View of the World - Masuhiko Hirobuchi

April 23, 2010

若者はそんなに孤独なのか -

23日の夕7時半、NHKテレビの「特報首都圏」で、学生食堂へ一人で入っていけない学生が多いと伝えていました。「友だちがいないと思われるのが恐くて、一人では学食へ入れない」とある男子学生が答えていました。友だちといつも携帯でふれ合っていないと不安で、携帯に登録してある友人の数は700人だと答える女子と、189人だという男子がいました。そして有名な教授が、こうした精神状態は、成熟が遅れているためであり、孤独に耐えられないからだ、これは社会にとって由々しい問題だーーとコメントしていました。この先生は、今の大学生の精神は「中学生くらいにしか成長していない」とも語っていました。大人になれば孤独になるのが当たり前で、それに耐えるのが大人なのだという教育が出来ていないのだそうです。それにしても携帯に700人もの名前を登録しているというのは異常だと思うのは、私が「古い」人間だからでしょうか? こんなにも「友人」がいれば、その内のだれ一人として心を打ち明けられるはずがないと思うのですが、彼女たちの感覚は違うのでしょうね。しかし、テレビによく登場する政治家を見ていても、どうも「孤独に耐える」ことができないリーダーばかりのようです。他人のことは言えません。私も寂しがり屋で、本当の孤独には耐えられないのかも知れません。しかしそれにしてもーーです。人間は元々孤独なのが当たり前と胸を張って、学生食堂くらい一人で入れるようになってほしいと心から願っています。

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COMMENTS

1 : 悠々 : April 23, 2010 10:42 PM

私もたまたまこの番組を見ていました。
統計の円グラフのデータが本当なのか疑いたくなるような数字です。インタビューに答えている学生も顔立ちを見ると賢そうに見えますが言っていることはこちらが恥ずかしくなるような幼稚なコメントをしています。映像で全国に写るのですからあれを見た人は呆れてもしあの学生が就職活動で企業を訪れたら即刻門前払いされるのではないかと心配になりました。顔が写らないようにするかぼかすかの配慮が必要だったと思いました。独立心を無くしてしまった若者があんなに居るとは嘆かわしいし空恐ろしいです。
携帯に700人も友達を登録しているというのも異常です。それは友達とは言えないでしょう。単に行き会った程度の人では無いでしょうか?本当の友達なら10人も居れば十分だし5人でも良いと思います。

2 : 湖の騎士 : April 23, 2010 11:29 PM

悠々様 この番組をご覧になったというのは心強いです。700人もの名前を携帯に登録している女子学生を見て、「一人一人の個性や特徴・趣味・癖まで憶えていられるわけがない」と思いました。心理的に不安なので、なんとしてでも数が必要なんだと解説していましたね。たしかに幼稚な顔をしていましたが、「就活すれば門前払い」というところまでは、頭が回りませんでした。それにしても大学が、カウンセリングとかであれやこれやとよく面倒をみていますね。韓国や中国の若者のたくましさとくらべると、格段の差です。

3 : Sako : April 24, 2010 08:03 AM

「アーロン収容所」の記述で、捕虜の多くにはイギリス兵が皆寂しそうに見えたそうです。そして、孤独は人を崇高に見せるとの趣旨の事を述べられていました。

私事ですが、私は今新人研修として研修所にいますが、廻りからドライ過ぎると言われます。
私は、社会自体が孤独を許さないのではないか?と感じます。

映画「マイレージ・マイライフ」で、You're awfully isolated the way you live.との家族からの指摘に Isolated? I'm surrounded.と平然と主人公が答えるのに感心しました。

4 : 湖の騎士 : April 24, 2010 10:13 AM

Sako様 いつも頼もしい若者と感心しています。新人研修所にいて廻りからドライ過ぎるといわれ、そんな指摘に平然と立ち向かえるというのはすばらしいことです。他の若者も「君はisolated だ」と言われても 「私は surrounded だ」と言い返せるタフな神経を養えるようになれば、日本の未来はうんと明るくなります。『アーロン収容所』に出てくる英兵が、孤独に耐えていられるというのも、かつて英国が「栄光ある孤立 splendid isolation」を経験したことと関係があるような気がします。

5 : niraikanai : April 24, 2010 11:22 PM

Sakoさんのコメントのあとに書くのはいささか腰が引けます。
ドライだと言われてそれを平然と受け止めることのできる芯の強い女性なのですね。

私もあのNHKの番組は観ていました。(後半を中心にですが)
学食に一人で入れないこと、増して入学式前のオリエンテーションで先輩がいろいろ教えたり、就職活動前にも人間関係の在り方を教えるという大学を見て、「やりすぎだ」と感じました。これでは大学生の幼稚さに拍車をかけてしまいます。

一人でいることは確かに勇気がいることです。でも孤独から学ぶことは多いですし、携帯に登録してある人よりも会って多くを語れる友人が一人いることのが意義があると思います。
『夜と霧』を少し読んだときに、孤独とはなんと奥深いと世界の見方が少し変わりました。

6 : 湖の騎士 : April 25, 2010 10:23 AM

niraikanai様 やはり地上波テレビの影響力は大きいのですね。この番組をご覧になって、悠々さんや Sakoさんと同じような感想を持たれたとうかがい、少し安心(?)しました。ちょっとした辛いこと、寂しいことに耐えられなくて、どうして生きてゆけるのかと思うと、大学生たちの未来と日本の未来が本当に心配になってきます。私の所に月に一度送られてくる30代半ばの男性のメールマガジンでも、最近職場に入ってくる大卒たちの「甘え」に我慢がならないと書いています。「夜と霧」をお読みになって、孤独の奥深さをお知りになったとうかがい、「本を読まない世代とは違うなあ」とつくづく思いました。人間はみんな孤独で、孤独なのが当たり前だと思えるためには、やはり「知性」「知的能力」「読書力」が必要なのだと思います。