ社内の決裁も得ていず提携先の了解も取っていない案件を簡単に外に漏らす(ぶら下がり記者団へのリップサービス) (3)意思決定のスピード(ビジネスにはスピードが不可欠。商機を逃せばビジネスは失敗する) (4)一旦決めたことを断固として実行する意志力 (5)顧客(消費者=国民)の求めているものを読み取る能力 こうした観点から鳩山さんのやってきたことを仔細に見て行けば、「この人に率いられた我が社ははたして大丈夫なのか?」と誰しもが思うでしょう。たとえ彼を大好きな人でも、「この人の下では会社は危ない!」と感じるのではないかと思います。競争の厳しい業界で、従業員が100人くらいの会社に、このような社長がいるでしょうか? 正月早々こういう記事を書かなければならないのは非常に残念です。しかしこれも「状況をよりよく理解するための補助線」とご理解ください。

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COMMENTS

1 : alien : January 9, 2010 01:51 AM

(6)社長は6億円もの脱税をして違法行為に手を染めていました。(7)社長の略奪結婚は海外の営業先にまで知れ渡っているのに夫人と共に意気揚々と外遊するので社員としては恥ずかしいです。(8)第一、決裁権は社長にはありません。背後にコワイ人がいます。(9)社長は競合他社に自社株の過半数以上、つまり主権を進んで譲渡するのが友愛だと信じています。etc. etc.

湖の騎士様 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。湖の騎士様のコラムの内容に勝手に(6)、(7)、(8)、(9)と付け足しまして失礼いたしました。おふざけでどこまでいけるかやってみようと思いましたが怖くなって途中でやめました。私は普段はテレビをほとんど見ませんが、年末・年始の帰省中はあまりパソコンを見ず、新聞を読んで、地上波のテレビを見ておりましたら、なんだか頭がぼーっとなりました。小沢さん出演の小沢礼賛番組も見ましたし、NHKの政治討論番組も民主党支持で有名なパネラーを招いて行われていました。何だかこう全てがモヤモヤっとして問題点や善悪がよくわからないまま流される感覚でした。パソコンを使わない人や、もしくはパソコンを使っても政治関連の情報を見ない人は、こんな感じなのだなと思いました。民主党の支持率が暴落しない理由を実感しました。本年もコラムを楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

2 : 湖の騎士 : January 9, 2010 09:50 AM

alien様 新年おめでとうございます。今年になってはじめて書いたコラムへの最初のご投稿ありがとうございます。昨年はたくさんお励ましをいただき、心から感謝しています。本年もどうぞよろしお願い申し上げます。さて「もしも首相が社長であったら」と考えると、きわめて具体的で分かりやすい近未来が目に浮かぶはずですが、人々はそうは考えないのですね。自分の社の社長だったら、会社の将来が不安でやきもきするはずですが、永田町は心理的にはうんと遠い空間なのでしょう。もう少し自分のこととして考える習慣をつけてほしいものです。このコラムに(6),(7),(8),(9)と項目を付け足してくださったおかげで、筆者の言おうとするところがより明確になりました。今後もご遠慮なく、お気付きの点は補充してください。