View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 17, 2010

支持率の下落は「頭脳」への不信ーー政府も自民党も -

平野官房長官は、鳩山政権への支持率の低下にもやがて歯止めがかかり、支持率は回復するという楽観的見通しを述べています。職責上こういうしかないのでしょうが、どうも本気でそう思っているようです。しかしこの思惑が外れることはまず間違いありません。国民は鳩山首相と小沢幹事長の「政治とカネ」問題にだけ嫌気がさしているわけではないからです。この政権が「見当違いのことばかりに熱を入れている」のを見破り始めたからです。「このままでは日本はつぶれてしまう」と思い、自分たちの未来は危ういと気付き始めたのです。「具体的にどういうことだ?」と聞かれれば、国の安全保障、教育、経済など死活的問題について、おそろしくピントが外れていることを、人々は日々実感しています。外国人参政権とか夫婦別姓というようなことには熱心だが、経済政策などにはどう考えても「理解」ができていないし、日米安保にしてもその重要性さえ読めていないと見ています。支持率の低下は、端的に言って政権の「頭脳」への不信です。「予算が通り、その効果が実感できるようになれば、支持率は持ち直す」といったものではないと思います。自分のことが分からないという点では自民党も同じです。鳩山邦夫氏の離党に対しても、与謝野馨氏や舛添要一氏の執行部批判に対しても「遺憾だ」と言い「一致結束して」と言っているようでは、政権奪回は不可能です。谷垣総裁は「自分が身を引くことが病める自民党への最大の治療薬だ」くらいの認識を持つべきです。結束を妨げているのはご自分であり、森元総理であり、参院のドンといわれる青木議員だくらいのことは、多くの国民が見通しています。「私も辞めるから、長老のお二人もどうか引退してください」くらいのことを言って、二人を道連れにさっと政界を引退すれば、自民党への支持率は急回復するでしょう。しかし残念ながら、谷垣総裁はそこまで理解できていません。自民党の不人気は過去の罪状のせいもありますが、現在の執行部の「頭脳の程度」にもよるものです。未練を残さず、辞めることで救国の英雄になる道を選んでほしいものです。

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COMMENTS

1 : Sako : March 18, 2010 09:25 AM

日本は、政権交代1年目だからしょうがないと諦めています。
フランス革命でもロシア革命でも、最初の数年はとんちんかんな政策をやっていたからです。そのせいで多くの人が亡くなりましたが。

先日までいたインドネシアでは、デモや汚職、銀行救済問題やらで国会が紛糾していました。
スハルト政権以降の混乱から、民主主義が根付いた様です。そこまでに10年掛かりました。


政権が連立の組み替えではなく、選挙で変わることが当たり前に成るのには、10年程度必要ではないかと考えます。

2 : 湖の騎士 : March 18, 2010 05:19 PM

Sako様 なかなか成熟した大人の見方ですね。もし年月が経って民主党政権が進化を遂げ成長するのなら、私も辛抱強く待ちたいと思います。しかしこの政権および民主党は、早く「見切る」方が、国民の利益にかなうと私は見ます。株で言えば「損切り」です。「そのうち株価が回復してくる」と期待して値下がりした株をいつまでも持っていると、さらに下落して大損をしてしまうものです。本当に度胸のある人は、20%や30%値下がりしていても、思い切って売ってしまうことによって大損を回避するものですが、素人はそうは行きません。いつまでも「回復する」という期待に足を引っ張られてずるずるとボロ株を抱きつづけ取り返しのつかない損失を蒙るものです。私は民主党政権は「回復する見込みのない株と似ている」と思います。早く「損切り」をしないと、日本がつぶれてしまうという危惧を抱いています。

3 : Sako : March 18, 2010 07:52 PM

民主党はどうしようも無い駄目政党だと思います。
ただ、民主党よりも私は日本経済に見切りをつけました。

世論調査では、景気回復が現政権に望むことの筆頭に挙がります。
しかし、その様なことは無理だと思います。
市場の縮小、旧態依然の企業組織、外国メーカーの追いつき、新興国への出遅れ、といった理由からです。

何も落日の大国にしがみつかなくとも、2050年には90億に人口は増大しますし、問題を抱えつつもインドネシア等の若くて元気な国が沢山あると考える様になりました。

4 : 湖の騎士 : March 18, 2010 10:12 PM

Sako様 実に頼もしいコメントです。日本に恋々としがみつかなくとも世界は広いし、希望を託せる新興国はいくらでもあるという気宇壮大な若者に出会って本当に嬉しいです。最近の調査では、若者は海外に出たがらず、日本の将来にも希望を抱けずにいるとか。今日のニュースでも海外留学する大学生がこの3年ほどで47000人から29000人へと激減していると伝えていました。そうした中で世界を舞台に生きてゆくのだと思えること自体がすばらしいです。こうした気宇を養いうるためには、まず外国語の能力でしょうが、貴方はそれをお持ちのようですし、発想のスケールも大きいですね。心より未来を祝福します。世界を堂々と闊歩してください。