View of the World - Masuhiko Hirobuchi

June 09, 2010

受けなかった「奇兵隊内閣」 -

8日、菅直人新総理は記者会見で内閣の特徴を聞かれ、「よろしかったら『奇兵隊内閣』とでも呼んでください」と言いました。この言葉が人気を得て、内閣の支持率向上に役立つと思ったのでしょう。しかし、一夜が明けてマスコミの反応はいまひとつのようです。新聞はさすがに記事としては扱っていますが、熱意というか「共鳴した!」という反応が感じられません。自分の故郷の切れ者高杉晋作が作り上げ、幕府の長州征伐軍を打ち破ったこの軍団の歴史的意味は分かる人には分かるでしょうが、長州出身者がこれをいうと、反発を買う可能性が大でしょう。日本国全体の総理大臣として、全国的コンセンサスを得ながら仕事をしなければならない門出に際して、この軍団の名前を出すというのは、センスがなさすぎます。「日本全体のことがよく見えていない」「自分が価値ありと思うことでも、他人はそれほど熱していないことがままあるものだ」という感想を抱いた人は、私のほかにも多数いらしたと思います。

[Post a comment]

COMMENTS

1 : 悠々 : June 9, 2010 10:34 PM

奇兵隊内閣には私も違和感を覚えました。
武田鉄矢の世界ですからね。維新の活躍を知っている人でも時代錯誤という物でしょう。ましてや今の大部分の人には騎兵隊なら西部劇で知っていても奇兵隊の方は知らないでしょうからね。記者に質問されて急に思いついたネーミングなのかも知れませんが、ご本人は結構満足されているようです。もう少しグローバルな感覚を持って欲しいですね。

2 : 湖の騎士 : June 10, 2010 11:48 AM

悠々様 念のためにNYタイムズが編集する「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」の9日版を熟読しましたが、奇兵隊のことは一行も出ていませんでした。大体記者が知らないでしょうし、「農民や町人も参加した軍隊だった」といわれても、その先例はナポレオンが作っています。ましてや奇兵隊は「日本国軍」ではなくて、あくまでも「長州」という一ローカル軍団でしかなかったわけです。新内閣のスタートとしては、ちょっとスケールが小さく世界には通用しない命名の仕方でした。コメントをありがとうございます。

3 : とりのぼ : June 10, 2010 11:02 PM

(個人の意見であり、特定の人の意見を批判している気は全くありません。硬直した今の政治にうんざりしたので、独り言です。)
冷戦が終結し、社会主義が失敗した後の世界において、東西の争いというより、南北もしくは、国内における上下の闘い、すなわち「格差」という問題が鮮明になっており、イデオロギーの対立というより、同一イデオロギー内における貧富の差が問題になっていると思います。
「格差」の問題の解消に左も右もあまり関係ないような気がしています。膨大な借金、少子高齢化社会という明確な問題点が有る今、誰でも良いですから明確な道筋を示してください。みんなが貧しい時代には、イデオロギーによる対立が有るのかも知れませんが、そこそこの生活ができる現状において、赤い旗を振っても、日の丸を振っても誰も付いていかないと思います。その行為に魅力を感じないからです。
2大政党制にも全く興味がありません。野党だ与党だと言いながら選挙の勝ち負けにしか興味のない政治家は必要ないので、現実の問題点をしっかり見据えて、具体的な対策を取れる人が国を治めてください。
政党なんかを作るから、年功序列になったり、しがらみに囚われて自由な活動が出来なくなるんです。
インターネットがここまで発達した現状において、重要案件は、インターネットによる国民投票で決めましょうか?公務員制度改革も郵政民営化の白黒も一瞬で決まると思うのですが。
(独り言終わり。失礼しました。)

4 : とりのぼ : June 10, 2010 11:06 PM

(個人の意見であり、特定の人の意見を批判している気は全くありません。硬直した今の政治にうんざりしたので、独り言です。)
冷戦が終結し、社会主義が失敗した後の世界において、東西の争いというより、南北もしくは、国内における上下の闘い、すなわち「格差」という問題が鮮明になっており、イデオロギーの対立というより、同一イデオロギー内における貧富の差が問題になっていると思います。
「格差」の問題の解消に左も右もあまり関係ないような気がしています。膨大な借金、少子高齢化社会という明確な問題点が有る今、誰でも良いですから明確な道筋を示してください。みんなが貧しい時代には、イデオロギーによる対立が有るのかも知れませんが、そこそこの生活ができる現状において、赤い旗を振っても、日の丸を振っても誰も付いていかないと思います。その行為に魅力を感じないからです。
2大政党制にも全く興味がありません。野党だ与党だと言いながら選挙の勝ち負けにしか興味のない政治家は必要ないので、現実の問題点をしっかり見据えて、具体的な対策を取れる人が国を治めてください。
政党なんかを作るから、年功序列になったり、しがらみに囚われて自由な活動が出来なくなるんです。
インターネットがここまで発達した現状において、重要案件は、インターネットによる国民投票で決めましょうか?公務員制度改革も郵政民営化の白黒も一瞬で決まると思うのですが。
(独り言終わり。失礼しました。)

5 : 湖の騎士 : June 10, 2010 11:37 PM

とりのぼ様 今のような状況下ではとりのぼ様のように感じている人が多いと思います。無力感が年齢の差なく拡がっています。しかしこれを放置しておくわけにはいきません。反発を買うのを覚悟で言えば、今の日本の停滞は「知的能力の衰え」と
関係があると思います。経済対策にしても、外交にしても、「勝負の盤面が読めない」ために的を外しているのです。たとえばイスラエルがイランの核開発をやめさせるための中国との交渉をする際には、中国側が「どきっとする」ような情報や、具体的な事態の展開のシナリオを提示するそうです。しかし日本には、そうした情報収集能力も事態の展開を予測する能力もありません。イスラエルは規模からいえば、日本の二十分の一くらいの国ですが、対中交渉力では日本をはるかにしのいでいます。政権与党である民主党が、一日も早く世界全体が見渡せるような「知的能力」を備えてほしいものです。世界に通用しないような政治ばかりに埋没してゆく予感がします。