View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 31, 2010

英語上達のヒント(詩がいちばん) -

いよいよ4月。万物が躍動する季節。未来に向かって希望に胸を膨らませている若者にエールを送りたい季節の到来です。そこで、ごくありふれた話ながら、英語上達のヒントになればと思い、これを書きます。このところ連続して日本語が非常に上手な外国人たちに会いました。いずれもヨーロッパ人です。来日してから4,5年しか経っていないこの人たちが、どうしてこんな短期間で日本語が上手くなったのか?ほどほどに話を合わせながら探り出した「秘訣」があります。なんと、この人たちは、日本語の歌や俳句に興味を持っていたのです。いずれもビジネスマンで、研究者のように朝から晩まで日本語にどっぷり浸かるわけではありませんが、なにか有力なヒントを得た気がします。この人たちの日本語学習方法を日本人の外国語(といってもほとんど英語)学習にも応用してみたらどうか、ということです。「昔からそんなことはみんなとっくに実行しているよ」と言われそうですが、童謡やポップスはともかく、今どき本格的な英詩を丸暗記している人は案外少ないのではないかと思います。詩が感性を養うのにどれほどの効果があるかは、経験した人は一様に認めていることです。むずかしい漢字を覚えて、俳句を暗記するまで読みこなす苦労にくらべれば、英詩の20編や30編を自分のものにするくらいは、そんなに苦痛ではないでしょう。最近会ったある外資系企業の社長さん(日本人)は、英米のお芝居の中の名せりふに親しむことで英会話力を磨き、現在の地位を得たと語っていました。「会話する」(converse)という英語を分解すれば、「verse(韻文、詩)を共にする(con)」ということになります。本当の生きたコミュニケーションのためには、英語でも日本語でも「詩を相手と共に口にする」のが、いちばんの道だろうと思います。

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COMMENTS

1 : Sako : April 1, 2010 06:59 AM

とても素敵な秘訣ですね。
早速、岩波文庫のイギリス名詩選を注文しました。

2 : 湖の騎士 : April 1, 2010 09:49 AM

Sako様 こういう提案に早速ご賛同いただき、ただちに岩波文庫を注文されたとのこと。大いに励まされています。この記事を書いた甲斐がありました。英詩とともに輝かしい未来を切り開いてください。

3 : niraikanai : April 1, 2010 11:13 PM

明治、大正の学生は、恐らく嬉々として英語やフランス語の
詩を読み暗唱していたのではと思います。
韻を踏んだ詩を声にして読むのは心地よいものですよね。
学生時代に少しですがシェイクスピアを原文で
読んだことを思い出しました。また挑戦しようと思います。

4 : 湖の騎士 : April 2, 2010 09:46 AM

niraikanai様 原文で英詩を読むのはちょっと苦痛に感じる人もいるでしょうが、楽しんで読む人がふえるといいなと思います。話を拡げて申し訳ないですが、昔の日本人は漢詩のいくつかは諳んじていたものです。これも教養人のたしなみでした。外国産の韻文が日常から消えたことと、日本人の外国語習得能力の衰えとの間には密接な関係があると思います。