View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 21, 2010

目下の最大の関心は北朝鮮とイラン -

卒業式の季節で、大学や高校の卒業生の就職率が過去最低となったとマスコミは伝えています。加えて沖縄の米軍基地の問題では相変わらず混乱が続いています。こういう状況下では、海外で起きている超重要な問題に目が行かないのも無理はありませんが、私がいま一番心配しているのは、北朝鮮とイランのことです。北朝鮮は昨年暮れに突如デノミ(通貨の切り下げ)を実行しましたが、これによる経済の混乱は政府の予測をはるかに上回るものだといわれています。情報が外に漏れにくい体制なので、本当のことは分かりませんが、経済が大破綻を来たし、これが体制の崩壊につながりかねないという懸念が一部の日本のメディアで伝えられています。大新聞も全国ネットのテレビも大きく伝えないために、日本人の大部分はそんな危機が「起こるかも知れない」という心配すらしていません。しかし、もし北に異変が起きた場合、韓国はどう行動するだろうか、中国は混乱を鎮めるために直ちに軍隊を派遣するのだろうか。日本へはどの程度の難民が押し寄せるだろうか、といったことはよくよく考えておかねばならぬことです。それに先立ち、情報の収集と分析が欠かせません。もし大事が起きた場合、日本のマスコミは情緒に流されぬ冷静な報道ができるのだろうか。国民はパニックに陥らず理性的な対応ができるのだろうか。政府は場当たり的な発言をしたり迷走したりせず、この地域および日本の安定のために、敢然として適切な手を打てるのだろうかーーなどなど気になることはいっぱいあります。不要な不安を掻きたてることになっては困りますが、今から不測の事態に備えておくことが必要だと思います。もう一つの重大懸念は、西側諸国とイスラエルがイランを攻撃するのではないかということです。これについては次回に書かせていただきます。

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COMMENTS

1 : 泥田の落ち武者 : March 22, 2010 04:58 PM

湖の騎士様、

先日はお邪魔できず、失礼を致しました。

イスラエルによるイラン空爆は私も真剣にウオッチしております。世界に与える影響が半端ではないですから。

ただ、もはや交渉や制裁で解決できる問題ではなく、物理的な力の行使でしか解決できない問題になりつつあるような気が致します。あとは時間の問題かと存じますが、如何でしょう?

2 : 泥田の落ち武者 : March 22, 2010 05:21 PM

湖の騎士様、

連投失礼致します。先のエントリーの件でカキコさせて頂きます。

支持率がとうとう30%になりましたが、正直、まだ30%もいるのか?というのが感想です。是非その30%の方とお目にかかり、小1時間程じっくりと議論をしてみたいと思います。

日本を破壊するのが彼らの目的なのですかね?????というかそうとしか思えないのですが・・・・・・

新聞に法人税の減税と、消費税の増税の議論が出ていますが、産業政策、福祉政策や国家財政の在り方、と言ったグランドデザインに関する議論や方針が全く示されずに、減税だ増税だという話だけが突然沸いて出る。国家戦略何とかという部署は何をしているのでしょうね?真っ先に「仕分けられる」べき部署のような気がします。

半年経ちましたが、甚だ不謹慎な言い方ですが、半年間ずっとJAL123便に乗っているような気分です。先が見えない、何処に向かっているのかも分らない、何が起きているのかも分らない、ただひたすらに不安定、あっちふらふら、こっちふらふら。この状況で設備投資や消費の拡大を求めるだけ無駄ではないでしょうか?

最後にYouTubeで面白いビデオを見つけましたので、騎士様のご趣味に合うかどうか分りませんが、よろしければご笑覧下さいませ。タイトルは「Uボート 売国民主党議員船団を撃滅せよ」です。

http://www.youtube.com/watch?v=8p3rwA14znI


3 : 湖の騎士 : March 22, 2010 05:43 PM

泥田の落ち武者様 イランをめぐっては欧米のマスコミが連日報じ、一般の人々の間にも緊張感が日に日に高まっています。しかし日本はまだ平和ボケのままです。この軍事行動がどういう結果をもたらすのか、正解はだれにも分かりませんが、これを機に「感情で世界を見る危険」を悟ってほしいです。だが今の民主党政権には、こうした超複雑なパズルを解く「頭脳」が備わっていません。ですから夫婦別姓とか、外国人参政権とかいった問題にばかり力を入れてしまい、国民にとって死活的な重要問題には取り組めないのです。北朝鮮の問題ももっと真剣なシミュレーションをしておく必要がありますが、閣僚の表情はのん気なものです。YOuTubeの記事はこれから見ることにします。貴重な情報をありがとうございました。

4 : Sako : March 24, 2010 08:38 AM

デノミの責任を取らされて、責任者が処刑されたそうですね。

北朝鮮を崩壊させて、どの国も利益がないので近い将来には崩壊しないと考えます。
韓国は、合併で経済が持ちません。中国は緩衝地帯を失います。日本は核武装した韓国と対峙します。アメリカは朝鮮半島から退出せねばならなくなります。
ロシアに関しては私には知識がありません。

また、北朝鮮国内には反体制派が存在しない、といった理由からです。

ただ、だからと言ってなにもシュミレーションをしないことに関する懸念に同感です。

私は、日本のメディアが付ける枕詞「瀬戸際外交」という言葉が気になります。クリントン元大統領訪朝など、北朝鮮外交は成功例が多く存在し、瀬戸際でも何でもないからです。

イランに関する更新が楽しみです。

5 : 湖の騎士 : March 24, 2010 09:37 AM

Sako様 北朝鮮を崩壊させてもどこの国にもメリットがないから崩壊しないだろうというご観測は、傾聴に値いします。私が心配しているのは、「万人の予測を超えた突発的な出来事」による体制の崩壊です。崩壊させる当人たちですら、「思いもよらなかったような衝動的な行動」がある日突発的に起こる可能性があります。そういう時のシミュレーションを中国も韓国も行っているはずです。日本はあまりにもこうした「激変への備え」がなさすぎます。日本のマスコミがよく使う「瀬戸際外交」という言葉に対するご批判は鋭く的を射ています。それからなにかというと「正念場」という言葉を使いますが、この言葉本来の意味を正確に理解していない「クリシェ(常套句)」です。イランについての記事を楽しみにしていただいてありがとうございます。

6 : 泥田の落ち武者 : March 27, 2010 05:44 PM

湖の騎士様、

昨夜の韓国海軍艦艇の沈没は胆を冷やしました。どうやら北の関与は無いということみたいですが・・・・・・

しかし最悪の悪夢は、ある朝、明けてみれば金正日が冷たくなっていた、という事態でしょうね。なにやら健康不安がまた噂されていますし。


7 : 湖の騎士 : March 27, 2010 09:42 PM

泥田の落ち武者様 たしかに韓国海軍艦艇の沈没事故は多くの人々の肝をを冷やしました。北の関与は「ないようだ」ということで、一応みんなほっとしていますが、危険で恐ろしい水域(および地域)がすぐそばに存在していることに、皆さんもっと神経質になってほしいものです。沖縄の米軍基地をめぐる迷走ぶりは、「危機」というものを全く分かっていないがゆえのものでしょう。本当に空恐ろしくなってきます。