View of the World - Masuhiko Hirobuchi

June 11, 2010

「表紙を変えただけ」という愚論ーー野党への警鐘 -

菅直人内閣への支持率が60パーセントを超えたことに、野党は衝撃を受けています。各党のトップは衝撃を隠しながら、「民主党は表紙を変えただけ。中身はまったく変わっていない」と攻撃しています。たしかにこの指摘は正しいです。しかしまぎれもない「愚論」です。一方で「正しい」と言いながら、他方で「愚論」とはどういうことだ? とお思いでしょうが、事は簡単です。野党の党首たちは「日本の世論というのは所詮そんなものだ」ということが分かっていないからです。彼らは自党の政策(サービス内容)が国民に受けると思って活動しています。これに支持が集まらないことに苛立ち失望しています。しかし今の大衆は、きちんとした全体観に基づいた政策などを読み解き、理性に基づいて投票するまでに成熟していないのです。彼らはじつに情緒的であり感覚的です。民主党が表紙(党執行部&内閣)を変えただけで、「おっ、何かやってくれそうだ」と期待するような頭の単純な人々なのです。そこを自民党はじめ野党各党は読めていません。こういう大衆に対しては、それなりの「マーケティング」が必要です。この点でかなりの成功を収めているのが、みんなの党でしょう。「表紙が変わっただけ」という攻撃は手垢のついた決まり文句です。そこまで言うのなら「悔しかったら表紙だけでも変えてみろよ!」という反論が返ってくるでしょう。自民党の谷垣禎一さん、いつまでも同じことを言っていないで、御社(貴党)も表紙を変えたらどうですか?

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COMMENTS

1 : 悠々 : June 11, 2010 10:07 PM

民主党が表紙を変えただけで支持率が向上したのなら、野党第一党の表紙も変えてみると良いという先生のご意見に賛同します。
谷垣総裁のテレビインタビューはいつも民主党の揚げ足取りばかりで自民党ならこうする、と言った話は聞こえてきません。
引かれ者の小唄ばかり聞かされていては自民党の支持率は下がる一方でしょう。