View of the World - Masuhiko Hirobuchi

May 01, 2010

上海万博2つの見方 -

いよいよ上海万博の開幕です。4月30日夜は開幕式とあって、日本のテレビも克明にその模様を伝えていました。9時のNHKテレビのニュースと9時54分からのテレビ朝日「報道ステーション」を見比べて、「だいぶ違うなあ」という感想を抱きました。NHKの方は、このイベントを正面から(ということは中国当局が望んでいるような視点から)取り上げたのに対し、テレビ朝日の方は浜矩子同志社大学教授をゲストに迎え、だいぶ辛辣なコメントを加えていました。浜教授は、上海万博は表面華やかだけれど、裏を見ると「書き割り経済だとも言われている」とし、中国が抱えている諸々の矛盾を、舞台の大道具にたとえて「表をを見ているとしっかりした建物に見えるけれど、それは絵に描いているだけ」という、芝居の「書き割り」という表現を用いたのです。NHKは来週から、青山祐子アナを上海に派遣し、万博の裏にある様々な問題をレポートさせるそうです。視聴者が望もうと望むまいと、これから半年いやでも応でも万博報道は続きます。各局知恵を絞って、ステレオタイプ化した中国批判でもなく、中国当局へのヨイショでもなく、オリジナリティに富んだ万博報道をしてほしいものです。

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COMMENTS

1 : 悠々 : May 1, 2010 05:40 PM

私は人混みが苦手だし中国という国は何となく不気味で上海万博には頼まれても行きたくありませんが、NHKの力の入れようは異常だと思います。なんと特派員を1ケ月も前から派遣して取材に当たらせていたそうです。上海なら駐在員も居ると思うのですが、特派したようです。
万博はお祭りみたいなものだから目くじらたてる気はありませんが、何かおかしいのでは?という感じがします。
膨大な時間を各局が万博報道に費やすのですから、本当の中国の姿を伝えて欲しいものです。そうしたら私の中国アレルギーも治るかも知れませんから。

2 : 湖の騎士 : May 1, 2010 10:59 PM

悠々様 貴重なコメントをありがとうございます。私はできるだけ客観的に各局の万博報道を見ているつもりです。しかし、どうも各局がワンパターンに陥っているように思えてなりません。胡錦涛主席の金正日総書記の名代との接し方、サルコジ・フランス大統領の対中ゴマスリ、日本館への関心、中国経済の「本当は恐い話(つまりバブルとか水増し)」など、いずれもあまりに表面的で、価値観が一定すぎます。もう少し頭を使って、物事を深く掘り下げ、今まで誰も伝えなかったような中国の本当の姿を伝えてもらいたいものです。