View of the World - Masuhiko Hirobuchi

November 10, 2010

情報秘匿は民主主義への裏切り -

菅直人政権は尖閣衝突事件のビデオを流出させた者をあぶり出すことに夢中になっています。これは国民の目を自分たちの失態からそらすためです。ビデオを流出させたことは、いわば「一過性の問題」であり、国民に大きな害を与えたものではありません。しかしこれほどの重大な情報を、「国民の目から隠し知らせないでおく」という菅ー仙谷両氏のメンタリティは「今後も続く」のです。この方がはるかに有害であり、危険です。もっと大きな問題についても、この二人は今後も同じような判断ミスを行い、日本および日本国民にとって取り返しのつかないダメージを与える可能性があります。二人がしていることは、明らかに自由で開かれた民主主義体制への裏切りであり、背信行為です。マスコミ報道を見ていて、この根本的問題への切り込みが弱いと感じる人は多いでしょう。「自分がビデオを流出させた」と名乗り出る者が現れたそうですが、メディアはまたしてもこの「犯人」の報道に熱中し、菅ー仙谷両氏への追求は鈍ることになるでしょう。民主主義の大きな危機だということに気付いていない気がします。

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COMMENTS

1 : 悠々 : November 10, 2010 10:57 PM

私が予想していたとおり、ビデオを投稿したのは海上保安庁の人だったようです。この人を処罰しないよう各方面から意見が表明されていることに関して、仙石氏はTVの会見で「国民の大多数は良識のある人で処罰に賛成している人だ、」なんて宣って居ました。処罰されるべきは、海保の投稿者ではなく、国民から事実を隠蔽している仙石氏本人の方だと言うことを気付かないのでしょうか?
マスコミも犯人?捜しに狂奔するよりも、隠避体質の菅内閣の責任追及に力を注ぐべきです。

2 : mayu : November 11, 2010 12:09 AM

国会で野党は情報管理のあり方や責任問題を追及していますが、私たちが聞きたいのは、何故政府はビデオを隠そうとしたのか、という事です。衝突の事実は既に皆知っているし、公開しないのは寧ろ国益を損なうことになると誰でもわかります。
民主党のマニフェストに謳われている情報公開の推進とも明らかに矛盾しています。
仙石氏が会見でChinaに対してやたらと敬語を使う度に強い違和感を覚えるのですが、彼の国の恫喝紛いの言動に困り果てた彼の表情を見ると日本がChinaの属国だと錯覚しているのではないかと怪しんでいたら、本当に『中国の属国化は今に始まったことではない』と記者の質問に答えたそうです!
どんなことでも(柳腰の意味やビデオ隠匿の本当の狙い=己の失政の目眩ましなど)絶対に非を認めない、責任を他に擦り付ける。挙げ句の果てに、管総理は『石にかじりついてでも』権力の座にしがみついていたい、と宣ったそうな…。
昨年夏、マスコミ挙げて『政権交代』お祭り騒ぎに乗った人々も、民主党の情報統制、独裁体質を肌身で感じ取っていると思います。しかし、その隙に朝鮮学校の高校無償化を事実上決定してしまう民主党は、本当に恐ろしい。
ネットの普及でマスコミ不信は根強いけれど、強大な影響力をもつマスメディアは真実をしっかり伝えて欲しいと願っています。

3 : 湖の騎士 : November 11, 2010 02:40 PM

悠々様 全くおっしゃるとおりです。昨夜の「報道ステーション」でも、コメントは「見当はずれ」でした。マスコミが菅ー仙谷のペースに引きずりこまれているのが歯がゆいです。仙谷氏は昨日も「ビデオを流出させた方が正しいと多くの人が思っているのではないか?」との記者の質問に対して「多いとはどのくらいですか?」と開き直り、「私は流出させた人間が国家公務員としてあるまじき行いをしたと思っている人が国民の圧倒的大多数だと確信しています」と言い放ちました。「自分が悪かった」ということを絶対に認めない人です。彼は自分の無知と判断ミスに全く気付いていません。戦後65年の日本で「最も危険な政治家」です。

4 : 湖の騎士 : November 11, 2010 03:03 PM

mayu様 マスコミが物事の本質を見極められなくなっています。政権与党の無能と並んで恐ろしいことです。民主党の本当に危険な体質については、まだまだ一般の方々の認識は足りないと私は思います。要するに「左翼全体主義」なのです。かつてのソ連が現在の中国のような体制が「好き」なのです。さらに「中ソの方が社会主義が進んでいる」と菅・仙谷の両氏は思っています。要するに「中ソに対して劣等感を抱いている」のでしょう。これも青春時代に「誤った刷り込み」を受けたためです。彼らは中国が「懲罰を加える」との名目で、ベトナムに攻め込んだことなど全く知らないのでしょう。致命的に「無知」です。とても外交などできる連中ではありません。ゴルフで言えば、グリーンの方向でなく、まったく違う方角に向かってボールを打っているようなものです。うまく行くわけがありません。昨夜の「報道ステーション」でコメンテーターが言っていましたが、もしこの海保の職員がビデオを巨大メディアに持ち込んでいたら、はたして放送されていただろうか? という疑問が残ります。影響の大きさを考えて尻込みし、放送する勇気がなかったかも知れないーーというこのコメントは、きわめて重大な示唆を含んでいました。

5 : K : November 11, 2010 08:50 PM

毎日新聞のサイトに、"そもそもこの映像が秘密情報と言えるのか?"という、この件で初めて興味深い記事が掲載されていました。私はもしこの映像が秘密にすべきものとされるであれば、「どのような行政目的」の為なのか裁判を通して明らかになるのではと期待しています。民主党には既に何も期待しておりませんし、一般市民にも何も期待していません。一度絶望を味わった方が良いのではないでしょうか?この国は第二次世界大戦の敗戦からも立ち直りました。長い時間がかかるかも知れませんが、大切に思う人がいるなら、壊れたものもいつかは元に戻るでしょう。

6 : 湖の騎士 : November 12, 2010 10:09 AM

K様 毎日新聞のサイトにそういう正論が出たというのは喜ばしいことですね。菅氏も仙谷氏も、今回の件でも8月の対韓「お詫び」コメントでさらけ出した無知についても、何ら反省していません。すべてはお粗末な対中、対韓、対米認識に基づいて行動しており、どんなに批判されても自分が正しいのだと思っている点が恐ろしいです。それでも31%の支持率があるというのですから、K様が一般大衆に何も期待していないと思われるのも無理はありません。今の日本人は終戦直後の日本人より相当に劣化しています。一度落ち込むところまで落ち込んでから立ち直れるかとなると、私はだいぶ悲観的です。どん底を見る前に早急に立ち直ることを考えないと危険だと思います。コメントをありがとうございました。